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墓地散歩

家から谷中の墓地までは10分もかからないので、
よく散歩に行くのですが、谷中の墓地のお墓、
古いものは、江戸時代のものもあり、見て歩くのは面白いです。
一度、散歩しているときに日が落ちてきて、風が吹いて卒塔婆がカタカタ鳴り出したときは、墓地がどうして怖いかとてもよくわかりましたが、
日が出ている間なら大丈夫。

で今回見つけたのは、お魚屋さんのお墓。
日本橋の魚源さんというお店の……店主さんのお墓ですかね?
でも、魚源って書いてあるのです。

谷中の墓地 魚源

門柱のように同じ大きさの石碑が左右に建っているんですが、反対側には東京日本橋本平町 魚川岸の文字。

谷中墓地 魚源2


今、魚河岸のって河岸と書くけれど、もともとは川岸だったんですね。

そして、そのほぼお隣には魚高さんの墓石。

谷中の墓地 魚高

この一角は、魚河岸協同組合かなにかで買い取ったんですかねぇ。
どうでもいいっていえばどうでもいいのだけれど、
そんなことをあれこれ思いを巡らせながら、墓石を見て歩いています。
谷中の墓地のお墓ってすごく自由で、墓石もあっちこちを向いていて
てんでんばらばらなんですが、形もほんとに自由。

谷中の墓地 亀の甲羅?

この亀の甲羅みたいなのに至っては、誰のお墓かもよくわからない……。
こうしてお墓も朽ちていくんだなぁ、面倒を見る子孫がいなくなったところは整理されて、再度売りに出されたりしているようです。
そうなると、埋まっていたお骨はどうなるんだろうと思ったり……。
いろいろ考えると、お墓ってせいぜい一世代か二世代先までのもので、
あんまりお金をかける意味はないんじゃないか……という気がしてきますが、どうなんでしょう?

得意技は家事の手抜きと手抜きのためのへりくつ。重曹や酢を使った掃除やエコな生活術のブログやコラムを書いたり、翻訳をしたりの日々です。近刊は長年愛用している椿油の本「椿油のすごい力」(PHP)、「家事のしすぎが日本を滅ぼす」(光文社新書)