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音楽のすゝめ/日食なつこ

最初に聴いたのは、配信ライブ『ミゼレーレ』にて。『Coins on the table』を含めると、4ヶ月連続の配信ワンマンライブの最後の曲が「音楽のすゝめ」だった。 

音楽を鳴らす者、売る者、浴びる者…全ての音楽人に必ず再び訪れるべき夜明けの時まで、幻でもいいから夢を見続けることだけはやめずに続けていてほしいです。そして、そのための1本の旗のような目印が今は必要な時です。
今作「音楽のすゝめ」、その1本の旗として、世の中に堂々提示します。 
(日食なつこコメントより抜粋)

『ミゼレーレ』で初めて「音楽のすゝめ」を聴いたとき、4ヶ月連続配信ライブが終わってしまう寂しさと、完走してくれてありがとうという気持ちがぐるぐるしていた。全ての力を振り絞って音を鳴らす日食さんの姿に、自然と涙がこぼれた。

3月10日、「音楽のすゝめ」が1000枚限定でリリースされた。(デジタル配信もあり。)

これは『ミゼレーレ』で聴いた弾き語りとは違う「音楽のすゝめ」だ。正直、うまく飲み込めなかった。『ミゼレーレ』での「音楽のすゝめ」は、あまりにもストーリーが強くて、私の中で完成されてしまっていた。なんだろうこの違和感。このアレンジをどう受け止めればいいのか、しばし悩んだ。

六つ、あんまり大事にしまい込まないこと
空に放り投げてみたっていいんだぜ

あの日から大事にしまっていたこの曲を、空に放り投げてみた。解放された「音楽のすゝめ」は、音楽のもつ可能性を感じさせてくれた。いろんな鳴らし方があっていいじゃん。むしろそうあるべきだと言われているような気がした。

1本の旗はいろいろな形に、いろいろな色になる。
「流されず 変わり続ける」1本の旗。

たくさんの人にこの曲が届きますように。

また馬鹿な僕らで会おうぜ。

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