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Tummy Bakery 木田拓也さん/初出店者インタビュー

昨年度から、さくほリビングマーケットに初出店した方のインタビュー記事の連載が始まりました。なにかにチャレンジしている人たちは、どんな思いをもって活動しているんだろう?背景にあるストーリーをお聞きしました。

「パンでみんなを笑顔にしたい!」と、八千穂駅前に店を構えるTummy Bakery(タミーベーカリー)。国産小麦100%&無添加生地で「毎日食べたくなる」母の手作りのような優しい味わいのパンと焼き菓子をご夫婦で作っています。ご主人の木田拓也さんにお話を伺いました。

――さくほリビングマーケット(2023年8月開催)に出店してみていかがでしたか?

実は、イベント出店はほとんど経験がなかったので、当日は必死でした(笑)。でも、お店は知っているけど来たことがないという方や、TV見たよ、と声を掛けてくださる方など、地元の方との新しい出会いもたくさんあって。3人の子どもたちも手伝ってくれて、家族みんなで出店できたのもうれしかったですね。それから、普段は一日中お店の中にいるので、外で何かするって、こんなに気持ち良いんだな~、と思いました。風を感じながら商売するのっていいですねえ。

――今回はお祭りの雰囲気も新鮮でしたよね。タミーベーカリーがパン作りで大切にしていることは何ですか?

「タミー」という名前は、私の母と妻の母が、偶然二人とも「たみこ」という名前だったところから来ています。目指しているのは、母の手料理のように、毎日食べられる素朴なおいしさ。目新しくてインパクトのあるおいしいものより、毎日食べても飽きないパンを作ることができたら最高だな、と思っています。毎日通ってもらえるようなお店にしていきたいです。

――タミーベーカリーをオープンされたきっかけは?

富山県から移住して来たのが、コロナ禍が始まった2020年の3月。その頃はリモートワークで今とは全く違う仕事をしていました。地域のことも分からず、外出も制限される中、パン屋さんに行くって一大イベントだったんです。パン屋のお客さんって、みんな笑顔で来て、笑顔で帰っていくんですよ。すてきな場所だなと。当時は佐久穂町にパン屋さんがなかったので、佐久穂町にもあったらいいな、という思いがわいてきて、自分が店をやろう!と決心しました。そこから、夫婦でパン作りを学んだり、修行に行ったり。いろんなご縁をいただいて、八千穂駅前に店を出すことができました。この場所、最高に気に入っています。

――お客さんが笑顔になる。パン屋さんってほんとにすてきな場所ですね。開店して2年。いかがですか?

やってみて、良い仕事だなあって。2年間はあっという間で、全力疾走という感じ。地元のおじいちゃんやおばあちゃんが来てくれたり、地元の会社の方が買ってくださったり。実は、いろんな地域のイベントに「出店しませんか?」とお声がけはいただくのですが、今は佐久穂の人に知ってほしいという思いが一番。だから出店経験がほとんどないんです。

――これからやってみたいことはありますか?

パンがおいしいのは大前提。その上で、毎日食べても飽きないパンを追求すること。この地域で暮らす人に必要とされる店を、長く続けていきたいです。まず、目指すは20年!
現在も、八千穂漁業さんの信州サーモン、黒澤酒造さんの甘酒、吉本ブルーベリー農園さんのブルーベリーなど、地域の食材を使っていますが、もっと地産地消を進めていきたいです。それから、子育て中のお母さん方にも働きやすいような環境もつくっていきたいですね。

――パンや、お子さんや、地域への思いを強く感じます。それが木田さんの働き方にもつながっていますね。

今の私のよろこびは、子どもとの関わりや、地域の人との関わりがあってこそ。そんな循環がずっと続いていくのが理想です。
それにしても、パンが焼ける小麦の匂いって、なんであんなに人を幸せにしてくれるんでしょうねえ。不思議です。やっぱりわたしは、パンが好き。休みの日も、パンと子どものことを考えていて、おいしいパン屋さんを探して巡っています(笑)

タミーベーカリー@佐久穂(@tummy_bakery) • Instagram写真と動画

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