ハイパー起業ラジオ:コミュニティってなに?
毎週水曜日は「ハイパー起業ラジオ」!
今回は、コミュニティをテーマに解説されています!
とっても学びが多いので、メモしました!
コミュニティとは
コミュニティは以下のように定義できます。
「共通の何かがあったうえで人が集まった場所」
数式っぽく表すと…
語源:コミュニタス
ラテン語の「コミュニタス(communitas)」から来ている。
com:共同
munis:貢献
主要な4種類の共通項
いくつかあるが、4種類に大別できる。
興味・関心
価値観・思想
目的
物理的な近さ
共通項:興味・関心(趣味)
趣味や好きなことで集まる。
野球とか鉄道とか。
SNSの初期でも、最初のコミュニティは趣味だった。
2chのスレも興味・関心で別れていた。
参考書籍:ネット・ゲイン
コミュニティに関する「ネット・ゲイン」という書籍。
DeNA創業者の南場智子さんが翻訳された。
この書籍の中で言われているのが「Community of Interest」。
共通の関心を持ったコミュニティを作ることが力になるというお話。
共通項:価値観・思想
政治思想や宗教などで集まる。
例えば、キリスト教のような世界宗教であれば、(宗派の違いはあるが、)別の国にいってもキリスト教のコミュニティがあってサポートが受けられる。
共通項:目的
プロジェクトのように、何かの目的のためにあつまる。
大学のサークルは、価値観が一緒で集まっているところもあれば、「◯◯研究会」のように何かの目的のために集まっているところもある。
参考情報:チームとコミュニティ
ソニックガーデンの倉貫さんが整理されている。
目的から始まるDoの集まりと、価値観から始まるBeの集まりがある。
これらを分けて考えると解像度があがる。
価値観型は、参加のハードルが低いため、参加者の滞在時間が長くなる。
一方、目的型は熱狂しやすい。
共通項:物理的な近さ
単に同じ場所だから成立しているコミュニティもある。
地域社会や会社がこれ。
例えば、会社のビジョン・ミッションに共感しなくても、同じ空間にいるということでコミュニティが成立することがある。
これ以外の共通項
主要な4種類以外にも様々ある。
言語が同じ
教育環境(高校・大学)が同じ
年齢・性別
健康状態
相補関係
物理的な近さが、同じ資産を共有しているよね、とか。
同じ会社だから、同じビジョンを共有しているよね、とか。
何に関して集まるのか、ということは相補的。
人が集まると何ができるのか
コミュニティで起きていること
大きく3種類に集約できる。
情報の交換
支援と協力
アイデンティティ感覚を作れる
ミーティングの目的との対比
ミーティングの目的は五つある。
情報の共有
アイディアの拡散
意思決定
育成
アイデンティティの共通化
このうち、情報の共有と、アイデンティティの共通化はコミュニティと通ずる。
一方、支援と協力は、コミュニティの大きな特徴といえる。
ミーティングは目的(Do)ベースで、コミュニティは集まり(Be)ベース。
人が集まっているところで、「勝手に支援しよう」「勝手に協力しよう」というボトムアップ的に立ち上がる。
情報の共有
ニュース的なもの、有益な情報の共有。
会社であれば、社内で起きていることの共有。
コミュニティがあると情報交換がなめらかになる。
支援と協力
共通の目的や課題があったら、協力しあう。
教会というコミュニティであれば、困っている人が来たら助けてあげる。
基底文化
オンラインにおけるコミュニティ的サービスの元祖がクレイグスリスト。
売ります・買います掲示板や、教えてください質問箱。
「ここは何をする場所です」といったデフォルトルールが決まっているのが、コミュニティの特徴。
「ここは困っている人がいれば助ける場所」「ここはあなたの教えを広めていい場所」のように、何をしていい場所かを定義される。
これを「基底文化」と呼ぶ。
そうすると、情報の交換や、支援と協力が自然と動く。
アイデンティティ感覚
このコミュニティに属しているという感覚をもてることが大事。
学校や会社は所属感覚が強いが、趣味のコミュニティでも所属感覚がある。
特にアイデンティティ感覚が大きいコミュニティは、以下の特徴があって、形容しやすい状態になっている。
名前がついている
旗やロゴがある
色が指定されている
マズロー5段階欲求
生理的欲求
安全欲求
所属欲求
承認欲求
自己実現欲求
第3段階は「所属欲求」で、すべて自分で決めないといけないということに対して不安に感じる。
所属場所が決まると、あなたが認められるという「承認欲求」。
最後にもっと自分らしくなりたいという「自己実現欲求」。
オードリー若林さん曰く
SNSの発達によって、承認欲求は満たされやすくなった。
一方、所属欲求を提供してくれる人がいなくなった。
今は所属欲求を満たす方が重要な社会となった。
そのため、若林さんはラジオを主戦場とし、リスナーを「リトルトゥース」と読んでいる。
自由からの逃走
フランスでエーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」が読み直されている。
自由はいいことのように思えるが、自分ですべてを決めないといけないので大変。
何かに所属すると、コミュニティに属した物語に、意思決定をサポートしてもらえる。
自己責任論によって不安を感じる人たちにとっての拠り所として、コミュニティが機能する。