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自分と違う、と考えない。

今日の新聞(2019/06/05)

香山リカのココロの万華鏡
「引きこもり」救済考えようという記事

引きこもりに関する報道について、
「引きこもりは犯罪予備軍」という負のイメージが生産されており、このままでは当事者や家族は追い詰められかねない
という声明を不登校や引きこもりの当事者が中心となって作る「引きこもりUX会議」が出しました。
川崎の事件を受けて、元農林水産事務次官の父親が引きこもりの息子を殺害する悲しい事件が起きてしまったり、いま日本では引きこもりに関してマイナスのイメージが作られ、当事者を苦しめていると感じます。

テレビで松本人志が
「凶悪犯罪者は人として不良品、不良品は不良品同士でやりあってほしい」などと発言し、物議を醸しています。
これらはナチスの優生思想につながる考えで決して許されるものではないですが、中には「松本人志には小学校に通うくらいの子どもがいるからしょうがない」「愛情の裏返しだ」などと松本を擁護する意見もあります。

凶悪犯罪など、私たちの理解を越える犯罪を起こした人に対して私たちは「脳の構造が違うみたいで、私とは違う人種だ」という一言で終わらせてしまいがちです。
そして彼らを異端扱いし、排除しようとします。

しかし、それでは問題の解決に至りません。
秋葉原の通り魔事件だって、事件の裏には雇用問題という問題がありました。

今回の事件は痛ましいもので、決して許されるものではありませんが、「私たちと違う」と突き放し、他人事だと思うのではなく彼らがそのようなことをした理由を、もしかしたら理解できないかもしれないけど理解しようとする努力が必要なのではないかと思います。
それは、「そんな事情があるんだったら事件起こしちゃったのもしょうがないね」と加害者に同情するためではなく、二度とこのような事件が起きないようにするためです。
引きこもりに対してバッシングを強めるのではなく、引きこもりの人たちに寄り添い、支えることが今の私達に必要なのではないかと思いました。

感謝感激雨あられ!