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患者さんの孫の手になりたい

早番勤務だったある日の話。

朝食の下膳にまわっていたら患者さんに「トイレに行きたいんだけど」と声をかけられた。お通じをもよおしているようだが、その人は車椅子介助が必要。

担当看護師は他の業務で忙しそう。担当したことがある患者さんだったので、私が行きますよと担当さんに声をかけ介助する。

トイレ後、「今までで一番すっきりした」と患者さんが言う。

だいたい朝食後にもよおすが、看護師の忙しさを察して待ってくれることが普段多いそう。今日はタイミングがぴったりだったと饒舌に話す。



治療が必要で入院している患者さんは基本的に治療優先。そして共同生活で、一人一人の要望に添えないことが多い。

辛いときこそ気持ち良く過ごすことって心身に大きく影響する。だからこそ、かゆい所にそっと手を差し伸べるような看護をしたい。


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