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ポルトガル生活も半年が過ぎた今思うこと。

noteの更新をすっかり怠っていましたが、Podcast用のXアカウントを作ってそちらでポルトガルの様子を更新しています。細々とやっていますが、ポルトガル生活に興味を持ってくれる方は@sakumoekaで検索してみてください〜!

ポルトガルに来て、そろそろ半年が経ちます。いろいろなことに慣れてきてからはあっという間でした。この前一瞬、年末は日本で過ごすことになりかけたんですけど、「あ〜まだ帰りたくないな〜」と思いました。結局、帰る話は無くなったんだけど。

ポルトガルに来た理由って、単に憧れの街で住んでみたかったのもあるけど、「自分が自分でなくなるような環境」から離れて自分自身と向き合うためでもありました。1年前の私は、仕事でも恋愛でも人生においても、自分には価値がないと思うことが多く、自分を大切にできなくなっていました。今思い返すと、自分を傷つけるようなことばかりしていたと思います。やりたいことも、やりたいことを見つけるエネルギーもなく、他人に依存して、失敗して、泣いてばかりの日々が続いていました。もちろん悲しいことばかりじゃなくて、充実した日々も楽しかった日々もあったけど、総じてコロナ禍〜去年まではかなり鬱屈した日々を送っていました。

活力を取り戻して、私らしく生きるためには何かを変えないといけないと思っていたけど、先に書いたようにそのエネルギーがない。でもなんとか力を振り絞って転職活動をしてみたり、ライター講座を受けてみたりしたけど、結局この鬱屈した気持ちからは抜け出せないんだと思っていました。そんなとき、私の母校がある奈良に友達と行くことがありました。

それが去年の夏、2022年7月の話。久しぶりの奈良は、日々の殺伐とした時間の流れとは対照的に、ゆったりとした時間が流れていました。日がかげってきた頃に、東大寺の敷地内にあるベンチに座り、友達と涼しい風を浴びながらぼーっとした時間を過ごし、いろんなことを考えました。二月堂に行って夕日が沈むのを待ってみたり。そんな1日を過ごした後に、ふと、私はこれまでよく頑張ったなという気持ちが湧いてきました。誰かと比べられるものでもなく、誰かに評価されるものでもなく、自分で自分を肯定できました。

そのころの私は、本来の私を軸に何層にも皮を被って、自分らしさや自分が価値を置くものを隠して生きていた感覚があったけど、それでは私は生きられないんだと思いました。よく頑張ったから、今度は自分の向かいたい方向に向かって舵を切っていこうとという決心がついたのです。

「仕事を辞めてポルトガルで一年間生活する」「書く仕事に就く」と決めてからは、それが生きる希望になりました。大袈裟に聞こえるだろうけど、それまでは常にうっすらと消えてしまいたいという気持ちがあったので、生きたいと思えたのは私にはとても大きな変化でした。

それで本当にポルトガルに来てしまった。好きな場所で自分自身と向き合おうくらいの感覚で来たのに、大学院進学という次の目標が見つかったり、ポッドキャストを始めたり、自分が想像していた以上のことができている。もしかしたら、私を知っている人の中には、ポルトガルで何してるの?遊んでるだけ?って思う人もいるかもしれない、だけど、次に進みたい道が見つかり、誰かではなく、自分の中にある目標がもっと生きたいと思える理由としてあるだけで私にとっては十分な収穫です。それに、自立した生活をするための仕事と、ライターとしての経験を積ませてもらえる仕事をこなせているのも、私の大きな自信になっています。

そんなことを言いつつも、時々キャパオーバーになるので、そういう時は「今は私を取り戻すための期間」であることに立ち返るようにしてます。他人と比べて焦ったりする必要はないって言い聞かせて。

先日、家族と電話をしている時に父から「さくは自由に生きるために生まれてきたから、思うことをやりんちぇえ(※やりなさい、の岡山弁)」と言われました。ありがたいと思うと同時に、おこがましいかもしれないけど、本当にそうだなと思いました。

ここまでの半年でこんなに大きな変化があったんだから、これからの半年もきっと何か得るものがあるのだろうとワクワクしています。師走はあっという間に過ぎてしまったし、小学生の頃に「1、2、3月は行く・逃げる・去る」と教わった時から毎年、年始からの時の流れの速さに驚いています。まだまだポルトガルでやりたいこともあるし、悔いが残らないように生活していきたいです。悔いが残ったらまた帰って来れば良いとも思いながら。
それではまた〜〜〜


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