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個人の感覚

 人の好みは千差万別。これは日常の至る所でみることができる。電車でぼんやりしていても、色々なモノをキャッチして過ごすことができるのだ。

 好みは「好き」とか「落ち着く」等の個人の感覚の差ではないだろうか。それは視覚だけではなく、嗅覚、聴覚、触覚…あらゆる感覚におけるそれぞれの差である。

 今であればウイルスに対しての警戒度もそのひとつになるだろう。

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 先日、移動のために乗った電車。数駅過ぎたところで突然カバンからマスクをだしてつける男性がいた。どうしたのかと思うと、男性と通路を挟んで向かいに座った乗客がマスクをしていなかった。

 ネットでは、感染防止のため食料も通販で購入している方の記事があった。ポストへ郵便物を投函するため1ヶ月以上していなかった外出をし、3人程度すれ違ったが緊張した、と感想を述べていた。

 緊張したのは、久しぶりに人間と会ったからなのか、感染防止の観点からなのかは書いていなかったが、自分は今も電車で通勤しているのでそれを知ったらどんな反応をされるのだろうと思った。

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 音の聞こえ方や表現も色々あると感じる出来事があった。

 我が家は窓が重い。そのため、普段は子どもに窓は触らせていない。親戚の家には安全な窓があり、行った時は子どもが開けたり閉めたりして楽しんでいる。

 最初は開け閉めで満足していたが、そのうち電車に見立てて、「○○行き、発車しまーす」などと言い出した。すれ違う窓ガラスに行先を設定しているところに感心していたが、発車すると「ばばん、ばばん。ばばん、ばばん。」と言いながら動かしている。

 何の音かと見ていると、どうやら発車した電車が加速して駅を通過していく音らしかった。大人も絵本も、電車の音は「ガタンゴトン」だ。「ばばん、ばばん」はオリジナルだろうが、確かにそうも聞こえる。

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 何に対しても思い込みというのは、いい結果につながらない。

 それは社会に出てから痛感することが多いが、普段は忘れがちである。

 個人の感覚の差とは言え、その人にとってはそれが事実。

 その事を忘れないようにと心掛けている。

ありがとうございます^_^