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真夏も涼しい! 小海町でたっぷり川遊び

8月11日に「こうみ・さくほを楽しむイベント」第二弾として、小海町を流れる相木川での川遊びをしました。

集合場所の小海小学校裏に着くと、タイヤチューブの浮き輪をたくさん用意してくださっている皆さんが。この時点で、もうワクワクです!


まずはライフジャケットを正しく身につける

この日集まったのは、小海町と佐久穂町の10家族ほど。ガイドをしてくださったのは、小海町で活動するNPO法人じろ倶楽部の方々です。普段は小海町の子どもたちを対象に、様々な自然体験の機会を提供されています。

今回は、川ならではの楽しみ方と安全のために知っておくべきことを、初心者にも分かりやすくレクチャーしてくださいました。

仲間に呼びかけ、2007年に「じろ倶楽部」を立ち上げた木村知広さん

はじめに全員にライフジャケットが配られ、装着の仕方をしっかり教わります。ただ身につけるだけではダメ。いざというときに身体から抜けたりしないように、腰や肩のベルトをギュッと締めます。

川の形を見ながら、蛇行してえぐれているところは流れが速く、その分水底が削れるので深くなっていることなども教わりました。

生息する虫で川の状態が分かる

そして、いよいよ川へ。

最初にやったのは、水中に生息する虫を捕まえること。

川の流れに逆らうようにザルを沈め、その周りの石を手や足で動かすと、石の陰に潜んでいた虫が流されてザルの目にひっかかります。

虫の捕まえ方をやって見せてくれる木村さん。
虫はいるかな? 土や水草も一緒に入るので、よく目を凝らして探します。

ザルにかかった虫をタライに集めたらいったん川岸に上がり、よく観察しました。生息する虫の種類によって、その川の水がきれいかどうかが分かるのだそう。

捕まえた虫たちと、水質によって生息する生物の一覧表とを見比べました。

川の水は肉眼ではとてもきれいに見えましたが、捕まえたのはコオニヤンマやミズムシなど、「少しきたない水」「きたない水」の指標になる虫が多かったようです。

そんなに簡単じゃない魚採り

次に、魚を採ることに挑戦しました。

狙い目は川の中でも草が生えて幅が狭くなっているところ。網を持った人が下流で待ち、残りの人は上流からバシャバシャと水しぶきを上げて下流に向かい、草陰に潜む魚を追い込む作戦です。

出てきた魚が逃げられないように、下流に網を並べてスタンバイしています。

場所を変えて2度ほどやってみたのですが、魚は1匹もかかりませんでした。残念! 木村さん曰く、「そんなに簡単じゃないことを分かってもらえれば」とのこと。

ちなみに、このあたりの川は2019年の台風19号の影響で魚の数が減りました。これからまた少しずつ増えていくことが予想されるそうです。

もしも流されたら!?

水の温度にも慣れたところで、一人ひとりが川を流れる練習をしました。

もしも川に流されてしまったら、息ができるように仰向けで浮き、下流に足を向けて流れていくのが基本だそう。

上手に浮くことができました。
小さい子も、楽しみながら学びました。

万が一のときのために体験しておこうと、私も川を流れてみました。なるほど、進む方向に足を向けていれば、出っ張った岩などが見えても頭や体をぶつける心配がありません。25メートル以上は流れたでしょうか。じろ倶楽部の皆さんが下流で待ち構えていてくれたので、安心して練習できました。

浮き輪に乗って、思い思いに川下り

お昼ご飯を挟み、午後はお待ちかねの浮き輪で川下りの時間です。

じろ倶楽部お手製の浮き輪は真ん中に網が張ってあり、小さな子でも抜け落ちる心配がありません。未就学の子から大人まで、みんなで何回も楽しみました。

ゆったり流れたり、水鉄砲を打ち合ったり、思い思いに楽しみました。
仲良しの2人で一緒に乗る子も。

川下のゴールまで下ったら、タイヤを担いで岸に上がり、再び川上へ。これがなぜだか飽きなくて、多い子は10回くらい乗ったのではないでしょうか。

最後の集合写真は、たっぷり遊んで大満足の表情です。

この日、気温は30度を超えていたと思いますが、川に浸かっているととても快適でした。この地域の夏も年々暑くなっているので、涼める川があるというのはありがたいことですね。

川遊びは事故のニュースも多いことが気になっていたのですが、今回のように慣れている人、見守ってくれる人がたくさんいると安心です。子どもたちには「気を付けて」「危ないからやめなさい」と言うだけでなく、実際の水の流れや地形などを体感させてあげることもすごく大切だな、と感じた1日でした。

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