手作りとこだわり
突然ですが、saklausはお届けするもの、すべてを手作りしています。
それは香りをお作りすることもそうですが、ホロスコープシートの作図や、香りの処方箋を綴ることもそうです。
道具ーー紙や筆記具もまた、お店でひたすら触って試して、いちばんしっくりくるものを選んでいます。
いわばこれは私にとっての「こだわり」です。
正真正銘の手作りなのに、なんとなく「手作りです!」というのを全面に押し出すことに気が引けます。
今は誰しもが「手作り作家さん」になれる時代です。
それ自体はとっても良いことだと思っています。「自分の個性」を表現し、他人と共有することが容易な時代。
とても水瓶座的で、2020年よりはじまった「風の時代」のひとつのキーワードでもあると思います。
一方で、それによって「手作り」の価値は薄れているような気がして仕方ありません。
「これ、手作りなんです」と言われても、あまり特別感がないというか。
「手作り」「ハンドメイド」「一点物」
これらの言葉がテンプレート化されたセールストークのように聞こえてしまうのは、私が元・接客業だからかもしれません。
念押ししておくと、それを否定するつもりはありません。むしろ手作りされた物は大好きです。
面白いなと思うのは、手作りって時代の逆行なんですよね。
文明開化、機械化、テクノロジー化、IT化、便利な世の中
なんでもデジタル、なんでもAIが自動化してくれる。そんな2022年
機械に任せておけば、均一なものが素早く、正確に、しかも安価に作れちゃうわけで。
それに対して手作りって、手間もかかるし、ミスも多いし、完璧ではない。
むしろ、その完璧でないことこそ、手作りの魅力かもしれないと思います。
だって人間は完璧じゃないもの。
そして、そんな不完全なものを選ぶことこそ「こだわり」のように思います。
「手作り」が「こだわり」ではありません。
「手作り」を「選ぶ」ことが「こだわり」なのです。
それは何に対してもそうです。
ナチュラル製品、オーガニック製品、そう謳われるすべてのものが「こだわっている」ものだと私は思っていません。
(この話はまた別の機会にできたらなと思います。)
それらを「選ぶ」という自分の選択が何より大切なのです。
占星術も同じです。
星が与えてくれるのはあくまでも選択肢です。どれを選ぶかは、自分次第だと私は考えています。
ONE PIECEで言うところのログポース(記録指針)です。
実際に舵をとるのは自分自身なのですから。ルフィのように行きたいところに行けば良いのです。
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