紙とアプリ:カードの話

 タロットカードやオラクルカードは、紙製のカードとして販売されている。

 加えて、アプリでも販売されているものがある。

 紙製より安く、なかには現在はアプリでしか購入できないものもあるようだ。

 自分は''モノ"として所有したい派であり、ボックスや解説書やカードの手触りなどなど隅々まで楽しみたい。また端末機の更新や不測のエラー等に対応できる自信もない。結果、紙製のカードはいくつか持っているがアプリでは持っていない。

 先日、アプリで複数のカードを持つ人にカードをみせてもらう機会があった。

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 発売中のカードが鍵の掛かった状態で棚にズラリと並び、購入すると鍵が外れる仕組み。

 思わず購入したくなるキケンなレイアウトだ。

 持ち主がデッキを選んでくれて、シャッフルして1枚引く、1枚引きを試した。

 タップするたびにシャッフルされ、ここだ!というタイミングで上にスワイプすると1枚引ける。それだけで逆位置もでるらしい。

 引いたあとに、カードと解説書の内容が表示され、それを参考にリーディングするという流れだ。

 シャッフルが簡単なのはありがたい。

 紙製のカードは意外に大きい。自分は手が大きい方だが、ポストカードよりも大きいカードたちをトランプのようにスムーズにシャッフルするのは難しい。

 もちろん、テーブルに置いてぐるぐるかき混ぜる方法もあるが、やはりサッサときりたくなる。

 また、複数のデッキを混ぜて引く機能もあり、実際に大量のカードをシャッフルするよりはるかに簡単に楽しめる。

 これは便利だが、手軽すぎて誘惑に勝てず、自分は寝不足やら金欠やらになることが目に見えている。

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 アプリカードは、気軽さ、紙製より安い値段、傷む心配もなく保管場所も不要、リーディングも紙製と変わらない、といいことずくめだ。

 しかし、手触りなどマニアックに楽しみたい自分は、やはり紙製カードに惹かれてしまう。

 自分はカードを作品として楽しむので紙製のままがいいのだが、どんどん新しいものが発売されるため保管場所の問題は深刻で、財布ともにらめっこになる。

 カードだけでなく、本やCDもデザインなどを楽しみたくて、結局、モノを購入してしまうのだが、どれも電子で購入できるのが当たり前の時代。

 いつまでも現実のモノにこだわる自分は、いつまで存在できるのだろうか、と思う体験であった。

 

ありがとうございます^_^