春のアズキナ摘み
春の嵐が止んで青空が広がったから、アズキナを摘みに散策に出た。
にょきにょきふさふさとわたしを待っていてくれたけど、アズキナ摘みは子どもの頃以来。
どんな葉っぱか覚えてもいなかったのに、見ればわかるんだから、不思議。
小気味よくポキッと採れる感触に、あぁこれが楽しくておばあちゃんに連れられたんだな、と子供の頃を懐かしく思い出した。
仕事から帰ってきた母に、アズキナを摘んできたことを伝えると、「仏壇には飾った?」と聞かれる。「初モノだから飾っておいで」と。
この感覚は暮らしの中で受け継がれていく、すごくすごく大切なもの。
有難いなぁと、母にも仏様にも自然にもおばあちゃんにも感謝しながら、手を合わせた。
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