師走の空 25 saku381 2022年12月28日 22:59 風景の静けさ 12月末の旅の静けさ 心の中は騒がしく生きていくのは騒がしく 子供はしゃべり続けている 車窓の静けさ 静けさ 世界は悲惨に溢れていても 目の前に静かな景色がある奇跡 どんな恵まれた人の上にも苦難はある悲しみもある 安楽や平穏や喜びや楽しさが他の人より少ないとどう考えても少ないと そう思えてならない自分の人生であれば羨ましがれば悲しみの上塗り 何も感じないほど疲れた心で無味乾燥に楽しい楽しいとつぶやく 見たくないものに目をつぶり美しい美しいとつぶやく 人は楽しいから仕事をするんじゃない 仕事をしているうちに楽しくなるんだと誰か偉い人が言ったのに習い 穏やかな空を眺める 穏やかな雲を眺める 世界は苦難に溢れていても 穏やかな今をうけとる いつでもどこにでもあるものではないと このひとときは類稀な贈り物であると 遥かな雪山 丸い雲 まるで時間の装置のよう 持ち物少なく生まれ 持ち物少なく生きているものには 誰のものでもないものが大事 誰のものでもないものは私のものでもあるのだと 誰のものでもない空 誰のものでもない雲 誰のものでもない風 誰のものでもない車窓の景色 誰のものでもない誰かの命を思う その命の大切さは自分の命の大切さ 誰のものでもないのだから 誰かのものにしていいものでは無いのだから 大気は穏やかに空を覆う #写真 #風景 25 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート