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勝手に家庭内別居、ひとり親として過ごしてみた
ある日、同居しているパートナー(婚姻関係あり)には告げず、家庭内別居でひとり親になろうと思った。実際には、同居は続けるし、相手はこちらの考えを知らないので生活は変わらないままだ。
きっかけは、パートナーが育児放棄し家庭運営にも非協力的(どちらも本人自覚なし)なため、生活に限界を感じたからだった。
先に断っておくと、パートナーは子どもが好きで、子どももパートナーが好きであることは確かである。
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子どもが産まれてから、パートナーはこちらの話を聞くことを拒み、自分の話をすることも拒んでいる。
自分が思うきっかけは子育てに関することだった。
何でも感覚でこなせるパートナー。まだ動けない子どもに、将来の時間と痛みと金銭的損失と精神的苦痛を与える可能性が高くなる行動を知って欲しくて、最小限の情報を伝えようと思った。
例えば、今の育児は虫歯等がうつることから3歳頃までは食器を共有しないことが理想、等。
しかし「今言われていることが本当に正しいかなんてわからない。将来、間違いがわかるかもしれない。」といって取りあってくれなかった。(それなのに何故か体に良いからと子どもに三角食べを強要している。)
何度か試したが、聞いてもらえそうにないため諦めた。しかし、相手も心を閉ざしていった。
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家庭運営は、予めわかっている夜の予定も、前日夜か遅い時は当日の夕方でなければ連絡してくれない。
こちらもサラリーマンだし外向けの仕事のため予定時刻に帰れる保証はない。子どもは0歳から10時間以上保育所に預けているためか、2歳の今も家では親を求め続ける。
この状況で突然のワンオペ宣言は準備不足で、うまく回らない。
これも何度伝えてもきいてもらえなかった。
土日祝日もパートナーは寝ているか外出しているので家事は進まないし、自分の時間なんてもちろん持てない。
子どもをコントロールできないのは仕方がないが、大人が協力しないことは、もはや暴力とおなじだと思った。
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そんな中、パートナーが2ヵ月間、家にいる期間があった。半年以上前から決まっていたことだ。
その期間に保育所に迎えに行けないかきいてみた。毎日は無理だろうから週に1、2回でもありがたい。そんな気持ちだった。
返ってきた答えは、「しんどいから嫌!」しかも即答だった。何とか帰ってきて迎えや家事をしている人間に対して、配慮のかけらもない。
これを聞いて、「パートナーは家にはいるが赤の他人。全ては自分でするつもりでなければ気持ちも身体ももたない。そう、自分はひとり親なのだ。」という結論に至った。
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そして始めた勝手に家庭内別居。洗濯や食事の用意等の家事は今まで通り。変えたのは子どもとの関係だった。
パートナーは2才の子どもに小学生に話すように言い、聞かないと放置するか機嫌が悪いときは怒鳴る。その声で子どもが泣くと、怒鳴って自分もさらに不機嫌になる。がお決まりのパターンだった。
これが始まると、なるべく早い段階で子どものところに行き、諭すか泣きが激しければ別室に抱っこで連れて行き、子どもと自分が一対一になるようにした。
家事の間は新たにiPadを購入し、歌や乗り物の動画を見せることにした。パートナーは操作しないし一緒に観ないので、3〜7分毎に家事が中断しどんどん遅れていくが、パートナーと子どもの2人が不機嫌になるよりはマシである。
子どもが遊んで欲しいと来た時、以前はパートナーに遊んでもらうよう諭していたが、包丁を使っていようが揚げ物の途中だろうが自分が相手をするようにした。
うちは家の構造上大きな冷蔵庫が置けないので、冷凍保存等があまりできない。もともと料理のレパートリーも少ないので、ひとり親の方のブログや献立ブログを見て研究し、なるべく時短で用意や片付けができる献立を考えた。
子どもがいる間の家事は毎日同じことをして、子どもが流れを覚えるようにした。
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続けていくと、子どもがこちらの説得に応じてくれることがでてきた。子どもの成長は早いので、ただ精神的に成長しただけかもしれないが、ありがたいことである。
パートナーに希望を聞いてもらえない時も駄々をこねず、こちらを選択することがでてきたし、機嫌の悪いパートナーの足の上にいつの間にか座って相手の気持ちを自然とほぐすこともしている。
自分もパートナーを責める気持ちをひとり親を理由にそらす回数が増え、あっさりした対応ができるようになってきた。
このような変化をパートナーがどう受け止めているのかわからない。しかし、在宅中は子どもがそばにいても読書やスマホの操作といった自分時間で過ごしているので、気にならないのだろう。
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思うようにいかない時もあるが、自分さえ気持ちを保ち続けることができれば、3人にとってウィンウィンの関係にできるのではないか、と密かに希望を抱いている。
親のストレスは子どもに悪影響であろうし、色々な人がいることは親も一緒。同じ事でも色々な対応があることは、保育士さんで何となく感じているだろう。家庭が険悪なムードでなければそれで十分ではないだろうか。
自分と子どもができるだけ過ごしやすくいるために、試行錯誤しながらこれからも続けていきたいと思う。
ありがとうございます^_^