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コロナで浮き出るお金本来の意味

皆さん、こんにちは。4月8日に自主隔離が終わり、タイからホテルを経てようやく自宅に戻れました!ただ帰宅とほぼ同時に緊急事態宣言が発令されたので、外出を控えることに変わりはなく、結局やっていることはホテル時代と大体同じです笑

違うことと言えば、家族がいること?何なら皆一日中家にいることなんて今までほとんど無かったから、(主に父の)とんでもない行動を目にする機会が増えて面白さ4割、あきれ6割の賑やかな場面が増したなーという感じです。(例えば、振動で腹の脂肪を落とすベルトをつけて腹筋しながら会社の電話会議に参加してるとか。昼に食べるつもりだった作り置きのおかずが減っていて実は勝手に父に食べられていたとか。)

さあ、今回のテーマはお金です!なんだか前3回のテーマとは丸っきり違いますね!今回は、コロナのニュースを見て思ったことを書きます!


老舗のレストランでさえ、数週間で潰すコロナ

昨日新聞で、33年続いた吉祥寺のフランス料理店がコロナウイルスによる経営難で潰れたというニュースを見た。その店はシーズン中予約で埋まり、プロポーズやお祝い事でも使われるような場所だったそうだ。

けれどもコロナウイルスは、店にどれほど価値があろうとそこに積まれた歴史や思いを一瞬にして断ち切る威力がある。

手間と時間と気持ちを費やすことでゆっくり育ってきたものが、ほんのここ数週間の出来事で消えてしまうなんて、、レストランに限らずあらゆる場面で起こっていることだけど本当にもったいない。

ただ、こうして客足を恣意的に遮断することで潰れていく店のニュースを耳にすると、お金の本来の意味、つまり"売り手や作り手の成果物の価値を認める"ということがより鮮明に浮かんでくる気がする。


価値の恩返しとしてのお金

私のアイドルのユーチューバー・けみおが言っていた。「お金自体を追い求めるんじゃなくてさ、自分が好きなことをやり抜いたら後からそれって勝手についてくるんじゃない?」

たしかに自分を含め多くの人はできれば給料のいい職につきたいし、仕事を選ぶ/する上でどれだけお金がもらえるかは最重要事項の一つだ。そしてお金をやり取りする際、お金の出し手と受け手は共にどれだけ自分に有利な条件を引き出せるかが重要になる。

でもけみおみたいな人とファンの関係の中のお金は、けみおにとっては自分がしたことがどれほど受け入れてもらえたかの結果であり、ファンにとっては自分が得られた興奮やポジティブなメッセージに対するお礼のしるしだ。そこにどちらがより有利になれるかという損得勘定を超えたものがある。

商売をする上で、利益を無視して値段を気にしないというのは本末転倒になってしまう。ただ、「値段」を「give and take」という言葉に当てはめて考えると、それは自分がどれだけ有利で得をしたかというtakeの指標だけじゃなくて、自分がどれだけ与えられて売り手に恩返しができたかという be givenとgiveの指標も含んでいるんじゃないだろうか。

出だしの飲食店の話に戻ると、私たちのような客はお金を通じて、その店のオーナーやスタッフの思いを受け取るための土台を増強し歴史を積み重ねることに貢献していたんだな、ということに「潰れてしまった」ニュースを見てから気づかされた。


自主隔離を生き抜く中でのお金の意味

自主隔離ムードになって、私たちが外出を控え、飲食店などが苦境に立たされていると知るほど、私たちのお金に対する意識は変わってきていると思う。

例えば今まで居酒屋で飲み食いをしたところで、私はどれだけ美味しいものを食べて少ない支払いで済んだかと自分ありきのtakeのことしか考えていなかった。でもこのご時世どの飲食店も経営難に陥っていることが分かるから、飲食店を選ぶ=その店を救う、と言うと大げさかもしれないけど、自分が得た食べ物に対してはもちろんそれだけじゃなくて応援する気持ちだとか売り手/作り手への気持ちがこもったものを対価として支払っているように感じる。

とにかくお金を払うという行為に、コロナ流行前より「相手への応援・感謝の印」という意味づけがより意識的にされているんじゃないかと思った。(店頭に立つこと自体感染リスクを高めているのに"今日も働いてくれてありがとう"という意味も含めて)

それと同時に、こうしてお金のやり取りに支え合いの要素が濃く反映されることで、今まで広告や割引に誘導されて、客が店の意向につられるがままという状態だったのが、客側がどのお店を使いたいのか主体的に考えられるような場面が少しずつ増えている気がする。こうして客が主体性を持つことは決して店側に不利な状況じゃなくて、価値のある店には相応の利益が出る健全な作用だ。

さあ、こんなのん気なことを言っている間に当の飲食店経営者の皆様たちは明日生き残るために多大な努力を積み重ねているわけで、ただただ頑張ってと思うばかりなのですが、これをきっかけに私たち客側のお金に対する意識が少し変わったんじゃないかという話でした。

さあ、コロナ後にもこうした意識が続くといいですね。皆さんこれからも引き続き3密を避けて手洗いうがいをしましょう。今回も最後まで読んでくれてありがとうございました!!






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