世の中に愛がある
「すいません。○○で子育ての講演会やってます。よかったらきてみませんか」
公園の入り口で子どもとベビーカーに乗る乗らないをやっているとき、急に声をかけられた。過去にも2回ほど同じような経験がある。
小学生の女の子を後ろに乗せた自転車の女性。よくあることなのか、女性が話し始めると、女の子は諦めたように自転車を降り、目の前にある公園の柵に腰掛けた。
平日は参加できないと断ると、「日曜日は時々□□でやってます。家庭のことも一対一で個人相談できます。」と、諦めずに誘ってくれた。
珍しく子どもが「お腹すいた。」といいだし、彼女は「よかったらここにメールください。」と言って、スマホケースから名前と携帯電話の番号を書いたメモを渡して去っていった。
**********
これにはびっくりした。見ず知らずの人間に、名前と電話番号を渡すなんて、自分には怖くてできない。
携帯電話を複数持っているようにも見えなかった。とにかくおいで、という一心なのだろう。
**********
その人の目に、自分がどう見えたのかわからない。子育てに疲れた人に見えたのは確かだろう。
結局、彼女には連絡をしていない。
しかし、世の中には頼っていいんだよ、と言ってくれる見ず知らずの人がいる。
世の中に愛はある。
そう思った。
かけることのないメモは、心の拠り所として保管している。
ありがとうございます^_^