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『SUGA SHIKAO 「INNOCENT」TOUR inオリックス劇場』レポ

9月28日、行ってきました!

『SUGA SHIKAO 「INNOCENT」 TOUR inオリックス劇場』‼︎

スガシカオさんの超名盤『INNOCENT』の待ちに待ったアルバムツアー。

もちろんファンクザウルスのライブもめちゃめちゃ楽しかったんだけれど、こんなに凄いアルバムを出したにも関わらず、何故アルバムツアーをしないんだと、納得いかずに日々を過ごしておりました。

そんな中、ついに発表されたアルバムツアー。
本来だったら全公演ついて回りたいくらいの気持ちなんでスガ、今回は日程が基本参加できない曜日ばかり😱

何とか1日だけ同僚に休みを変わってもらい、無事に大阪オリックス劇場に参加する事ができました😂

ただ、今回は本当に試練続き。
家族がコ口ナに感染し、警戒する暇もなく見事に俺も感染。。
数日後に陰性になり、何とか問題なくライブには間に合ったものの、これがいわゆる後遺症なのか体調は優れないまま、オリックス劇場公演当日を迎えた。

すっかり行き慣れたオリックス劇場。
会場に到着すると、早速グッズ購入✨
今回のグッズの最大の目玉は、何と言っても″バニラセット”。

『イノセント』収録の超問題作『バニラ』の世界観に合わせて作られたグッズなのでスガ、、まさかの”スガシカオ×TENGA😱
それを女性陣が大半を占めるスガさんのグッズ売場で売るとは。。
しかし蓋を開けてみれば各地で速攻で売り切れ続出。
スガマニア恐るべし(笑)。

ちなみに俺ももちろん購入。
でもTENGAをバッグに入れた状態でライブに臨むのは、当たり前だけど生涯初の事でありました😅

無事に入場し、早速座席へ。
今回の俺の席は1階18列目、Duran側。
チケットを発券した時には正直、「もうちょい前だったらなぁ」とは思ったけど、一時は参加すら出来ないかも、、と思っていただけに、この場に居られる幸せを噛み締めながら座席に着いた。

ドキドキしながら待機する事数十分。。
客席の照明が消され、ステージにライトが当たる。
さぁ、いよいよ開演!

すっかりお馴染みになってきた最強バンメンに続いて、我等がスガシカオ、オリックス劇場のステージに登場!
一斉に座席から立ち上がる観客一同!

今回のスガさんの衣装はイノセントのイメージの白シャツ。

「シカオちゃーん!」「スガさーん!」の歓声が飛び交う中、1曲目のイントロが始まった瞬間鳥肌立った!
会場のあちらこちらから、歓喜の悲鳴のような声が上がる。
まさか、いきなりこの曲で来るとは。。

1.あまい果実

一瞬で会場の空気が不穏で、歪で、でも泣けそうなほど美しいスガFunkの色に染まっていく。
2,500人の観客が、その圧倒的な世界観に浸りながら、ユラユラ揺れ、スガさんに向け手を伸ばす。

スガさんの声もギターも絶好調。

これは伝説のライブになる予感しかしない。。

『あまい果実みたいに 時がたつと黒ずんでいくんだ もうそばにいれないくらいに そのニオイは鼻をつくんだ』


続いて始まった曲の前奏で思わず声をあげてしまった。
ここ数年、ずーーっと、もう1回ライブで聴きたいなぁと願ってた曲!

2.おれ、やっぱ月に帰るわ

ホールなのに、早くも気分はライブハウス!
席が端っこで通路の横だったのをいい事に、隣の人を気にせずピョンピョン飛び跳ねました😆

『食塩水と一緒で 闇は濃い方から薄い方へ 静かに流れていくのです ゆっくり流れていくのです 食塩水と一緒で・・・食塩水と一緒で・・・』

やっぱり中毒性ハンパない!

心休ませる暇もなく続いて始まったのは、異彩を放つアルバム『イノセント』の中でも突出して妖しい光を放つこの曲!

 
3.バニラ

ちょっと初っ端から中毒性のある曲ばっかり演りすぎじゃありませんかね笑
やっぱりカッコいい!✨✨

そしてホール前方じゃなくてもガンガン響いてくるDuran(ギター担当)のギターの圧がエグい‼︎
更にFuyu(ドラム担当)の思わず見惚れてしまうドラムプレイ!
後半あまりにカッコ良くてDuranとFuyuばっかり見てしまった程😊(←スガさんを見なさいw)

『抗ったりしないで欲しい ぼくに支配されればいい そしてバニラアイスのように 君はもう溶けてしまう』

興奮冷めやらぬ場内に、“あの曲″の前奏が始まった。

4.痛いよ

女歌なんだけど、歌詞がやっぱり胸にグサグサ突き刺さる。
自分が最もダメだった時代の記憶が、空気が、蘇ってくる。

なのに何故か心地良いのは、スガさんの唯一無二の歌声だからなんだろうな。。
凄いボーカリストだと改めて思う。

『めんどくさい人でしょう?誰も助けてくれない ずっと痛いよ あなたも もういないしね』


5.あなたひとりだけ 幸せになることは 許されないのよ

久々すぎて、1234の指カウント出遅れて、アタフタしてもーたw

いや、でもここまで、まるで俺のためだけに演ってくれてるんじゃないかと錯覚する程、俺の今のココロに、ドンピシャのセトリ!

『血から赤い色 全部抜いたもの 涙っていうの・・・』


次に始まったイントロに、思わず場内から漏れる感嘆の声。
本当にセトリがヤバすぎる。

6.夕立ち

今まで何度もライブで聴いてきた夕立ち。
なのに、何故だか涙が溢れてきた。

そう。スガさんの唯一無二の歌声に惹かれてファンになった俺が、最もスガさんの声が映える曲だと思うのが、この曲。

体調不良の中参加したのも有るのかもだけど、スガさんを追ってきた歴史とか、コ口ナ禍のライブが無かった時間とか、今回ライブに来れないかもと絶望して死ぬほど沈んだ日々とか、、いろんな感情が一気に押し寄せて泣いてしまったんだ。。

またライブで、大好きな『夕立ち』が聴けて本当に本当に嬉しかった(ノд<。)゜。

『ふいに 君がくちずさむ ぼくはきいてる ききおぼえのないメロディー もう 消えてしまうくらい ちいさな声で やがて途切れてしまう』


スガさん(以下“スガ“)「「みんなありがとう!スガシカオです!」

観客大拍手!&大歓声‼︎

スガ「今回のツアーは2月に発売した『イノセント』というアルバムのツアーなんだけど、、みんなアルバム聴いてくれましたでしょうか⁉︎」

観客大拍手‼︎

スガ「ありがとうございます!普通は2月発売とかだと3月とか4月にツアーするもんなんだけど、俺は今回はあえて寝かせて、みんなに半年以上ジックリ何回も聴いてもらって、“あぁ、この曲はこうなってたんだ!“とか気づいていただいた上でツアーをしようと。そういったコンセプトになっております!」

観客拍手‼︎
我々ファンとしては、アルバム発売から焦らしに焦らされただけに、待ちわびてましたけどね!
もう!スガさんってば、ホントにどSなんだから!😂

スガ「まぁ、″1回しか聴いてないけど?″みたいな人も居るかもしれないけどw」

観客「(笑)。」

スガ「でね、今回はアルバムのツアーだから当然『イノセント』の曲は全部演るんだけど、、あっ″ファンクザウルス″は演んないよ(笑)。それ以外の曲をどうしようかと思って。いつもみたいに代表曲とか盛り上がる曲、みんな知ってるバラードとかで固めてもいいんだけど、何かそれじゃつまんないなって。」

スガ「で、思いついたのが、『イノセント』の曲と世界観が繋がってる曲を全部演ろうと思って。例えば今演った『夕立ち』なんかは『獣ノニオイ』って曲の事を俺は“エッチな夕立ち″って呼んでるんだけど(笑)。」

観客「(笑)。」

スガ「その他にも歌詞が繋がってたりとか、『イノセント』に繋がっていく曲たちをズラッと並べてみました。そしたら、、凄く(セトリが)重くなってしまいました😅 」

スガ「だいぶディープな感じになっちゃうけど、今日はそんなライブに最後までどうかお付き合いください。」

観客「イェーーーーイ‼︎\(^o^)/」

スガ「次の曲は『海賊と黒い海』という曲なんだけど、、この曲出した時“あの曲の歌詞って、どんな意味なんですか?“って、よく聞かれたんだよね。これはね、主人公の男が雨の夜に彼女と一緒に居て。彼女はひどく落ち込んでて、どう励ましてあげたらいいのか解らなくて。」

スガ「そんな時アスファルトに激しく雨が当たる様子が、真っ黒な海みたいに見えて。きっと彼女が抱えてる悲しみは、この真っ黒い海に住む海賊に笑顔を奪われてしまったからだって彼は思うわけです。だから、僕が必ず海賊からキミの笑顔を取り戻してみせるっていう、、そういう曲です。聴いてください。『海賊と黒い海』。」

7.海賊と黒い海

やっぱり大好きな曲。
淡々と歌うのに、深い愛情と優しさを感じるスガさんのボーカルと、ハナブー(キーボード担当)の美しいキーボードの音色が心に沁みる。

『月も星もない海に浮かんで 全てをあきらめてしまう夜 君がこの手を離さずいてくれたら ぼくが必ず朝日を連れていくよ』


先程のMCが有ったので、「海賊は、イノセントのどの曲と繋がってるのかな。。あっ、あの曲か。」なんて事を考えてると、次に始まったのは俺が思い浮かべた曲だった。

8.灯火

スガ「♪もう全部イヤになったよ もうダメな自分って ひどい顔だな 遠くにいる母さんだって きっと悲しい顔してるかもね。。♪」

この人の歌は、何でこんなにも心の1番奥の暗い部分に刺さるのだろう。
泣くしかないやん、こんなん😭

『でも諦めたくない あと少しこのまま頑張ってみてもいいですか? いつか叶うならば あなたの心にもあたたかい ひかり灯したいのです』


9.さよならサンセット

この曲をバンドで演る時、サビで毎回JUDY.(コーラス担当)の先導で手拍子するんだけど、それがまるで天国に旅立ったスガさんのご友人に届くように、気づいてくれるように音を鳴らしてる感覚になる。

午後パレでちゃんと午後パレダンスを先導してくれたり、JUDY.のこういうセンスが個人的に、とても好きです😊

『明日からまた 君がいない日々を それぞれ行くよ』


そして、どのライブでも一瞬で会場の空気を変えてしまう、あの大名曲が始まる。

10.アストライド

『イノセント』にはやっぱり『THE LAST』に繋がるモノを感じていて、だからこそこのツアーには欠かせない曲だと思っていた。
このツアーで、この日にこの曲を聴けて良かった。

久々に原曲に近い歌い方。
「何度だってやり直せばいい」って歌詞が、コロナ禍を耐え抜いてきた全ての人の応援歌のように感じて、自然と涙が溢れてきた。

逆光のような照明が歌うスガさんの姿を浮かび上がらせて、神々しささえ感じた。

『なんでなんで ぼくらはいつも どうして うまくいかないことばかり それがぼくたちの かけがえない明日になるんだ』


アコギを抱えたスガさんがマイクの前に立ち、話し始める。

スガ「え〜、、次に演る曲はね。錦糸町の歌です(笑)。」

あっ、、まだアストライドの感動で胸がいっぱいなのに、次はあの曲なんですね笑

スガ「東京に錦糸町って街が在るんだけど。今はそんな事無いんだけど、昔は凄くガラが悪い街でね。大阪で言えば、何処になるのかな。。ヤクザがいっぱいウロついてるような街で。」

スガ「その錦糸町で、友達と一緒にお好み焼きを食べてたんだよね。そしたらゲリラ豪雨に遭っちゃってさ。傘も持ってないから、みんなで雨に打たれながら雨宿りできる場所まで走ったんだよね。そしたら一緒に居た女性の1人が白いシャツ着ててびしょ濡れになったからさぁ。その・・・透けてたんだよね〜(笑)。何か俺、興奮しちゃってさw」

観客「(笑)。」

スガ「これは、、歌詞にしなきゃいけない!って思ってさ。そうやって出来た曲です。『獣ノニオイ』。」

11.獣ノニオイ

イントロから自然と身体が揺れる、超オシャレなシティポップ。
そこに下心満載のエロ目線の歌詞を載せる、ぶっ飛んでるセンスよ。
昨今のシティポップブームにしっかりファイティングポーズをとり、こんな快作を産み出しちゃうスガシカオは、やっぱり凄い。

『濡れた君のことを何度も弄ぶ 想像のスライドが ぼくの理性を揺さぶる』


高揚感溢れる場内に、アルバム『イノセント』でもピカイチの支持を集める、“あの曲“が始まり、スガマニア歓喜‼︎

12.覚 醒

ライブでの覚 醒は本当にヤバい。
あまりのカッコ良さにトリップしそうな感覚に。。

最後の「♪ラ〜ラララ〜ラ〜ラララ〜♪」は自然と大合唱✨
いや、控え目に言って最高です!

『さぁ ぼくのこの魂 どうやって揺らそうか!どうやって吠えようか! 正解はどこかじゃなく ぼくの中にきっと眠っている』


スガさんが叫ぶ。
スガ「俺の最新の曲です。聴いてください!」

13.ハチミツ

いや、もうただただカッコいい!
鋭くエグい変化球が武器のスガさんが放った、ど真ん中剛球ストレート。
全ての悲しみを吹き飛ばすぐらいいい曲だし、いい歌だった。

最新曲がこの曲だよ?
タイアップ作品のストーリーに寄り添いながらも、まさに″降り注ぐ苦しみ″に傷つく僕らのココロを癒やしてくれるような素晴らしい楽曲。
スガシカオ、マジでヤバくない??

『闇には闇が集い 光には光が集う ぼくらはどちらにだってなれる 光にだってなれる』


そして・・・覚 醒と並ぶ『イノセント』のツートップ。
あの名曲の前奏が、またホールの空気を塗り替えてしまった。

14.国道4号線

前のツアーでアルバム発売に先行して聴けた時から、ただただ心を鷲掴みにされ、それはアルバムで何度聴いても、その気持ちが増すばかりで。

そして、この日の歌はもう何と言ったらいいのか、、圧巻だった。
凄すぎて、素晴らし過ぎて、身動き1つできなかった。

スガ「♪ぼくらは求め合いすぎて 互いに依存しすぎたんだ 全てを君に求めてた 君は黄金の月だった♪」

スガシカオの代表曲のタイトルであり代名詞でもある”黄金の月”というフレーズをこの曲に入れたのは正直驚いたけど、この日もこのフレーズは、どこまでもエモーショナルに響いた。

ラスサビで転調した瞬間、何かが降臨してきたのを、五感全部でハッキリと感じた。

音楽の神様は、間違いなくそこに居た。

『ありがとうって君は最後に言ってくれたね さようならってさ どうしても言えなかった どうか ぼくの未来にある光を 君が全部使ってください ぼくの未来にある光で 君に輝いてほしいから』

アウトロが終わった瞬間、湧き起こった大きな大きな拍手は、なかなか鳴り止みませんでした。。


そして、そんな感動に浸る場内の空気を切り裂くように始まったのは、近年のスガシカオ最高のアッパーチューンと言っていいあの曲!

15.労動なんかしないで光合成だけで生きたい

いや、もうホント最高にカッコいい!
Duranのギターが相変わらずキレッキレで、テンション一気に上昇‼︎✨
隣の席のお姉さんとかから引かれそうなくらい踊りまくりました!\(^o^)/

「あなたはなにを望みますか?」

スガさんのライブに参加できて、こんな最高の気持ちになれる事。
これが「目先のしあわせ」かどうかは解らないけど、俺はそのしあわせでいいです!😂

『例えば人から見たら めちゃくちゃに不幸な奴がいて でもその幸福って そこにきっとあって』


スガさんが叫ぶ。
スガ「俺の育った街の歌です!聴いてください。『東京ゼロメートル地帯』。」

16.東京ゼロメートル地帯

個人的に『イノセント』の中でライブで聴いてみたかった曲No. 1‼︎
予想通り、、いや予想以上にライブ映えする曲で、何かもう嬉しすぎてニヤニヤしながら聴いてしまいました😂

そしてJUDY.の♪In the neighborhood♪のコーラスが、めちゃめちゃ素敵だ✨✨

『街中にはびこる薬物と苛立ちと 近くの立ち飲み屋では違法な味のアルコール』


”最新のスガシカオ”を存分に堪能して、多幸感に満ちた場内に、「おいおい、まだこんなもんで満足されちゃ困るぜ」と言わんばかりに、スガさんの澄んだ歌声が響いてきた。

スガ「♪とにかくこんな街から逃げ出したくて まだ暗いうち 誰もいない道 ぼくら出発したーーーーー♪」

スガ「行くぞーーーー‼︎」

17.はじまりの日

ピョンピョン飛び跳ねながら弾くDuranと竜太さん(ベース担当)に煽られるまでもなく、イントロでJUMP!JUMP!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

力いっぱい跳びすぎて、通路の階段踏み外しそうになった俺(笑)。危ない危ない💦

mummy-DさんパートのRapをサラッとカッコ良く決めてみせたスガさん。
スガさんが2011年の独立以降培ってきたスキルの数々を思う存分発揮している、そんなライブになってると思った😊

スガ「♪誰かを想う苦しい思い そのイタミの中で ひとつひとつ あるいはふたつ 意味をみっつけたい♪」

前半の『あなゆる』のリベンジで、今度はしっかり指で1、2、3!
もちろん周りもみんなやってた😊

『”ねぇどこへいく?” ”どこでもいく!” 握りしめた手と手 ぼくがいて 君がいた はじまりの日』

楽しい!楽しい!楽しい!✨✨

続いて始まった“良い人のスガシカオ“最高峰であるスーパーアッパーチューンに、観客のボルテージも最高潮に!

18.コノユビトマレ

スガ「♪夕暮れの駅前通りを思い切りペダル踏んで はずれそうなチェーンが ガシャガシャ音を立ててまわっている♪」

スガさんの歌詞には、よく自転車が登場する。

以前『かけすぎジャンボリー』というイベントで、「何で自転車っていうワードが出てきたのか?」と(別の曲に関して)問われたスガさんは、「何か、日常感を出したかったんじゃないですかね」と返答していた。

自転車というのは、車やバイクと違って、自分で漕がないと前に進まない乗り物だ。

だからこそ、リスナーそれぞれが“チェーンが外れそうに軋むような辛い日常“に重なって、歌詞がストレートに胸に響いてくるのだろうと思う。

この日のライブに来る事だけを楽しみに、仕事を一生懸命頑張った日々。

コ口ナ陽性反応が出て、ライブには行けないかもしれないと思った時の絶望感。

職場復帰はしたものの、体調が本当に優れず、それでもこの日だけは絶対に行くんだと薬やら何やら取れる対策は全てして、俺はこの場所にやってきた。

だから俺は泣いた。

ステージのスガさんもバンメンも、観客席にいる周りみーんな笑顔いっぱいのHappyな空間の中、俺はポロポロ涙をこぼしながら、サビで腕をブンブン横振りしていたんだ😭

それでも、「♪ハンドル手放すな‼︎♪」は精一杯の大声で歌ったよ!

『自分のことあまり好きじゃない人 ぼくのこの指とまれ ムリヤリもう かわらなくていい 誰かのために何かできる人 明日まで競走しようよ 君の方がずっと早いよ』

観客「♪ラーラーラーラーラーラ ラーラーラーラーラーラ♪」

スガ「みんなありがとうー!最高だぜー‼︎」

こちらこそ、ホントにホントに最高です!😂✨✨


そして・・・盛り上がり最高潮の場内に始まる、歪みまくったギターが奏でるJapanese King of Funkスガシカオの紛う事なき最高傑作の前奏。

19.Thank You

絶望・・・怒り・・・嫌悪・・・そして死・・・。
狂気を感じるほどドス黒い負の感情をありのままに曝け出したこの曲は、他の日本のどの音楽よりも、どこまでもどこまでも美しい。

何故ならそこには、どこまでも純粋で切ない、確かな愛があるから。

そして、何年もライブで歌ってなかったこの曲を、最近スガさんは我々ファンへの感謝を込めて歌ってくれる。

スガ「♪月が出てればいいけど 暗闇でもう迷うのはイヤだもの 海にうつった月の道 たどれば神に近づける♪」

トリップしてしまいそうなくらい気持ちいいグルーヴに身を任せながら、波のようにユラユラ揺れる観客席。
間違いなく、この日、この瞬間、世界中で1番ファンキーで、1番Happyだったのはオリックス劇場だった。

『そばにいて そばにいて そしてぼくの味方になって 許さない 許せないけど 君にいてほしいよ・・・ ありがとう ありがとう いつも抱きしめてくれて ありがとう ありがとう ぼくにウソついてくれて』


興奮と感謝の拍手に包まれながら、スガさん&バンメンは一旦退場。

すぐに始まる、アンコールを求める大きな拍手。
程なくして再びステージに照明が当たり、我等がスガシカオがステージに、、と思いきや現れたのは、モンスターのマスクを被った謎の6人組🤣

始まったのは、、やはりあの曲!・・・のカラオケ‼︎笑

en1.モンスターディスコ

メンバー全員ハロウィン仮装でモンスターに。誰1人演奏するふりすらしてねぇ笑

歌うスガさんを見なきゃいけないのに、ひたすらふざけ倒すDuranモンスターとサカリューモンスターとハナブーモンスターとFuyuモンスターに、ただただ腹を抱えて爆笑してました!🤣🤣🤣

ただ、モンスターディスコはやっぱり問答無用で盛り上がる!
みんなで手拍子👏👏楽しい‼︎✨✨

『モンスターディスコってコ!コ!コ!コ!コ!』

大爆笑の中、ステージは暗転。

(暗転中)スガ「食いもんを食うな!何やってんだよっっ!」

前方の観客爆笑‼︎

えっ⁉︎食いもん??😅
18列目からだと、イマイチ何が起きてるのか解らず💦💦

スガ「え〜、、もうすぐハロウィンという事で、みんなで仮装してみました(笑)。あっ、今の曲はカラオケだからね。誰も演奏はしてないから。」

でしょうね(笑)。

スガ「・・・にしても、食いもんの匂いが酷いな💦何食ってたんだよっ!」

ハナブー「551でーす。」

スガ「あ⁉︎匂いが酷いんだよ!(苦笑)ステージ上で食いもん食う奴初めて見たよ!」

ハナブー「僕も、まさかステージ上で551食べさせられる日が来るとは思ってもいませんでしたw」

観客「(笑)。」

スガ「(笑)。″アイツ″が悪いの?」

ハナブー「はい。アイツ(Duran)が悪いですー!」

スガ&Duran&観客「(笑)。」

スガ「それじゃ、ここで今日のメンバーを紹介したいと思います!・・・まーだ食いもんの匂いが残ってるじゃねーかよ!w」

スガ「まずは、この人。我がバンドのバンマス!ベース!坂本竜太‼︎」

竜太さん(以下“竜太″)「どうもありがとうございます!えー、今回わたくしが紹介いたしますグッズはこれ!はい、もう皆さんお気づきですね?昔皆さんよく買ってましたよね?小さいサイズのシングルCD!懐かしいですよね〜。」

スガ「違うよ!wコースターだよ!何でそんな中途半端なボケかますかなぁ?(苦笑)」

竜太「あれっ?そうでしたっけ?(笑)そうそうコースター!これをね、4つ購入していただいて、冷蔵庫とか電子レンジの脚の下に敷いていただくと、とてもいい感じになりますw」

スガ「ならないよ!そんな使い方しないでよ!」

観客「(笑)。」

竜太「あと、地震が起きた時にはこのコースターから『黄金の月』のイントロが流れ始める便利な作りになっておりますw」

スガ「流れないから!どんなボケだよw・・・新幹線で移動中にさぁ。演奏の事考えないで、こんな事ばっかずっと考えてんのw″今日はどんな面白い事言ってやろうか“みたいなさ。今日も爆笑掻っ攫って満足げですw坂本竜太!」

観客一同笑いながら拍手‼︎

スガ「続きまして、最近はずっとコーラスに入ってくれてます。JUDY.‼︎」

JUDY.「はい!ありがとうございます😊えー、、私が紹介するのは・・・あれっ?これ2つとも紹介しちゃっていいのかな?💦えっと、、小っちゃい鏡でーす。やっぱりライブの時にも身だしなみには気を使わないといけませんからね。これは便利ですよ!あと、、ポーチでーす。可愛い❤️えーっと、、以上でーす(笑)。」

スガ「(笑)。営業とか、絶対向いて無いよねww」

JUDY.&観客「(笑)。」

スガ「続きまして、今日も後方からスゲェ圧のドラムを響かせてくれてます!Fuyu‼︎」

Fuyu「えっと、、これ何でしたっけ!?」

スガ「スマホのストラップだよ!」

Fuyu「そっか。えー、、カッコいいっすよね〜。。以上です。」

スガ「(苦笑)。えー、続きまして・・・キーボード!ハナブサユウキ‼︎」

ハナブー「えー、僕が紹介するのは、このキーホルダー!これ、、ムチですか?ムチのキーホルダー?怖〜〜い‼︎w」

スガ「あ⁉︎💢」

ハナブー「何でもないですー💦」

スガさん、相変わらずハナブーに対して圧が強い😅

スガ「ハナブーさぁ、、いろいろ言いたい事が有るんだけどさぁ。。まず、とりあえずお前は、もう少しミュージシャンらしい格好をしろ!」

ハナブー「ダメですか?(笑)」

スガ「いやね、今回も大阪に着いて俺は先に待合室みたいなとこで、みんなが来るのを待ってたんだよね。そしたら、まずFuyuが来たのかな。で、次にJUDY.が来て。同じくらいにDuranも来たんだけど、ハナブーだけなかなか来なくて。」

スガ「で、やっと来たと思ったらさぁ。。お前さぁ、もうちょいミュージシャンらしい格好をしろよ!FuyuとかDuranは、いかにも″普通の一般人じゃありませんよ?″って感じのさ。オーラを感じるようなファッションで来るわけよ。でもお前はさ、何だよあの紫と青の微妙な感じの短パン。頭ボサボサだしさぁ。浪人生じゃないんだからさぁ。」

ハナブー「どうも申し訳ないですー。」

スガ「で、俺がいつもファッションの事いろいろ言うからか、こいつスーツ新調して衣装にし始めたんだけどさ。それがまた、全然似合ってないの(苦笑)。でも、せっかく作ったのに、今日は何で着てきてないんだよ。」

ハナブー「今日は暑かったので、着るのやめちゃいましたー💦」

スガ「ライブは、家を出た時からがライブなんだよ!しっかりしろよ!(苦笑)。それからお前さぁ。。キーボードはどんどん上手くなって、他のアーティストのとこでも活躍してるけど、お前他所の現場の打ち上げで俺の曲歌ったりしてるらしいじゃん?」

観客「えーーーっ⁉︎(笑)」

ハナブー「えっと💦💦💦それは他所の現場でもイジられてて、半ば強制的に歌わされたんです〜。」

スガ「そうなの⁉︎で、何歌ったんだよ?」

ハナブー「・・・夜空(ノムコウ)ですー。。」

スガ「どんな風に歌ったんだよ?ちょっと歌ってみろよ。」

ハナブー「えっ⁉︎」

観客爆笑&大拍手‼︎

ハナブーがキーボードを弾きながら歌い始める😅

ハナブー「♪ あれからぼくたちは 何かを信じてこれたかなぁ・・・夜空のむこうには 明日がもう・・・」

爆笑しながらヘナヘナヘナ・・・って感じで崩れ落ちちゃうスガさん(笑)。

スガ「もういいよ!何なんだよお前ww」

ハナブー「練習しときますぅw」

スガ「全くもう。。でも、まぁキミが居てくれるおかげで、俺や他のメンバーはストレス発散できてるしね。貴重なキャラクターだよね。」

ハナブー「光栄ですー。」

スガ「さて!あと1人、、我がバンドの問題児!Mr.職質!Dura〜n‼︎」

Duran、ご自慢の”フレディ・マーキュリー風マイクを手に雄叫び。
観客大歓声&大拍手‼︎

調子に乗って何度も叫ぶDuranにスガさん思わず「うるさいよ!w」とツッコミ(笑)。

ようやく落ち着いたかに見えたDuranだったのだが、、何やら不審な行動に😅

″バニラセット″のTENGAを手にニヤニヤ。時折、股間付近に当てがう😅

スガ「こら!それは紹介しなくていいんだよ!誰?こいつにアレ持たせたの!ダメだよ!w」

Duran「いやー、このグッズはぶっ飛んでていいっすねぇ〜。流石スガさんですよ。」

スガ「いいから!それ返せよ。お前は持たなくていいから!」

Duran「え〜、ヤですよ〜。ホテル帰ってから使うんですから。(ニヤニヤ)」

スガ「こら!やめなさい‼︎(笑)それ、18禁のグッズなんだからな!」

Duran「え〜、そのぐらいの年齢(18歳ぐらい)に1番必要なモノじゃないすか?(ニヤニヤ)」

スガ「もういいって!・・・まぁ、お前はそれでいいよ(笑)。今日もギターが唸りをあげてました。Dura〜n‼︎」

観客笑いながら大拍手‼︎

スガ「まぁ、こんな愉快な連中なんだけどさ。みんな演奏は本当に凄い奴等だし、何と言っても俺の音楽を本当に愛してくれてて、ファンかよってぐらい聴き込んでくれて、それぞれ自分なりに”どういうアプローチをすれば、この曲がもっと伝わるか″ってめちゃめちゃ考えてくれて、このステージに立ってくれてます。最高のメンバーたちです。」

観客から湧き起こる大きな大きな拍手‼︎

そう!もちろん伝説のバンドであるファミシュガも、俺がファンになった当時のFFバンド(男子校バンド)も、本当に素晴らしいバンドなんだけど、″今のスガシカオ“を1番理解して、1番輝かせる事ができるという意味では、文句なく今のバンドが最強なんだと思う。
・・・まぁ少々羽目を外し過ぎるとこが玉に瑕ですが、、そこも好きですw

スガ「それじゃ、もうちょっとだけ演ろうか!行くぞ!午後のパレードーーー‼︎」

en2.午後のパレード

ここにきて「あ、午後パレサングラス忘れた😅」って気づく俺(笑)。
ま、いっか。もう楽しむしかないっっ‼︎

みんなで歌って踊って1つになって、、もう何度も言うけど最高‼︎✨✨

JUDY.のおかげで、みんな完璧な午後パレダンス😊

スガ「♪キーボード〜ハナブサユウキ♪」

やっぱり午後パレと言えばキーボードソロ!
ハナブー!カッコいいよ!さっきまでステージで肉まん食べてた人とは思えないww

『世界中のクエスチョン・マーク 賑やかな夏の午後のパレード そこら中危険ノーマーク ごめんなさい生まれつきノーテンキで きっと明日は君の街へパレードが ほらやってくる 胸踊るリズムに乗って 夏はまだ終わらない』

♪ラーララ!ラーララ!ラーラ!♪って歌いながら腕をブンブン横振りしながら、本当に今日参加できた喜びをココロから感じていた。
でも、『コノユビトマレ』の時と違って、たぶん俺はこの会場の他の誰よりも笑顔だった自信がある。
本当に本当に幸せだったから😂


スガ「大阪、ホントに楽しかったし、本当に最高でした!」

観客大拍手‼︎
いや、もうこちらこそです!めちゃめちゃ楽しかったし、最高でした!✨✨

スガ「もうね、、今日がファイナルでいいよ(笑)。今日がファイナルだよ。これ以上できないよホントに。。みんなのおかげで最高の歌が歌えました!どうもありがとう!」

会場を揺るがさんばかりの大きな大きな拍手が湧き起こる。
スガさん!こちらこそ本当にありがとうございます!
今日でファイナルは、、この後参加される方が不憫なので思い直してくださいw

スガ「それでは、最後にもう1曲だけ。。みんなへの感謝を込めて歌います。」

en3.Progress

数えきれないほどライブで聴いてきたProgress。

スガさんも本当に数えきれないほどのライブで、フェスで、イベントで、歌ってきただろう。

それでも、毎回色褪せない感動を・・・いや、色褪せないどころか、我々リスナーが人生の帰路に立つ度に違う響きを、感動をくれる大名曲。

それは、いつだってスガさんが、1本1本のライブを大事にして、その時会えた観客一人一人と一期一会の気持ちで、真剣勝負で歌ってくれているからに違いない。

その証拠に、この日“ある曲”を歌い終わったアウトロで、スガさんはFuyuの方に向き直ると、ギターを弾きながら崩れ落ちるように座り込んでしまう事があった。

“俺は全身全霊で歌を届けている。“
その背中は、確かにそう言っているように俺には見えたんだ。

そんなスガシカオを、心の底から誇りに思う。

そんな事を思いながら聴いていました。

スガ「♪世界中にあふれているため息と 君とぼくの甘酸っぱい挫折に捧ぐ・・・ あと一歩だけ前にーーーーー‼︎♪」

観客席のあちらこちらから飛び交う「ヒューー!」の掛け声。

スガ「♪進もう♪」

湧き起こる大歓声。
鳴り止まない大拍手。

そんな中最高に楽しそうな笑顔で、スガさんが叫ぶ。

スガ「ありがとうございました!スガシカオでした!みんな、また会おうぜ!」

去っていくスガさんの背中に思い切り叫び返しました。
「スガシカオ最高ーーーーーー‼︎😂」


スガさん!ファイナルかと思える程の最高のライブをありがとうございました‼︎
体調戻らない中の参加でしたが、本当に参加して良かったです。
次のツアーでは、我が地元香川県にも来ていただけたら嬉しいです!笑

竜太さんはじめバンメンの皆さん!スタッフの皆さん!ありがとうございました‼︎
こんなに素晴らしいライブになったのは、皆さんのおかげです😂

あの日、オリックス劇場に集結したスガマニアな皆様、音楽好きな皆様にもありがとう!
最高のライブでしたね!

そしてそして、このレポを最後まで読んでくださった、そこの貴方。
そんな貴方にも、本当にありがとうございます✨
サンキューベイッ‼︎😉✨

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