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1週間の日記#25「断線したイヤホンを修理する回」

書きます。

 おはようございます。Nu!!。です。灯台下暗しってあるじゃないですか。人は身近なことにこそ案外気がつかないみたいなやつ。でも灯台って遠くを照らしたり、船に岸辺の存在を確認させるためにあるものであって、そういう意味では使い方に当てはまらないんじゃない?wって諺の揚げ足とってずっとデュフってたんですけど、どうやらあの灯台って海辺にある灯台じゃなくて、昔の家で明かりに使われてた燭台を指してるらしいです。なら燭台下暗しにしろやって話だよな。バカがよ。考えた奴は来世陰キャになれ。

 まあそんなことはどうでもいいです。こないだからずっと困ってることがありまして、イヤホンが断線して右耳だけ聞こえないんですね。片耳だけ聞こえんからステレオ機能をガンガン使ってくる曲とかもうなんもわからん。非常に居心地が悪いので、業者に出すか新しいの買うか迷ってたんですね。でもたっっっっっけんだよな。まあ、払えない額でもないし、イヤホンに投資するならこれぐらいの値段でも全然払えるなって価格なんですが……



なんか、悔しい……。


悔しいよおれ…………。



導線が1mm死んでるぐらいで1万近く使いたくないよ、なんか。資本主義と科学に敗北してるみたいで……………………悔しい……………………………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 というわけで、イヤホンの断線を自分で直してぇ〜と思い立ったわけなんですけど、色々とネットの海で探したところ、意外と自力で直すのは簡単らしいです。仕組みとしてはこんな感じらしいです。

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 ただ、ここで一つ懸念点があります。僕がはんだごてを使ったのが中学生以来だということです。その後一度も使ってない変なラジオキットを授業内で作らされてからはんだごてなんて触ってません。しかも文系だし。流石に怖いな…と思ったので、工業高校出身の友達を召喚しました。はんだごても貸してくるそうで、死ぬほど助かりましたね。
 ということで作業に取り掛かります。先ずイヤホンの先端を切る作業ですが、意外と怖かったです。今まで愛用していた形あるものが取り返しのつかない姿になるのは怖いです。

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 方法を確認しあいながら、はんだづけをやってもらいました。話によるとはんだごての資格かなんかを高校で取らされたらしくて頼もしいです。

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 数分後、無事に修復してもらいました!!!!!めちゃテンション上がった。実際に機器に挿入して聴けるようになってました。プラシーボかもしれんけど、なんなら音質キレイになってるまであって非常に満足しましたが、もいっこエクストラステージがあります。間違えた規格で買ってしまったイヤホンです。

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 普通、みなさんがいつも使っているイヤホンは、プラグ(イヤホンジャックに挿す部分)が3.5mmなんですけど、このイヤホンはプラグ2.5mmで僕が完全に間違えて買った物なんですね。ただ、断線修理の仕組みを応用すれば、プラグを3.5mmに改造できるんじゃね〜〜か??と思って、こちらの修理も友達に頼んでみました。



まあ、結果としては失敗しましたね。

 見ての通りこのイヤホン、ケーブルの本数が右4本左4本で、プラグに繋がっているケーブルは計8本もあり、さらに導線部分の見た目は全部同じでした。はっきり言って頭がおかしいです。その8本が右のケーブルなのか左のケーブルなのか、アース(右左関係なく大事な導線)なのかそうじゃないのかとか、何もわかりません。
 流石に友達もお手上げで、「せめてプラグがどうなってるか見たい」と言われたので、プラグ部分をトンカチと鑿(ノミ:木材に穴を開ける工具)を使い、破壊の限りを尽くしましたが、無理でした。

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 バキバキに傷は付きましたが、中身を見ることはできませんでした。硬すぎです。どうしようか…となり、最終的に計画した案が接続部をはんだでいっぱいいっぱいにして全てを繋げよう作戦です。限界極まってたので、頭が悪い作戦しか思いつくことができませんでした。

 まあさっきも言った通り、結局これが失敗したんですけどね。全部が繋がってるなら聞こえんべと思ってたのに、聞こえてきた音は「無」でした。なんで?
 元々一切使えないものが一切使えないものになっただけなんで別に直らなくても落ち込みはしませんでしたね。見た目もキモいし。

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 なんか…なんだろう、AKIRAの鉄雄の右腕?かた焼きそばにも見えなくもない。なんかキモい。捨てたくなってきた…。

何はともあれ無事に使ってたイヤホンが直ってよかった〜〜〜!!!!!!

 で終わりたかったんですが、その日の夜、音楽聞きながら布団についてたら、いきなり左耳から音が聞こえんくなりました。そう、断線です。
「ゥ……………ゥ…………………………ゥウウワ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ワ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ていうバカデカい声出ました。夜なのに。嘘です。本当は吐き捨てるように「はぁ〜…………チッ…………マジかよぉ〜〜〜……しょ〜もね〜……ハァ………………。」って言いました。嘘ついてすいません。ただ、はんだの部分からケーブルがとれてしまったところを鑑みるに、原因は単純です。詰まるところこういうことですね。

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 というわけで別日、いくつかの器具を用意してケーブル固定化のため再度修理に取り掛かります。まずは断線した左部分を自力ではんだ付けしました。

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 目に見えて下手くそですが、この後何回か修正したらまあマシな形になり、左からも聞こえるようになりました。ここからは対策です。
 ケーブル部分を固定するために、グルーガン熱収縮チューブ、そしてビニールテープを用意しました。まずはグルーガンです。パッケージがどこから開ければいいのか分からないので、破壊しました。

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 人生において自分の前に立ち塞がるものは全て破壊でなんとかなります。全ては破壊。破壊が全てです。
 して、早速グルーガンを使ったのですが、思ったよりも扱いづらい。慣れるまで手始めに巻きうん(巻き糞をマイルドにした表現)を作ろうと思っていましたが、それすら叶いませんでした。

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 グルーガンで巻きうんを練習した残骸です。どんだけ頑張ってもサムライミ版スパイダーマン3のジオラマを作ってる人みたいになっちゃう。ていうかこの写真なんか真ん中で途切れてない?まあどうでもいいか。こちらが辛うじて作れた巻きうんです。

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 頑張って己の「カタチ」を保とうとしているが、自己崩壊が止まらない巻きうんに見えなくもないですけど、巻きうんかどうか聞かれたら別の物ですよね。明らかに原型からかけ離れてます。あと途中から「ケーブル溶けね?」って思いました。グルーガンって高温によって粘着性が出る固形の接着剤を熱で溶かして使うので、ケーブル溶けるかもしれんしコワ〜〜ってなっちゃった。のでグルーガンは残念ながら使いません。没です。

 次に熱収縮チューブ。これならドライヤー程度の熱で固定でき、かつ見た目も悪くならないので「よっしゃ!!!!!これは行ったで!!!!!!」て思ったんですが…

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・・・



ガバガバすぎんか?


 …まあ、最初からそんな期待してないしね。ビニールテープもあるし。なんだかんだ言ってテープでぐるぐる巻きにすんのがいっちゃんつえんだよな。後にも先にも。

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・・・



キツキツすぎ。

 なあ、なめとんのか?ふざけやがって。完全に八方塞がりじゃん。マジでどうしよう。う〜〜〜〜〜〜〜〜んもう駄目だ〜〜〜〜〜〜。詰んだな。

ってなったんですけど

 もう一回イヤホンプラグをよ〜く見ると、あったんですね。答えが。ここ。

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ここをこう、ペンチでクイッとやるとさ。

こうなるんすわ。

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燭台下暗しじゃん。


 この突起物、最初からケーブル固定のためにあったらしいです。自分のせいなのは分かってるんですけで非常に腹が立って部屋のもの全部破壊しました。
 イヤホンの断線修理は意外と簡単だし、はんだづけが意外と楽しいので、断線したけど今までと同じ有線イヤホン使いて〜て人はおすすめです。ただ失敗しても責任は取りません。人は責任逃れしたい生物なので。

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