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London Day1

11月12日 London Day1
19時間55分のフライトを経て,ようやくロンドンへ到着.
最近の飛行機ってすごい.いろんな角度のカメラがついてて着陸もわくわくだった.

こんな角度から見れるのね


空港に着いたら荷物を警戒モード(かばんを前掛けにして財布とスマホをしまって,パスポートは首からかける.海外旅行のときのいつものセッティングである.)にした.
荷物を受け取って到着ゲートを抜けた瞬間のお迎えのスケッチブックを持った人が並んでる光景が,

海外に来たんだー!

って気持ちにさせてくれる.
空港から市内までは地下鉄が通ってるので地下鉄の駅へ向かう.
ロンドンの鉄道にはオイスターカードという,日本でいうSuicaみたいなカードがあるので,迷わず購入.

元カノにもらったパスケースを未だに使ってるのはここだけの話

後から知ったけど,ロンドンの鉄道はオイスターカードだけじゃなくて,Apple Payとか,MasterCardのタッチ決済とかでも乗れるみたいで,オイスターカードすら必要なかったらしい.なんて便利なんだ.....
地下鉄のホームに着くと,なぜか不思議と海外の地下鉄って雰囲気がした.
あとから考えてみると,地下鉄の大きな広告と,

あと切りっぱなしで配管とかが剥き出しの天井がいかにも海外って感じだと気づいた(写真の天井は綺麗だったけど,駅によってはすごかった).
日本の地下鉄は小綺麗で,広告は地味なクリニックの広告とかが多いよね.

職業病なのか,電車をまじまじと見てしまう.

とにかく狭い.
向かい合わせのロングシートが,日本の鉄道のボックス席並みに狭い
これだけじゃ一般の人はわからないと思うので参考写真を載せるけど,
日本の鉄道の向かい合わせのロングシートは

©️TRAICY


これくらいスペースがあるけど,
ロンドンの地下鉄は,向かい合わせのロングシートが

©️英国政府観光庁Webサイト


これくらいのせまさだった.
足元ではみ出したスーツケースの居心地の悪さったらない.
車内は誰もマスクしてないし,偶然会ったらしい友達同士が大きな声で抱き合ってるし,日本のコロナ禍に慣れていると不思議な光景だった.
外もレンガ作りの家が並んでいて,

異国情緒だな~

と思いながら,向かいの人に目をやると,
なぜかその人のリュックに大きな文字で

「暁」

と書いてあった.



.....なぜに日本語?
と思ってよくみると,



漫画NARUTOのグッズでした.

.....さすがじゃぱにーずあにめーしょん
※わからない方は「NARUTO 暁」で検索してください

そんなこんなで最初に降り立ったのが,
Charing Crossという駅.
地上へ脱出した最初の光景がこれ

いきなりの欧州情緒あふれる光景に思わずパシャリ.
いいな~素敵だな~海外だな~
このときは知る由もなかったけど,

拡大

よく見たらカジノでした.
カジノですらこんなにおしゃれ,さすがロンドン.

人混みをかき分けてなんとか荷物を預けて,
気持ちも荷物も軽くなって街へ繰り出す.
けれどもこの日の予定は市内観光ではなくて,
市内からちょっと外れたFish&Chipsの名店へ行くのが目的なので,
街中観光はそこそこに電車へ向かう......





なんてことはできるわけもなく........

なにやら気になる広場が見えてしまう.


なにやら気になる文字盤が見えてしまう.
なにやら気になる人混みが見えてしまう.
気になる広場はクリスマスマーケットで,


気になる文字盤はビッグベンで,



気になる人混みは英国兵士で,

一向に駅につかないけど,それもまた旅というものであって,





やっと駅へ向けて歩き出した.

駅への道は段々オフィス街になっていって,近代的な建物が増えてきた.

道中で撮った一枚.
右の表の道はオフィス街だけど,左の裏には欧州っぽい建物が残っていて,
なんか不思議だけど,気に入ってる一枚


たくさんの寄り道を経て,やっと目的の駅へ.
市内とは雰囲気が一変の住宅街

なぜこんなところにやってきたかというと,
一時期どハマりしていた(というか今もハマっているけど,),
「腹ペコフィルのグルメ旅」というNETFLIXドラマの
London編で紹介していたFish&Chipsのお店にはるばる来たかった.
駅からさらに歩くこと15分,ロンドンに来て早々こんな田舎でなにしてるんだろうという気持ちになりかけたけど,


そんな中で出会ったこの木.
とても素敵な景色だと思って,今回初の旅のお供であるフィルムカメラで撮ってみた.
(最初に結論を言っちゃうと,これがこの旅のベストショットでした.)



フィルムカメラのいいところって,
全部の選択肢が同時に出てきてから一番が決められるところだと思う.
M-1グランプリとかって,大抵トップバッターは優勝できなくて,
最後の方にはトップバッターの印象は薄れてるし,最初と最後では採点基準も変わっていて,公平じゃないっていつも思ってた.
写真も同じで,データで見れちゃうと,
旅の最初に撮った写真は旅の途中でも何度も見て,
逆に旅の最後の写真は帰り道とか,次の日の仕事とかに紛れて
瞬く間に通り過ぎていってしまう.
でもフィルムカメラは,撮ってすぐに見れるわけじゃなくて,いったん旅が終わって,日常に帰ってきて,落ち着いたときに現像して,旅の全部をイッキ見できるから,旅の始まりも終わりも分け隔てなく思い返せる.
これならトップバッターにもチャンスがある.
ということで今回の優勝はトップバッターになったわけだけど,
これはフィルムカメラで撮ったおかげなのではないかということだ.

話がだいぶ逸れたけどここにきた目的は


これだった.

せっかくなのでシチュエーションも気にして,


近くにあったこちらへ.市内からちょっと外れただけでこんなところがあるなんて羨ましい.

あんなに毎日電話の鳴り止まない日常を過ごしていたのに,とんでもなく穏やかで,

あまりの変化に戸惑いながらも,ビネガーソースと塩がたっぷりで,
smallって言ったのに間違えてLargeにされた,揚げたてのFish&Chipsは
たしかに僕の胃の中にもたれていくのだった(完食できたかどうかはご想像にお任せします).

せっかくの初日,宿はお安く済ませるために中心地からは離れていたから,一度宿に行くとまた市内に戻るのは骨が折れる.
荷物もそこそこあったけど,頑張って夜の街を歩いてみることに.
暦はまだ11月,クリスマスまではまだ日があるので,あまり期待はしてなかったのに(ほんとは北欧に行きたかったけど,クリスマスシーズンじゃなかったからシーズンじゃなくても楽しめるロンドンに行くことにしたのはここだけの話),


,,,,,しっかりクリスマスデス,ハイ.
やっぱ欧風の建物にイルミネーションは映える.よかった.
飛行機の長旅に体力も限界だったので,初日はここで燃え尽きて宿へ.
市内は高級宿かホステルしかなくて,ホステルは盗難が心配だったので,
田舎の安宿を予約していた.
市内から地下鉄で一本だけど,40分くらいかかった.
Becontreeという駅で降りると,さっきまでの喧騒やイルミネーションとは打って変わって,
街灯といくつかのお店が並んでいる程度で当たりは薄暗く,改札を出てすぐに柄の悪そうなお兄ちゃんが溜まってタバコを吹かしている始末.
スーツケースを片手に,競歩選手も顔負けのスピードで宿に向かった.
薄暗い住宅街を駆け抜けて宿へ.
宿は老夫婦がやっている民泊のようなとこで,とても暖かく迎えてくれた.
宿に着くまでは住宅街も不気味に思えたのに,
当たり前だけど,その住宅街のひとつひとつに家族がいて,
そりゃ柄の悪いにいちゃんもいるかもしれないけど,
子どもたちもたくさんいるわけで,
そう思ったら薄暗い住宅街も,閑静な住宅街に思えてきた.
着いたらすっかり夜も更けていて,夜ご飯どうしようかと一瞬考えたけど,



恐るべしFish&Chips,
全くお腹は空いてなかった.


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