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芝宮遺跡群(古代)

1 場所
 佐久市小田井地籍にあたる上信越自動車道佐久ICの北側に所在し、佐久平北部に特徴的な田切り地形の台地に立地する。聖原遺跡が田切りをはさんだ南に、小諸市中原遺跡が北にある。

2 特徴
 佐久平北部の田切り台地には6世紀後半から9世紀前半にかけて大規模な集落遺跡が密集し、古代佐久の中心地帯であったことが明らかとなってきている。本遺跡群もそのひとつであり、上信越自動車道建設に伴う発掘調査は県埋蔵文化財センターが行い、隣接する市道ほか開発事業に伴っては佐久市教育委員会が本遺跡群内の下曽根遺跡他を調査している。上信越自動車道建設に伴う調査では、竪穴住居跡約250軒、掘立柱建物跡約90棟などがみつかっている。この調査で注目されたのは調査区を南北に横断する幅2.2~9.6m、深さ2.2mの大溝である。この大溝は隣接する下曽根遺跡にも続いており、方形あるいは楕円形に巡ることが想定できる。いまだ所在が不明な佐久郡衙の有力候補地のひとつとする見解もある。県内初の完形品の発見となった海獣葡萄鏡をはじめ希少品も少なくない。

3 ミニ案内
 佐久IC周辺には飲食店がいくつもあるが、麺屋 蕪村 佐久店のラーメンはおすすめ。期間限定のラーメンもあり、なかでも冬期間のみの担々麺はファンも多い。隠れた逸品では分厚くてカラッとあげたとんかつも美味しい。隣にはサンドイッチで有名なSANCH(サンチ)もある。(櫻井秀雄)

溝から出土した海獣葡萄鏡


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