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エネルギーまちづくり塾を受講してみた!②

今週のレポートです。3日坊主にならないように楽しく頑張ります!

さて、今回は地域の自立のための建築物の省エネルギー基準について。見出し画像との関係は読んで頂ければわかるかと。笑

1 日本はエネルギーをどこからどのくらい買っているのか

日本の輸入額の約1/4が燃料の購入費です。額にすると、約19兆円。途方もない額ですね。日本のエネルギー構成からすると化石燃料と言われる原油、石炭、天然ガスが約8割〜9割となってます。大事だよ〜と言われてる再生可能エネルギー(太陽光、水力、風力など)はまだ1割にも達してないです。さらにその化石燃料の調達先は、原油はサウジアラビアやアラブ首長国連邦から、天然ガスと石炭は主にオーストラリアからの購入が多いようです。年間19兆円ものお金が海外に流出しているというわけです。

2 仙台市のエネルギー消費量

仙台市の世帯数は、令和4年1月1日現在、531,611世帯。一世帯が年間に消費するエネルギーはざっくり言うと約30万円/年と言われているため、年間に家庭から消費されるエネルギー消費量は1594億8330万円になります。これの3倍が家庭と業務部門からの消費エネルギー量になると言われているので、仙台市は建築に関わる分野で年間約4784億4990万円のエネルギーを消費していることに。すげー額ですね。この額がアラブやサウジアラビアへ流れ出て行っているということです(すんごいはしょってますが。)。そりゃ石油王とか言うわけですよね。反対にこの額が地域内で循環されれば、地域への経済的な効果はかなり高いと言えますよね。

3 地域でお金を回すということ

では、具体に地域でお金を回すってどういうこと?ってところですが、建築のエネルギーの話で言うと、エネルギーを買うことにお金を出すのではなく、建築物の断熱性や気密性を上げることにお金を使うということ。かつ、大事なのはそれを地域の工務店などに行ってもらうこと。将来的にエネルギーを買うことに払うお金を先に工務店に払うということですね。そのお金は工務店で働く人の給料になるし、工務店の人が地域で暮らしていれば消費などによってさらに地域にお金が落ちますね。また、さまざまな税金として自治体に戻ってきます。地域内でぐるぐるお金が回り始めるっつーわけです。「バイローカル」って言葉聞いたことある人もいるかも知れませんが、似たような価値観かも知れません。人口が減っていくのはもう明白な中、地域が持続するために消費者もどこからサービスを買うのかというところを意識しなければならないと最近思います。買い支えですね。地域というものをどの程度の範囲と捉えるかって言うのもとても難しいですが、少なくとも、海外に流れて行ってしまっていた膨大なお金を日本で回せれば、とても良い話ですよね。

4 海外と日本の断熱性能の違い

そして、欧米では先の考え方のように国として将来的にエネルギー支出が増えるよりも、先に投資として断熱性能の向上にお金をかける方が長期的に見て国益になるという論理で、段階的に断熱性能の基準が上げられ義務化されてきたわけです。しかし、日本では1999年に設定された基準からまったく基準が変わっておらず、義務化もされていない状況で、今となっては欧米の断熱性能の基準と比べると2倍近い低い基準となっています。そして、日本でもやっと義務化されるかもという法案が今回の国会で見送りになる可能性が高いと言われています。しかもこれは2020年度に本来義務化されるはずだったものが見送られた経緯があり、2度目の見送りです。しかもその義務化しようとしている基準は、欧米諸国の基準に比べたらまだまだ全然低い基準なんです。何やってんすか、日本はって感じです。

出典:第5回再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース サンゴバン社資料

5 面白かったこと

ではなぜ、日本で全然基準の格上げが行われてこなかったのかというところですが、「住宅業界としてそこにお金をかけなくても売れてきたから」だそうです。えっそんなことなの?と思ってしまいました笑。日本の家は寒い(暑い)という概念を「仕方がない」と思い込み、そこを消費者として要求してこなかった我々消費者にも責任がありますね。車を買う時、燃費を気にするように、家を買う時に省エネ性能を気にする世の中が必ずきます。てか、もうすでに来ています。客が変われば供給側は変わらざるを得ません。今から家を買う方は、ぜひそこの意識を変えていきましょう。ちなみに私もいえづくりを今まさに進めていますが、G2仕様で建てようと思ってます。G2仕様ってなんだよって話ですが、それはまた今後のレクで出てくるはずなのでその時のレポートで詳しく書いてみようかと。

長々読んでいただきありがとうございます。
がんばるぞ日本!見出し画像のような現実から脱却だ!笑



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