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茂沢南石堂遺跡【縄文時代】

1 場所
 軽井沢町茂沢地区にある。しなの鉄道信濃追分駅から南に県道をしばらく進むと、のどかな畑地が一面にひろがってくる。遺跡はこの茂沢地区の標高約900mの台地にある。
https://goo.gl/maps/GBqaaWJR1t8Z2WfD7

2 特徴
 昭和33・34年の県道改修工事の際に多数の遺物が出土したことを受けて昭和36~55年まで計8次にわたる発掘調査が東京大学の三上次男教授、金沢大学の上野佳他教授(後に東大教授)によって実施されてきた。昭和55年の調査では佐久考古学会員4名も参加している。
 縄文中・後期の遺跡であるが、なかでも後期が主体であり、竪穴住居跡、敷石住居跡の他、石棺墓を含む配石遺構や環状列石などが発見された。後期の土器群については「茂沢類型」と提唱され、その独自性が指摘される・


3 ミニ案内
 遺跡の一部は町指定文化財として保存されており、発見された配石遺構も当時のままで見学することができる。出土品は、軽井沢町歴史民俗資料館で展示されている。
 遺跡から東へ5分ほど車を走らせると、軽井沢町農産物等直売所「発地市庭」がある。野菜などの直売の他、チーズで有名なカフェレストランのアトリエ・ド・フロマージュやそば店(香りや)、豆腐店(白ほたるキッチン)もあり、食事も楽しむことができる。          (桜井秀雄)

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  上写真:保存されている石棺墓

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