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セルフジェルネイル始めました

マニキュアを塗り始めたのは、中学生のとき。
中2の夏休みに行ったハワイで、母親に初めてのマニキュアを買ってもらった。忘れもしない、HARD CANDYというブランド。若い世代の方は絶対ご存じないと思うけど、めちゃめちゃ乙女心をくすぐるブランドだったのよ…パケも可愛くてアイシャドウとかグリッターがキラキラしてて…たしか新宿マルイとかにも売ってたけど、国内だと高かったんだよなあ。

ググってたら出てきた画像。そうそうこんなの!おもちゃのリングが付いてるのも可愛かった〜

これをきっかけに、私はすっかりマニキュアにハマった。
通っていた中高一貫校が、ネイルしてても何も言われない学校だったこともあり、毎日塗り放題。親が部屋に入ってくるたび、
「あんた!また除光液くさい!」
と怒られていた。

中2から始まったマニキュア習慣は、社会人2年目でジェルネイルに出会ったことにより終焉を迎える。
初めてプロの手で施してもらったジェルネイルは、あまりにも画期的だった。
ツヤツヤと美しく、しかも丈夫で剥げない。デザインが無限。ライトに当てたらその場で固まるから、塗ってから乾くまでの間にうっかり触っちゃって跡がつく、みたいなこともない!(何度塗りたてのマニキュアに布団の跡をつけたことか…)
社会人になりたての私にとって月1回のサロン代は決して安いものではなかったが、自分でマニキュアを落として綺麗に塗り直す手間を考えたら全然良い、と思っていた。

そこから約15年。その時々で通うサロンは変わっても、ジェルネイルをしていない期間はなかったと思う。
特に大阪に住み始めてからは大好きなネイリストさんと出会えたので、毎回ネイルを変えるのが本当に楽しみだった。

状況が変わったのは昨年、いま住んでいる町に引っ越してきてからだ。
新しいところでもサロンを探さねば、と検索した私は愕然とした。

車なしで通える距離のサロンがほとんどない…!!

私はプライベートで車に乗らないぶん、ターミナル駅の近くに住んでいる。
駅周辺ならそれなりにあるだろうと「◯◯駅周辺のサロン」を検索して出てくる店舗の詳細をみると、普通に「◯◯駅から車で20分」などと書いてあるのだ。周辺、とは。

それでもどうしてもネイルを続けたかった私は、引っ越してきてから1年ほど、さまざまに試行錯誤を重ねた。
大阪に行くタイミングでは必ずいままでの行きつけのサロンに予約を入れ、東京に帰るときは(昔行っていたサロンがなくなってしまったので)ホットペッパーでサロンを探して行った。
もちろん、住んでいる町でのサロン開拓も諦めなかった。検索したり人に聞いたりして、自宅からチャリや電車で行ける範囲のサロンを探しては行ってみた。なんだかんだで5軒ぐらいは行ったと思う。

が、1年間やってみて、なんだか疲れてしまった。

私は爪が伸びるのが早いうえ、あまり伸びるとPCが打てなくなるので、できれば3週間に1度はネイルを変えたい。
しょっちゅう大阪に行っているとはいえ、さすがにこの頻度で通うのはちょっと無理である。
おまけに私がいつもお願いしているネイリストさんは人気者で、なかなかピンポイントでは予約をとれない。
東京では毎回初見のサロンに行くので、これもかなり当たり外れがあって面倒くさい。

となると、地元でなんとか良いサロンを見つけて通うのが手っ取り早いのだが、これもしっくり来なかった。

まず、全体的に値段が高い。
サロン数が少なく競争がないからなのだろう。同じようなプランでも東京や大阪と比べてかなり割高である。
だからといってクオリティが高いかというと別にそうでもない。もちろん担当者によるけれど、「なんでこうなる…?」と思ってしまう時も多かった。
できるだけ値段を抑えたいのでシンプルなワンカラーにしてもらうのだが、色のバリエーションも少ない中から選ばなければならず、全然わくわくしない。

何軒か行ってみて、「ここがいちばん安くて無難かなあ」と思ったところは、ネイリストさんがとにかく無愛想だった。
仕事は早くてありがたいのだが、施術してもらっている時間が気詰まり、というのは結構つらい。手を使えないからスマホで時間を潰すこともできないし。
毎回義務のようにサロンへ行き、退屈な時間を耐え、「特にテンションは上がらないが社会人として恥ずかしくない」程度の仕上がりにしてもらい、釈然としない気持ちでお金を払っていた。

ふと思った。

自分の気分を上げるはずのネイルで、なんでこんなにしんどい思いをしてるんだろう。

嫌なら行かなければ良くない???


というわけで、

セルフジェルネイル、始めました。


(本題に入るまでが長っ!!!)

昔はセルフジェルって大変そうなイメージだったが、いまは初心者向けのツールもたくさんある。
私はロフトで見かけた、いちばん手軽そうな「ジェルミーワン」というやつを使ってみることにした。

これが良いのは、「はがせるベース」があるところ。
ジェルネイルの何が大変って、オフすることである。アセトンでジェルを浮き上がらせてから、やすりで削らなくてはならない。
ベースごとはがせるなら、オフの手間がかなり省ける。
また店頭で見ていて、ニュアンスカラーというか、ちょっとお洒落な色が多いのにも惹かれた。

LEDライトと「はがせるベース」とトップコート、そのほか気になった色をまずは2色買ってみて、セルフジェルネイルをスタートした。

大変だったこと

予想はしていたが、塗ること自体は別に大変ではない。大変なのは、塗れる状態にすることだ。
つまり伸びた爪を切り、やすりで形を整えることである。
根っからの不器用な上、15年間他人様にお任せしてきたので、これがなかなかうまくいかない。きれいに形が整わない。おまけに机に紙を敷いてても、その範囲を越えて爪が四方八方へ飛んでいく。もーー!!
…とはいえ、数回繰り返しているうちに少しずつ要領は掴めてきた。爪は相変わらず飛んでいくけど、掃除機で吸えば大丈夫。
(本来は甘皮もきちんと処理すべきだが、これはもう手に負えない。数ヶ月に1度はタイミングをあわせて大阪のサロンに行くので、そこで整えていただくことに決めた)

あと、一度お風呂上がりに塗ろうとしたらベースが爪の上で弾かれてまだら模様になってしまい、無理やりその上から色を塗ったらボッコボコになった。
どうもスキンケアのあとだったので、顔に塗った美容液やらクリームやらの油分が爪に残ってしまっていたからのようである。反省して、それ以来お風呂上がりのネイルは避けている。

良かったこと

大変なことはあるが、良かったことのほうが圧倒的に多い。

まず、お金がかからない。最初に買ったライトとベースとトップコートを合計してもサロンネイル1回分くらい、あとはたまに新しい色を買っても1本1500円ほど。サロンに比べたらタダみたいなもんである。(こういう金銭感覚をしているのでお金が貯まらない)

色も、地元のサロンに置いてあったカラーサンプルより好みの色が多いし、自分の裁量で右手と左手の色を変えたりもできる。
濃い色はややムラになりやすいが、なるべく薄く塗って重ねていけばきれいに色が出ることがわかり、あまり失敗しなくなった。

持ちはそこまでよくなく、10日〜2週間もすると少し浮いてくる。でもペロリとはがせるので楽だし、このくらいのペースで塗り直すほうが爪も短く保てるから精神衛生上良いかも、と思うようになった。

何より、ネイルの時間が苦痛ではなくなった。
好きなサロンに通っていたときは毎回の施術が楽しみだったのに、いつのまにか私にとって本当にサロン通いが苦痛になっていたんだな、と初めて気づいた。
私は面倒くさがりなので、別にセルフジェルの時間も楽しいわけではない。毎回形を整えるのは大変だし、塗るのだって本当はプロに任せたほうが楽だと思う。
でも、お金を払って楽しくない時間を過ごすくらいなら、好きなTVを見たりお酒を飲んだりしながら、自分でのんびり爪を塗るほうがよほど気持ちがいい。

そんなわけで、ここにいる間はセルフジェルネイルを継続するつもりだ。
ちなみに大阪のサロンには、すでに年末の予約を入れた。セルフではできない可愛いネイルにしてもらうのが、いまから楽しみである。

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