書籍:お金持ちは合理的

こんにちは。
3人娘を育てている、ベンチャー企業のCTOです。


お金持ちは合理的

立川健悟さんが書かれた、「お金持ちは合理的」を拝読いたしました。

著者は、150名を超えるお金持ちから、彼らの考えを聞き、その内容を本書にまとめています。

基本的なお金の使い方、ライフプラン設計の考え方、投資や経験にお金を使う、などの話題が含まれています。

帯には「セールには行かないが100均には出没」と書いてあり、これに目を引かれて読み始めました。

本書の内容は、リベラルアーツ大学の両学長が仰っしゃられていることにもt通ずるものがあり、お金の勉強の一環として読むといいかもしれません。

今回は、本書の第二章の行動経済学に関連する部分を一部ピックアップしてご紹介いたします。

プロスペクト理論

人間は、同じ量の「得」と「損」を比較すると、「損」の方が2倍近く強く感じると言われています。
これをプロスペクト理論と呼びます。

例えば、1万円儲けた場合と、1万円損した場合とでは、1万円損した場合のほうが強く感じます。
1万円を拾った後にその1万円を落とした場合、損したわけではないのに、損をした感情となってしまいます。

ギャンブルで負けた場合などに、その負けを取り返そうとする心情も、このプロスペクト理論で説明されます。

お金持ちの反応

お金持ちの場合、金額を数字として捉えています。
資産運用している中でも、リスク資産の日々の値動きについて感情を持ち込まず、あくまでも数字の増減としてみています。

普段の生活でもクレジットカードで決済をしているため、お金をあくまでも数字として見ることになれているからかもしれません。

バンドワゴン効果

人間は、行列が出来ているお店の方が、そうでないお店よりも良さそうに感じると言われています。
これをバンドワゴン効果と呼びます。

元々買うつもりがなかったものでも、皆が持っていると買ってしまうということがあります。
テーマパークで、周りの人たちがキャラクターの被り物をしているのを見て、同じものを買ってしまうのも、このバンドワゴン効果に当たるでしょう。

お金持ちの反応

お金持ちの場合、広告や周囲に惑わされずに、自分が欲しい物を事前に決めておき、それを一直線に購入してさっさと買い物を終える傾向にあるそうです。

季節のセールに行くと、広告効果で感情が揺さぶられるため、そういった場所での買い物は避けるようにするそうです。

損失回避性

人間は、「先着100名限定」「24時間限定」という広告を見ると「チャンスを逃すことで損をしてしまう」と感じて購入に踏み切ることがあります。
これを損失回避性と呼びます。

先述したプロスペクト理論とも関連しますが、人は特をした喜びよりも、損をした時のショックを大きく感じます。

お金持ちの反応

お金持ちの場合、必要なものは必要なタイミングで手に入れることで、最も高い満足感を得られると考えています。
必要性を感じていないものに対して、まさに今それが必要かどうか、といったことに立ち戻って、浪費を防いでいます。

サンクコスト効果

人間は、一度支払ったものに対して元を取ろうとします。
これをサンクコスト効果と呼びます。

例えば、ビュッフェや食べ放題などで、少しでも元を取ろうと、必要以上に食べ物をとってきてしまうことが、これにあたります。
また、Amazon Prime VideoやNETFLIXなどで、元々見る予定がなかった映像コンテンツを「せっかくお金を払ったんだから」と、ダラダラと見てしまうことも、サンクコスト効果と言えるでしょう。

お金持ちの反応

お金持ちは、NETFLIXでは、自分がみたいとおもった映画やドラマを、主体的に選んで閲覧します。
これは、お金持ちは自分の時間こそがもっとも高価であると知っており、自分の時間を有意義にするためにお金を使います。

過去に支払ったお金よりも、未来のために何をするか、といったことにフォーカスしています。


本書では、他にも行動経済学に関連したお金持ちの行動パターンについて触れています。

総じて、お金持ちと呼ばれる人たちは、他人や環境に左右されるというよりも、自分が主体的となってお金を使っていることがわかります。

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