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生まれた時からある

思い出を作れない世代

学生時代 私の趣味は 登山ニ三日の縦走で 最後の夜の楽しみが余り物を集めたカレーライス 、野菜類は とりあえず2〜3日分は持っていけるのですが 肉を3日間 山の中で食えるような状態に保存していくのは冬山でなければ至難の技 、そこで考えたのが コンビーフを持って行く んだけどとりあえずその肉を食うと 今回も登山 無事に終わって 最後の食事だと納得できるんです。そんな思いで久しぶりにコンビーフが入ったカレーライスを作ってみようと スーパーに行ってコンビーフを探したんですが なんと 缶ではなくプラスチックの容器に入っていました。
あの野崎のコンビーフがプラスチックの容器になっちゃった、ショックでしたでも食べたいので買って帰り 、久しぶりにコンビーフのカレーを作ってみました 。
まあ美味しいのは 美味しいんだけど 今の味に慣れた私には、ちょっと 油っこいし 美味しいのは 懐かしさのせい かななんて思っちゃいけないなと思って、何を言ってんですか 私はまぁ 要するに 美味しいんですよ。
食後フィルムカメラを使うつもりでクレ551で手入れをしててシャッターを切り巻き上げレバーを手にかけて、ふと思ったんですけどこの時代になってほとんどが デジカメになって、私も実際に撮っているカメラはデジタルカメラ でフィルムカメラ は有りますが今 は全然使ってません 。
デジタルカメラが物足りないのは フィルム巻き上げ そうシャッター押したら巻き上げ シャッター押したら巻き上げ、そりゃあ 枚数 だって取れないですよね でもその頃はめんどくさいなあと思っていたけど今は物足りない。
何なんだこ気持ちはノスタルジック一の言では終われないね。
私の育った時代は新しいものがどんどん生まれる時代でした 、例えばテレビや録音機、と言ってもオープンリールと言って カセットみたいに 容器の中に入っているものではなく機械に取り付けるだけで 時間がかかる代物でした めちゃめちゃ高かった しね。
家電だって洗濯機、 炊飯器、電子レンジその他もろもろ どんどん物ができていく時代でした 。
だからできる前の時代とできた後の時代を知っているんです。
今の Z 世代は生まれた時から それらのものは全てありましたからね 、私の時代はスマホなんて 手塚治虫のSF の世界でしたよ 連絡とるのが嬉しくてその内連絡しないと怒られて、これってどっちが幸せなんですかね 。
私は機械好きだから自分の生まれた後にできた物を見てもずっと頭の中に 昔のことが出てくるんですよね 、機械の中での一番の思い出はテレビで 白黒だったと思いますけど 「プロレス 」それも 力道山 を自転車の荷台に立って公衆 テレビを見てるんですよ 、カラーになった時も ショックでした 私の祖母が相撲が好きで カラーテレビが出た時代に親父が割と早く買ってあげたんですよね 近所の人が見に来たの 覚えてますよ。
私たちの時代は物でも起承転結の物語があったので思い出も感動も有りますが生まれた時からあった世代は当たり前であり感動も勿論思い出も無いんでしようね。
それも悲しいですね。

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