そういう星のもとに生まれたみんな

 就職して何年か経つと、こんなことを感じるようになった。

 自分には何故かこういうことが何度も起きる。あの人には何故かああいうことがよく起きる。あの人には何故かこういうことが起きない…

 自分の職場でいうと、組織に便利使いされみんなが大変だと思う業務にあてられやすい人、対応が難しいお客さんにあたりやすい人、話がわかるお客さんにあたりやすい人、というようなことだ。

 それを繰り返し経験するうちにこれらの状況を「そういう星のもとに生まれた」と理解し、「そういう星を持つ人」と呼び納得するようになった。

 そういう視点で周りをみてみると、「星」を持つ人が多くはないが確実にいると感じる。

 ただし、対応が難しいお客さんにあたりやすい「星」でも、毎回きちんと納得させて難件を解決する人と、毎回苦労してしまう人に分かれる。

 その違いは、説明の仕方がうまいとか相手の好きなツボを押すのがうまいとか、個人の力量とそのあたりが自覚できているか、ということのように思える。

 自分はネガティブなことにあたりやすい「星」のもとに生まれたと最近まで諦めていた。

 しかし、自分のようにネガティブな「星」を持っていても、自覚次第、力量次第でうまく切り抜けている人に出会った。その人の、常に平常心で物事にあたる姿を目にするうちに、自分にも気持ちの変化がでてきた。

 「どうして自分だけこうなるんだ」という怒りや諦め等のネガティブな感情を持つことに意味はない。受け入れてうまくやっていくしかない、というポジティブとは言えないが、しかしネガティブすぎない気持ちを持てればそれでいい。

 今、自分にはまた自分の持つ「星」の仕業と思える業務が降りかかろうとしている。しかし今回は、これも自分にとっては「いつものこと」と受け入れる気持ちの余裕が少しある。

 不安はあるが、少なくともネガティブな感情は少ない。台風と同じで、予想できるなら心の準備をしてその時を待とうと思う。

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 話が変わるが、吉村大阪府知事もすごい星を持っていると思う。

 弁護士から衆議院議員になり、大阪都構想をめぐる住民投票の結果を受けて辞任した橋下元大阪市長の後任として、衆議院議員を辞任して市長選に出馬。当選後に、今度は松井前大阪府知事と入れ替え選挙を経て府知事となっている。

 そして府知事として現在、対策をとっておられるが、突然の市長、突然の知事、突然のこれまでに例のない感染症対策。

 本人のやるとなったらやる、という気合いのようなものを感じるが、すごい「星」だなと思うのである。

※この記事のいう「星」とは、個人的に感じているものを指しており、占星術等の星とは全く関係ありません。

 

 

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