電車の広告を見て、毛についてあれこれ思ったこと

感染症対策のため、バスケもオンラインで応援している。仕事の合間に見られる方は試合のリアルタイムを楽しめる。グループLINE上で、保護者同士盛り上がったりする。

これは、感染症対策について、考える時間が増えるまえは、思いつきもしなかったことです。

移動時間や実際に集まることは、減りましたが、ミーティングは増えている。

不思議と距離感は案外近く感じてしまう。実際に会って話している感覚に陥る。

文化祭もオンラインでしたが、同意書を得て一部オープンになる動きがある。楽しみだ。

保護者っていうのは、どんな時にも子どものファンなわけですから、みたいわけですが、そろそろ、遠巻きに応援したい気もします。

最近、記録写真を見ていて、驚くのは、近頃の10代の肌、熱闘甲子園に出演してしまうような、日焼けしたニキビの顔をした坊主メンズがまず、いない。しっかり眉の手入れがされている。

子も洗顔の後の化粧水は、習慣になっている。

すね毛なども処理している。体操競技の選手もいるので、男子は、つるんとした肌をしている。

きれいの基準がよくわからない。

久々に電車に乗ってみたら、座席上の広告を見ていて不思議体験。真ん中に結婚相談所の広告、左に女性用の脱毛クリニック、右に男性の頭髪毛量を増やしたいクリニック、うーん、どうやら、「毛」がキーワードで、人とつながりたいかとか、と、つながってしまうわけでしょうか?

見た目は、第一に印象を大きく左右しますね。バスケの試合に黒く光る、身長190センチぐらいの一年生がベンチから登場したら、あ、うまいよね、きっと、うまいよね。と、期待する。

フェルメールの「真珠の耳飾の少女」みたいな子が歩いていたら、きっと、歌、うまいよね、歌上手い人であってほしいと想像してしまう。

フェルメールの絵がずっと物置で誰にも見られなかったら…… その美しさには、だれも触れられなかったわけで、描かなかったら、残らなかった訳で、最初に4000円で購入した方がいなかったら、今の今まで、修復して観られる絵にはならなかったわけで、

あれ、毛の話しどこいった?

あ、そうそう、偶然、仕事でとあるスタジオに出向いて、エンジニアさんが、社会科の教科書によく載っているフランシスコザビエル風の風貌で、髭は濃いが頭のてっぺんは、円形に黒さがグラデーションだったのですが、ある日、突然、それは、本当に突然に、真っ黒、毛量が一気に増えた、いえ、乗っかっている。

うーん、何も言えず、一日を過ごした。その日夕方、ダーツバーに誘われたが、私は一気にトーンダウン、ハゲてる方が色気があるよ、とは言えず、心の中で独り言。謎のガッカリ感を得て、途方に暮れ、仕事残しているので、と、当たり障りのない嘘をついて、家路を急いだ。

帰り道、ずっと、彼は気にしていたのか………と、考えつつ、アンディウォーホールのウィッグに誰も突っ込み入れないし、メンデルスゾーンの白いウィッグが地毛だったら、とか、いろいろ考えて、答えのないまま、ありのままでいることのハードルの高さを実感。頭に乗っけたことを受け入れられなかったのだから、どうやら、私の心が狭いんだな、と、丸の内サディスティックを歌ってやり過ごした。

軽く、「乗っけちゃいましたねっ!!」

「似合ってますよ」

と、言えたらよかったのですが……






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