記憶の行方#春の片隅に
春先はラフマニノフを聴きたくなります。
春風とラフマニノフは、相性がよいと思う。
なぜかベートーヴェンが聴けない。寒さに耐え忍ぶ冬のイメージが強いからだ。
サントリーホール前の水辺で思い出したことがあった。記憶はいつも断片的で、記憶の行方を探っている時は思い出せないもので、ふとした、水しぶきで蘇る。
得体の知れない感染症に刺々しくならないよう、風の片隅をすり抜けて、これまで、関わった人たちや現在のつながりを極私的に大事にしようと思った。
思春期は、死の淵を見がちですが、時間はやがて通り過ぎて、いきたい場所へ行きたくなるものです。いこか戻ろか思案橋、戻ってこられてよかった。
戻ってきたというより、思案橋渡ってしまったようです。
何言ってんだか。
先日リリースされたミレニアムパレードのアルバムのアートワークも素晴らしい。
ミレニアムパレードのことを知ったのは、フライウィズミーがいい曲だなぁと、全部聴いてしまったことがきっかけだ。
パレードには、アヤタケさんも参加していた。というオチで、好みの音が循環しているようだなと思った。
ジャケットは、一枚の絵として観賞できる。
花火がモチーフのようですね。歓喜の雨のようでもあり、アルバムを開くと祝いの結び。終わってしまったことへの決別や新しいことの始まり、生きるって何よ?と問いかけるように、産まれたての子は、飛んでった花火が風になびく様子を見ている。
広重の描いた絵のように、何万年後かの未来にもある風景かもしれない。
その時に、今の音楽も聴かれている未来だといいなぁ。
個人的には、子の16歳の決意を聞き、ようやく、新しいパレードが始まるなと思えて、感慨深い1日だった。
♪つめ、つめ、つめ、つめ、ゆめ〜
爪を切りながら鼻歌の子、そんな風に鼻歌が出る時は、決まって新しいことへ向かって行く時だ。楽しい何かが先に待っている予感がある時で、どうやら、明確に何かをイメージしたらしい。
imaホールの反響は、お昼に聴くにはよくて、帰り道の街の声に子どもの声が響いているのは、よいですね。今が感じられるホールでした。
てか、何も書いてないに等しいね。
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