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エネルギーまちづくり塾を受講してみた!12

ついに最後の回でした。最後は地域におけるゼロエネルギー化についての総集編的なお話でした。

1 世帯構成割合の変化

少子高齢化とともに単身世帯の増加の話が出ました。エネルギー消費の面から考えると、一人当たりのエネルギー消費量は単身世帯>戸建て>共同住宅のように集まって住むほど低くなる傾向が高いということです。ちなみに仙台市はどんなもんかと調べてみると、かなり単身世帯が多い方の自治体のようです。単身世帯が4割超えているとは知りませんでした。核家族を入れるとほぼ9割w

仙台市の現状に関する 基礎データ集 平成30年10月 資料より

さらに核家族と言っても、夫婦のみやシングルマザー、シングルファザーなど2〜3人の場合もあるわけです。昔のように親、子、孫世代が大きな家で一緒に住むなんてなかなかないし、こういったコンパクトな暮らし方が今後も増えていくでしょう。そういった暮らし方の変化も頭に入れながら、エネルギー利用を抑えていく暮らしを目指さないといけないわけです。

2 エネルギーまちづくりの課題

講義では改めての整理ということで、エネルギーまちづくりの課題として以下の課題が挙げられました。
①気候変動
 主な原因は温暖化です。それを食い止めるために脱炭素=CO2排出の削減が必要なわけです。自然災害の規模がめっちゃデカい未来は恐怖でしかないですよね。
②低エネルギー自給率
 日本の最大の弱点でもありますね。ウクライナの情勢でもひしひし感じますが、自国でエネルギー価格などをコントロール出来ないというのは、国の自立という観点からもどうなのかと思うところです。なので使用するエネルギーを極力減らし、使用する場合は再生可能エネルギーへシフトするということが重要になってきます。
③ヒートショック等健康被害
 これはもはや最低限の人権のために断熱はしないといけない気が私はしています。暮らすだけで不健康になる住環境は改善しない理由が見つかりません。もちろん個人と自治体の医療費負担の減少にもつながります。
④少子高齢化+単身世帯化
 これは前述の通り。

2 各スケールにおける推進

そして、単に断熱、ゼロエネルギー化と言っても各スケール、階層があると言えます。まずは、最小単位が個人の住宅。次に、共同住宅や住宅団地などの地域レベル。これはさらに、近隣の班など向三軒両隣りなどの小さな住宅地レベルから、町内会や大規模住宅団地などもう少し大きなレベルなどに分けられます。次が、まちやエリア単位などの行政レベル。これも鉄道沿線などのエリアレベルから、行政区などのまち単位のレベルなどに分けられます。鳥取県の健康省エネ住宅なんかはここのレベルですね。

最後がエネルギー政策や環境政策という面からの国レベル。
この各スケールで前述のどの課題を解決すべきかがリンクしてきます。課題①は国レベルさらには地球規模での話。課題②は国や自治体レベルの話。課題③は介護医療費の負担という点で個人レベルでもあるし、自治体レベルでの話でもあります。課題④は地域レベルの話。どれかだけでもダメで、それぞれのスケールで断熱、ゼロエネルギー化していくことが大事ということですね。

4 自分たちのことは自分たちで

今回スケールの話が出たのは、断熱や脱炭素化を未来の地球環境のために!というどデカい目的の手段として掲げてしまうと、もちろんそれは賛成だけど何も進まないみたいな話になるのかなと勝手に解釈しました。自分の身の回りのさまざまなスケール感で、できることをやりたいようにやっていくのが一番健全だと思いました。講義の中でエネルギーまちづくりのポイントは「自分たちのことは自分たちで決めて進む」という話がありましたが、「自分たちのこと」って自分ごとになる範囲や対象ということだと思うので、遠い未来の地球のためにっていうのは中々腹落ちしないですが、今の自分の住まいや地域の住環境を良くするためにということであれば、なんとなくやれるというかそこが良くなるならやろうかなとなりますよね。省エネとか脱炭素ってなんとなく難しいとか食べず嫌い感を持つ人もいると思いますが、そんな感じでゆるく楽しくできる範囲で実践することが大事だと私は思いました。

5 面白かったこと

断熱とは少し話が違いますが、新たな形態という意味でシェア型の社員寮の話がちらっとでて面白いなと思いました。企業がスタッフの居住環境にまで配慮するということが進んできている事実と、さらに社員寮を持つまでは出来ないけど提供したいということでいくつかの企業が1棟をシェアし部屋毎に契約するという仕組みが面白いなと思いました。

断熱性能もしっかりした居住環境で快適に暮らしてもらい心身共に健康なスタッフに生産性の高い仕事をしてもらうということっすね。
こういう部分まで投資をしないと、優秀なスタッフが確保できなくなってきているというのもあるのでしょう。こんなところからも断熱は大事なのです。

なんとか、毎週書き続けることができました。エネルギーまちづくりは奥が深い!とても勉強になりました。

まずは一番身近ないえづくりに活かしていこうと思います。ちょいちょい発信してますので、こちら↓もぜひフォローよろしくおなしゃす!

穀町〜邸・亭・庭〜 welcome to our house

そして、文章で簡潔に書くっちゅうのはほんと難しいですね。ちょっと真面目な内容が多かったので、くだらない内容なども書いて練習していこうかと思います。読んでいただきありがとうございました!



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