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今朝信号待ちをしてたら、隣に盲目の女性が並んできた。

なんとなく先導したほうが良いかなと思い、イヤホンを外していつもより革靴をパカパカさせながら歩きだしたら後をついてきてくれたので、勝手にドラクエ気分になっていると、数メートル先で道路工事が行われてることに気付いた。

このまま普通に歩道を進んだら工事用のカラーコーンにぶつかってしまうので、さすがに声をかけようと振り返ったら、そんなことするまでもなく、全て見えているかのように見事に障害物を避ける最短距離で歩みを進めていった。
余計な世話を焼こうとした自分が恥ずかしくなった。

そういえば、数歩先の路面を叩くあの棒を持ってはいたけど、持ってるだけで大して活用していなかったし、盲目にも全く見えないとかうっすら見えるとかの程度の差があるのかもしれない。
カラーコーンが目立ちやすい赤色なのってこういう時のためなのかなと感心した。

それにしても、見た目だけでこの人にこれはできないだろうと決めつけて良いことをした気になっていた自分は何と恥ずかしい人間なんだろう。
何も見えていないのは自分の方だった。

優しさとは何だろう。難しい。

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