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大道芸のパフォーマンスをみて感じたこと

 大道芸を生で観たことがある人は、一体どれぐらいいるのだろうか。

 ストリートミュージシャンは時々みかけるし、演奏の場を提供している施設等もあるが、大道芸でそのようなことはあまりないだろう。

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 先日、車で都会に行き、大阪城公園まで出かけた。

 駐車場を探し、何とか公園までついたが太郎がロードトレインに乗りたいと言うので、15分ほど待ってロードトレインに乗り極楽橋へ。

 極楽橋から歩いて天守閣前にようやくたどり着いたまさにその時、ちょうどパフォーマンスが始まろうとしていた。

 パフォーマーは渡辺あきらさん。

 noteも書かれていました。

*この写真、こんなに人が集まるってすごいよなぁ。

 「あきらさん(勝手に気安くそう呼ばせてもらってます)がいるなんて、なんてツイてるんだ」心の中でそう叫び、太郎に「あきらさん見て行こうか?」と言うと、見たことない人だけどまあいいか、という雰囲気で乗ってくれた。

 太郎はあきらさんがソーシャルディスタンスの目安に地面に置いたゴム製のディスクを気に入り、ずっと触っていた。それも母の願いをきいてくれた理由のひとつだろう。

 自分はクラブを使ったパフォーマンスが好きだ。

 あきらさんは落ち着いたトークと音楽、確かな技で楽しませてくれて、最後はクラブのパフォーマンスで締めくくった。

 驚いたのは、終わると同時に珍しく一緒にみていた夫が太郎に投げ銭を渡したことだった。

 しかも札(1,000円)で。

 そして、投げ銭を入れて一旦戻った太郎がもう一度あきらさんの所に行ってお礼を言いたいと言ったのにも驚いた。彼は興味が冷めるのが早いので、トーマスぐらいしか戻ることはないからだ。

 あきらさんもコロナの影響をもろに受けており、しばらくパフォーマンスができなかったこと、以前は観客に道具を投げてもらう等の参加型のパフォーマンスだったがそれも難しく同じような効果を得られる道具を自作しているところと話していた。

 大道芸は漫才師のようにメディアの露出があるわけでもなく、店舗のようにベースがあって対策してます!と活動できるものでもないので、今回のような事態は本当に大変だと思う。

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 大阪城公園は行政が管理する公共施設だが、なぜパフォーマンスができるのか。

 それは、大阪パフォーマーライセンス制度というものがあるからだ。

 簡単に説明すると、審査を受け、認定されたパフォーマー(以前は大道芸のみだったが、今はミュージシャンもOK)が指定された公共施設でパフォーマンスできるという制度だ。

 この制度は随分と前からあり、国内外からの観光客への魅力づくり、集客のための施策だったように記憶する。

 実は会社がこの事業のお手伝いをしていたことがあり、自分も少しだけ関わったことがある。

 もう10年程前のことで、当時はこの事業を熱く支えていた他の会社のHさんのもと色々と学ばせてもらった。

 当時の自分は大道芸は見たことがなく、パフォーマー達がどうして大道芸に魅了されていったのかとても興味があった。

 高学歴の漫才師がいるように、パフォーマーにも高学歴の方がいる。

 何かを目指して勉強し、その先で触れた全く違う世界に進む。

 勇気のいることだし、学生の身分でいえば進学させてくれた家族の想いもある。

 それでもその道を選び、ずっと技を磨き、困難な状況にも腐らず、魅せ続けてくれることが嬉しかった。

 この事業が続いていたことにも正直驚いた。多分、うちの会社もまだ少しお手伝いしているだろう。

 何かを続けることは難しい。

 ましてや仕事となると、どうしても安定を求めてしまう。

 自分にはない芯の強さに尊敬の念を抱きながら、大阪城を後にした。

 





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