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いつもの車窓の景色に目を奪われた日

電車の窓から景色を見るのが好きだ。席に座り、向かいの窓から景色を眺めると喧騒を忘れられる。

住宅街、林や河川。遠くに見える山。

ある日、立ちながら車窓を眺めると、いつもと違う景色に目を奪われた。

車両の後方地点から、対角線方向に視線を向ける。すると両面の窓が連なって、視界が格段に広がる。

木々に囲まれた道で緩やかなカーブに入れば、前の車両が姿を見せて周りの景色に囲まれるようだ。

あれ、本当にいつもの道?

それ以降、その角度から景色を見るのがお気に入り。今日も車両の隅に立ち、心高鳴る。

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