ここ数年、車内で立つ人が変わったなと思うこと

　通勤で割と大きな駅で乗換える。

　ほとんどの人が降りて、同じぐらいの人が乗り込むが、途中までしか行かない電車だと乗る人が少し減り、スマホを見れるぐらいの隙間ができる。

　ある時から、以前はドアに向いて乗っていた位置の人が、隙間があると横向きやドアを背にして乗る人が登場した。

　これに自分は戸惑った。

　パーソナルスペースというんだったか、とにかく他者との位置が近すぎて平常心ではいられない。

　相手の方はイヤホンにスマホで自分の世界に没頭しているが、こちらはそうではない。

　恐らく同じように武装しても、自分は周りが気になって仕方がないだろう。

　もはや自分が移動したり向きを変えることも難しく、修行のような時間を過ごすことになる。

　時にはそのような人に挟まれることもある。

　人類は進化し外の世界でも自分の世界に没頭できるようになったのか、自分の世界に引き込む道具たちがすごいのか。

　とにかく自分は世の中の進化から外れながらも、これからもなんとか社会生活をしなければならないんだな、と思う今日この頃である。