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【8日目】村でケガの療養

朝6時、眩しい朝日で目を覚ます。
今日も青空が広がるいい天気だ。

昨夜食べた焼き鳥の缶詰が美味しすぎて朝も食べてしまった。
これで焼き鳥缶の残りは1つだけ。

食べ物って栄養面で体の回復をさせることはもちろんだけど、気力面でも回復させる効果が大きいんだなと強く感じる。

ジョナもクロも同じなのかな? ずっと草をムシャムシャ食べている。
顔にも元気が戻ってきていて、体も少しは回復しているようだ。

川で歯を磨いていると隣のゲルの子供たちが寄ってきた。
歯を磨いている途中なのに相撲を挑んで来たり、水をかけてきたりして騒いでいる。

どうせ暇してたし、さっさと歯磨きを終わらせて、遊んであげることにした。

とにかくすごく元気で、途中で疲れて昼寝をしていると、勝手にテントに入ってきてピョンピョンしてくる!
みんないい子で、子供たちと遊んだり、昼寝したり、装備品の修理をしたりと、ちょいと疲れるけど平和な一日だ!

やんちゃ坊主たち


あんなにも過酷な環境にいた事が遠い日のように感じる。

今日も2~3人の知らないおじさんがテントを訪ねてきては世間話をして、色々と馬の事だったりこの先の村の事を教えてくれた。
15時を過ぎた頃、急に暴風雨が襲ってきて、心配した隣のゲルのおじさんが「うちに来な!」と誘ってくれて雨宿りをすることに。

牛で作ったアイラグ(馬乳酒)は初めて飲んだけど、プレーンヨーグルトのようで飲みやすい!

自分で持ってるウォッカ入りのスキットル(ウイスキー用水筒みたいなもの)を持ってきて、みんなで回し飲みして、歌を歌ったり、羊の骨で遊ぶゲームをしたりして過ごした。

数時間で雨も風も止み、夕日も綺麗に見れた。

翌日は留まるか、進むか少し悩んだけど、まだジョナに引き摺られてえぐれた時の小指の化膿がひどい状況だし、 昨日に比べれば抗生物質と綺麗な川のおかげで良くなってきてはいるけれど、これから悪化させると面倒だから念の為、明日も留まることにした。

一度は寝袋に入ったけど、最近、短時間睡眠が続いて慣れてしまっていたせいか、全然眠くならなくてテントを出た。

聞こえるのは風で草が揺れる音と虫の声だけ。
草に寝ころがってみると、夜空は星でびっしりと埋め尽くされてチカチカと瞬いている。

天の川もくっきりと見えて、流れ星もたまに見える。
余裕がなくてちゃんと見れてなかったけれど、こんな星が毎晩、頭の上に広がっていたんだな。

改めて見上げてみると本当に綺麗で、何時間でも見てられる。
まだ始まったばかりの今までの道程を思い返しながら、それを肴にウォッカをチビチビと飲んだ。

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