冴えない医学生_勉強法アラカルト

家庭教師でよく勉強法を教えるので、度に勉強法をここでまとめていきます。
どこかでみたことがあるものが多いと思いますが、それだけみんなが支持する勉強法ということで。
現在も私が使っているかは抜きに、誰かがこのサイトを見た時にこれを試してみようかなみたいなアラカルトを用意するのが目的です。私がある程度いいなと思った勉強法がここに。私が今も使い続ける勉強法は別記事(予定)に。随時追加していきます。

塗り絵勉強法

<目的>モチベーション維持
<方法>方眼紙を用意。タスクを終えるごとに1マス塗りつぶす。日付も書くと後で復習がしやすい。人は埋まっていないマスがあると塗りつぶしたくなります(多分)。個人的には合わなかったけど好きな人もいるはず。

マインドマップ、階層化

<目的>知識の整理、暗記の強化
<方法>
POINT:子ノードは3つまで!人は3つなら覚えやすいとかなんとか。3つ思い出せばいいという決まりがあると思い出しやすい。3つ以上になりそうになったらまとめられないか考える。
POINT:私が使うMind mapアプリはmindmup 2 。Googleがクラウドになっていて、無料で枚数制限なし(のはず)。無料でも画像はいれられるし、機能制限は少ない。でも手書きでも、マインドマップアプリでも、箇条書きの階層化でもなんでもいい。
POINT:作り方はいろいろあるが、例えば先にすべてのキーワードを書き出しておき、キーワードの重要性ごとに色分けし、そのリストをもとにマインドマップを作成するなどの方法がある。

例:私が作成したマインドマップ(発生学)

3STEP要約

<目的>知識の整理、暗記の強化、理解のツール
<相性良好>特に手順を覚えるもの(受験でいえば数学とか)
<方法>問題の解き方を3STEPに分解して要約する。場合によっては2STEPでもOK。これを更にマインドマップ、階層化するとなおGOOD。
POINT:要約を一問一答形式にしてまとめれば英単語の暗記と同じように暗記ゲーに持ち込める。
<例>
Q. 関係式の求め方は→A. ①関係を見抜く(反比例?比例?その他?)②条件をみつける(グラフなら1点の座標、文章問題なら具体的なxyの数値)③aについて解く(aは比例定数など)
Q. 国語の文章問題の3大ツールは?→A. ①イコールの関係(=)②因果関係(→)③対比(⇔)

ひとこと要約

<目的>知識の整理、暗記の強化、理解のツール
<方法>
POINT:なるべく短くする。テストの解説は長いが一言でまとめる。自分が間違えたところも一言でまとめる。すべて一言でまとめる。一言でまとめることが目的で、その一言が複数あっても構わない。この一言をさらに前述の3STEP要約やマインドマップにするとなおGOOD。
<例>
Q. 分数の方程式→A. 分母を払え!
Q. 英文和訳→A. 後ろから訳す!
・国語の文章問題→「しかし」から下!

反復勉強

<目的>暗記、記憶の定着、理解のツール
<方法>とにかく教科書でもワークでもなんでも何回も繰り返す。何回も繰り返せば猿でも覚える。
POINT:反復回数を減らすための工夫は考える!
POINT:反復するたびに今回のテーマを決める。例えば速く解く、計算問題だけする、ランダムでテスト形式にするなど。変化を加えることで飽きを防ぎ、定着率もアップ。

疑問点集中

<目的>理解のツール
<方法>ひたすらどこかに疑問に思う場所がないかだけをスクリーニングする。思いついた疑問点はいつでもすかさずふせんに書くなりして保存する。疑問点は調べたり、先生に聞いたりする。必ずしもすぐに解決しようとするのではなく、すぐに解決せず1年後などにふと解決するものもあるので、疑問点解決にどれくらい時間をかけるかはうまくやって。私はふせんやペンのオレンジ色は疑問点の色と決めていた。

講義の予習

<目的>時間の有効活用、記憶の定着
<方法>
・講義は2種類ある。聞いたほうがイイもの、自習したほうがいいもの。予習でそれを見分けることができる。講義を復習や疑問点解決に使っても良いし、講義で得られることがないと言い切れるならその時間自習すればいい。
・疑問点をもって講義を聞くので能動的に受講できる。疑問点は授業後すぐ先生に聞くと決めれば、自分の勉強のモチベーションも上がる。
・予習が難しい場合は無理をしない。ものによっては講義を先に聞いた方が効率がいい場合もある。

解説の比較

<目的>理解のツール
<方法>一つの問題に対して複数のサイトや参考書を比較する。共通して解説されているところはかなり重要なところ。ある説明でわからなくても違った説明を読むことで理解できる場合もある。あまり一つの説明に固執せず、情報源を変えてみるというのも手。

スケジュール帳の活用

<目的>モチベーション維持、勉強方法の改善、勉強計画
<方法>おすすめはウィークリーでタイムスケジュールがかけるタイプ
・毎日記録すること:勉強時間、勉強した時間帯、勉強した内容、勉強以外の時間の使用法(ネサフ、読書、お風呂、家事、ごはん、散歩、etc. )
・1週間ごとに記録すること:勉強時間の集計、分析、反省、改善策
・都度記録すること:勉強方法などのアイデア、その時の状態(生理前depression、24時以降の夜ふかしは明日に支障、睡眠時間は最低6時間は必要、音が気になったから耳栓、カフェインで頭痛、ネット依存気味で電源切って隠した、などなど)

Distractionの排除

<目的>生産性と効率の向上
<方法>
・気をそらすものは勉強机に座った時見えない位置に。動かせないならカーテンや布、箱に
・机の上や前は今使うもの以外何もおかない。張り紙も極力抑える。
・スマホは玄関やタンスの奥などすぐに取り出せないところへ。買えるならタイムロッキングコンテナもGOOD。誰かに預かってもらうのもGOOD。
・勉強スペースとリラックススペースを完全に分ける。例えば部屋に線を引いて、こっちにいるときはリラックス、こっちにいるときは勉強、など完全に分ける。勉強机の上でゲームは言語道断(今度勉強机に座った時ゲームのことを思い出してしまう)
・捨てられるものは捨てる。不要なアプリはアンインストールする。ゲームは思い切って初期化。

逃避行動をあらかじめ用意

<目的>生産性と効率の向上、ネットやゲーム中毒の克服
<方法>勉強がいやになったときすることを決めておく。このときなるべく健康的だけど苦痛にならない微妙なラインのものを。例えば、散歩、誰かと10分だけ話す、砂糖が少なめのおやつを食べる、歌を歌う、楽器ををひく、読書するなど。ネットやゲームは中毒性があり自分で止められないのでよくない。
POINT:「禁止」という言葉を使わない。だめだと言われたらそれに意識が向く。自暴自棄(cf. The What The Hell Effect)になったときにあえて禁止と決めていることをずっとしてしまう。あくまでネットやゲームもたまにはいいけど、ピアノひくのも楽しいよねみたいなふわっとした感じで自分を追い込まない。
POINT:自分を追い込まない。追い込むと反動がある。大事なのは追い込みとか意志の力に頼らずできるシステムを作ること。工夫をせずに「禁止」「してなくてはいけない」はうまくいかない。犬がおやつを目の前におかれて待てだけではずっと我慢できないのと同じ。「おやつ」は隠すか捨てるか食べるタイミングを決めろ。

他人をまきこむ

<目的>モチベーション維持、習慣化
<方法>何時間勉強する、いつ勉強するなどを報告するように友達などときめて報告しあう。一緒に資格試験を受けるなど。協調性や自分の信頼を大事にする人だと効果バツグン。

監視効果

<目的>モチベーション維持、習慣化
<方法>他人を巻き込むのと似ているが。その他、人がいる場所で勉強する(リビング、図書館、カフェ、自習室、教室など)。ネットで勉強仲間を探すのもGOOD。

締め切り効果

<目的>効率化
<方法>あえて締め切りギリギリになにかをする。もしくは自分で達成できるかギリギリの締め切りをつくる。パーキンソンの第一の法則「仕事の量は、締め切りまで拡大する」。逆に言えば締め切りまでの時間を短くすれば仕事の量は必要最低限になる。結果的にギリギリになったのではなくて、ギリギリでも終わらせると、自分でコントロールしている感覚があることは重要。

ポモドーロ・テクニック

<目的>効率化、生産性向上
<方法>25分の勉強、5分の休憩、たまに30分の大休憩などリズムを作って勉強する。セッションの時間は色々言われているけど、個人的に自分がしっくりする時間でやればいいと思う。詳しくはポモドーロ・テクニックで検索。
POINT:疲れる前に休む。疲れを感じず長時間勉強するためのテクニック

ANKIアプリ

<目的>スキマ時間の活用、長期記憶
<方法>
POINT:ショートカットキーや穴埋めを活用してカード作成の時間を極限まで短縮する工夫を
POINT:ANKIカードを作成する際のコツがいくつか。
https://docs.ankiweb.net/editing.html?highlight=cloze#cloze-deletion https://supermemo.guru/wiki/20_rules_of_knowledge_formulation 

勉強法の勉強

<目的>効率化
<方法>行き詰まったとき、飽きた時、それ以外でも、いつでも自分の勉強法の効率化を考える。先程のANKIの例でいえば、もっと速くカードを作成する方法はないか?、このカードはやけに覚えにくいがなぜか?、カード作成のコツはないか?、一日何枚がちょうどいいか?など、改善点を洗い出して、解決策を考える。勉強法の勉強をするだけでマインドセットが変わるという話もある。
POINT:問題点を書き出す→それぞれでWHYを書き出す→それぞれでHOWを書き出す。WHYもHOWは思いつく限り書く。(See 間違いノート)

メモの活用

<目的>効率化、アイデア
<方法>検索できるタイプのメモがいい。例えばGoogle keepなど。他人に教えてもらった勉強法や、思いついたこと、その他のメモを一元化しておく。1年後ふと気になったとき、単語で検索できるといいのでデジタルメモが個人的にいい。私は一覧性を大事にするのでいろいろなメモが一画面でたくさん確認できるGoogle keepが好き。

間違いノート

<目的>効率化、反復学習、生産性向上
<方法>テストで間違えた問題をまとめる。

POINT:問題集やワークは○△✕を書き込めば良くて、ノートを作る必要はない。個人的に時間の無駄。テストとかかさばって情報を取り出しにくいものだけノートにまとめる。問題集やワークも95%完璧で5%だけのために情報が取り出しにくいというならノートにまとめてもいいかもしれない。ふせんをはればたいてい解決しそうではある。

POINT:ノートの書くことは以下。

①間違えた問題をそのまま書き写す…題意がわかれば適宜省略可だが必要以上に情報を削ぎ落としすぎない。学習を進めていくと後でこの情報大事だったとか気がつくかもしれないから。

②正答と自分の誤答…誤答は適宜。変に記憶に混乱をまねく間違え方をしたらあえて書かないほうがいいし、間違えやすいポイントを言葉で書いてもいい。

③解説…付属の解説を丸写ししたり貼り付けたりするのは不十分。上記ひとこと要約にて、間違えた部分に対応する解説だけを簡潔に(詳しく勉強したいときはノートを変える。あとで復習がしにくくなるから)。数学の問題とか物理とかパターン問題は普段使っている問題集の対応する問題番号を記入したり、問題集に「○○で出題」とかかいてもいい。しかし問題集の対応箇所を探すのに時間がかかるようなら変にこだわらない(時間がもったいない)。

④間違えた理由…勉強不足、ケアレスミス、集中力低下、時間切れなどなど。それぞれの理由に対してさらになぜかを考える(See 勉強法の勉強)

⑤対策…上記理由に対して一つ一つ対策を考える。

例(④と⑤):
WHY 勉強不足
→WHY ネサフしてしまった
 →WHY スマホを手の届く場所においていた
 →HOW スマホは家族に預かってもらうかタイムロッキングコンテナに入れる
→WHY 疲れてやるき出なかった
 →WHY 部活があった
 →HOW 朝勉にする
  →HOW テスト前だけ朝勉にするのは難しいので、テスト勉強に集中する集に向けて徐々に30分ずつ起きる時間を早くする。時計を枕元において時間に危機感をもちやすくする。家族にも伝えておく。
→WHY 問題集あやふや、やりきれなかった(問題集と同じ問題だったのにできなかった)
 →WHY 繰り返す回数が少なかった
  →WHY 勉強時間が少なかった
 →WHY 理解が表層的で記憶に残っていなかった。応用されるとパターンに気が付かなかった

… 

POINT:反省点、問題点、解決策は漠然した書き方をしないこと。対策が立てにくいから。例えば「頑張る」「やるき出す」「勉強と遊びの区別つける」とか。そういった解決策でいいならとっくの昔にできているはず。どうやったら頑張れるのか(頑張らなくてもできる方法はないか)、やる気がでるのか(そもそもやる気は必要か)、勉強と遊びの区別はどうつけるか、まで考えないと改善はされない。

Self Management ノート

<目的>反省、計画
<方法>勉強のアイデア、計画、反省、自己啓発、本の感想など雑多にまとめるノート。あとで読み返したときに、アイデアが得られそうなノートを作ることが目的。自分の成長も感じられるのでおすすめ。

A4一枚まとめ

<目的>情報の圧縮、整理、パターン化、全体像の把握、復習の効率化
<方法>A4用紙一枚のその単元の事項をもれなくまとめる。ノートに単純にまとめるより情報を圧縮できるのが大きな違い。単純にノートまとめるだけなら参考書や教科書見ている方が圧倒的に効率的かつ有効。12章ある本でもたったの12ページ、1時間半ある60枚の講義資料もたったの1枚に。
POINT:上記の一言要約や3STEP要約、マインドマップなどを活用してまとめる。
POINT:全ての教科、勉強において応用可能。

○△✗法

<目的>効率化、復習
<方法>問題集や間違い直しノートなどを解いているときに理解度によって○△✗をつけ問題を分類する。これ以上の段階の分類は分類の手間が増えるのでおすすめしない。復習するときには、テスト直前で時間がない💦→すぐに得点につながりそうな△だけ、今日はしっかり勉強できそう→✗だけとか、いろいろ目的に合わせて復習がしやすくなる。

私の場合、
○→できた。時間的にもOK
△→まあできた。時間がかかった。
✗→間違えた。わからなかった。

その他特別なマークとして
◎→二度と復習しなくてOK(2周目以降や久しぶりの復習時につけることが多いマーク)
?→解説読んだり、調べても理解できない。質問するか、腰をすえて勉強が必要。

POINT:マークをどれをつけるかで迷うことに時間をかけない。解くに△と✗はどうせ復習するのだから適当につければOK。
POINT:復習するたびにマークをつける。前のマークは消さない。日付も書いてあると復習がしやすい。


今は思い出したり気がついた順に雑多にリスト化して書いていますが、多くなってきたらそのうち系統化してまとめようと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?