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ブルーインパルスへの違和感
「医療従事者へ感謝を伝えるため、ブルーインパルスが東京の空に飛んだ。」
このニュースを知ってから、ずっと自分の中に違和感を感じていた。
しかしずっと、違和感の原因がわからなかった。
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電車に乗っていても、違和感を感じるようになった。
「医療従事者の方、在宅ワークをしていただいている方に感謝します。感染症拡大防止にご協力を…」とアナウンスが流れる。
駅の電子広告にも医療従事者への感謝の広告。
なんだか手軽にいい人を示す手段かのように、医療従事者への感謝が流れている。
世間の風潮を乱すのは本心ではない。誰かを責めたいわけでもない。しかし、緊急事態宣言中もずっと通勤していた自分は、なんだか居心地が悪い。
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もちろん、最前線で未知の病魔と戦っている医療従事者の方には感謝と尊敬の念を抱いている。
感染しないように気をつけてはいるが、万一の時を考えても、安心して過ごせるのはそのような医療従事者の方の存在があるからだ。
また、医療従事者の方のへの感謝を忘れないことで、感染症の予防を呼びかけていることも理解できる。
一方で、医療従事者の方の家族が例えば保育所や幼稚園で預かるのを拒否されたり別室に隔離されたりといった報道もみていたので、人間心理の表と裏を思うと、上辺だけの感謝に思えてしまう。
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しかし、自分の違和感はこのような医療従事者の方への、上辺だけの感謝への嫌悪感だけとは思えなかった。
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緊急事態宣言中も様々なモノやサービスが作られ、運び、提供されていた。そこには、ずっとそれぞれの場所でいつもと違う条件のもと仕事をしてくださった方がいる。
ステイホームでも、自分自身や家族の状況によっては、とても重い負担になった方もいるだろう。
大切な人を亡くした方、仕事を失った方、結婚式、卒業式や入学式、退職や入社など人生の節目の大事なイベントができなかった方、楽しみにしていた外出ができなかった方。
学校や幼稚園に行けなくなった子ども達、基礎疾患があり感染の恐怖と向き合いながら生活している方。
緊急事態宣言前も中も、そして今も…
大変さの基準はひとつの物差しでは測れない。
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そうか。
みんなそれぞれ頑張り、今も頑張っているのに、医療従事者だけにブルーインパルスが飛んだことに違和感を感じていたのだ。
電車でアナウンスしているあなたも、公共交通機関を止めることなく毎日頑張ってくれていた。
感染リスクと向き合いながら、医療従事者と同じように毎日頑張っていた人が、その頑張りを認めずに他者に感謝する姿に違和感を感じていたのだ。
みんな頑張り、そして今も頑張っている。
みんなに向けて、自分に向けて、「頑張ったね。ありがとう。これからも頑張ろう。」と言って欲しかったんだ。
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みんな毎日ありがとう。ブルーインパルスはみんなに向けて、僕たちに向けて飛んだんだよ。
だったら、東京だけではなく、もっと多くの人に見えるようにたくさん飛んでほしい。
その素晴らしい飛行は、みんなの気持ちを明るくするから。
*騒音問題や飛行機にいい思い出がない人もいると思います。飛行機でなくていい。何かみんなの労を労いよろこびや明るい気持ちにさせてくれる景色がみたいです。
ありがとうございます^_^