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岩下遺跡(縄文時代)

1 場所
 小諸市八満に所在する。標高774~800m程の浅間山麓の南向きの緩やかな傾斜面に立地する。

2 特徴
平成4・5年に上信越自動車道建設に先立って県埋蔵文化財センターが発掘調査を行った。
ここで注目されたのは、縄文後期前葉の集落である。南向き斜面を段切りして東西約25mの平坦面を造成し、カット面に張出部を設けた敷石住居跡3軒が並び、その前面には石棺墓や土坑墓群がみられた。大土木工事で造られた祭りの広場と考えられる。集落の要の位置に中核的な大型住居を構え、その前面には墓域を配置するという縄文後期集落の構成がわかる貴重な遺跡である。

3 ミニ案内
 遺跡周辺は野菜、特にレタス栽培で有名である。浅間サンライン近くの小林農園では野菜の苗を求める人でゴールデンウイーク頃には賑わっている。飲食店は国道18号沿いや浅間サンラインへつながるグリーンロード沿いまで行けばいくつもある。国道18号沿いでは丸山珈琲、やまへいが有名。     (桜井秀雄)

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