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諏訪部順一さんについて思うこと

あるアニメを見ていた時のこと、EDのキャスト一覧を見て、夫が言いました。

「あれー、あのキャラの声、諏訪部さんじゃなかったんだ」

全然違うじゃん!と反論したものの、その時はどう違うのかうまく言葉にできず、ずっと考えていました。
考えていて、「すごい声優さんのうちのひとり」という感じに思っていた諏訪部さんに対して、アニメをそんなに見ない自分でも、かなり思うところがたくさんあることに気付いたので、つらつらと語ってみます。
すべて好意的な意見ではありますが、個人の偏見と妄想に基づきますので、どうか広い心で受け止めていただけると幸いです。

・基本情報とイメージ

声優としてのデビューは1996年、ナレーションや音楽関係(主にキャラソン)のお仕事もかなり多くされています。
私が初めて諏訪部さんを知ったのは2002年、Wikipediaにもブレイク作品として挙げられている「テニスの王子様」跡部景吾役でした。
ご存知の通りとにかく息の長い作品で、他のアニメをそこまで見ていなかった私にとっては「諏訪部=跡部=諏訪部」というイメージがかなり強かったです。

・推しとの関係から跡部様を知る

「テニスの王子様」の中で自分がいちばん好きなキャラは、人生最推しキャラでもある大石秀一郎さんなのですが、実は2番目、3番目に好きなキャラが手塚部長と忍足なのです。
なので推しについて妄想する時、跡部様の存在は必ず絡んできました。

ひとことで言ってしまえば、周囲を振り回す「俺様キャラ」なのですが、さらに強い相手と対戦する時には主人公的でもあり、エレガントでありつつぶっきらぼう、極限まで努力したからこその自信、自己愛の持ち主。

優しい一面もありますが、ベースにあるのは強さと、強者の孤独なんじゃないかと思っていて、それは諏訪部さんが演じられた他のキャラで自分が見てきた作品の中ではかなり共通している要素だと思います。

・大人のやさぐれ感

次に諏訪部さんを意識してアニメを見たのは、テニプリの放送開始から10年後。
もちろん他の作品でお声を聞いてはいたのですが、たまたま諏訪部さんがメインどころを演じられた作品をあまり見ていなくて…

「坂道のアポロン」桂木淳一は昭和40年頃、大学を中退し地元に戻ってきた、高校生の主人公たちの兄貴分。
「食戟のソーマ」葉山アキラは海外のスラム街で育って、偶然日本の研究者に拾われた主人公の同級生。
桂木は主人公たちから見てそれはもう退廃的な大人に描かれていましたし、アキラも当初信頼できるものは自分を拾ってくれた教授だけという感じで相当やさぐれていました。

自分が諏訪部さんの声を聞き分けるポイントは、やさぐれ感というかある種のぶっきらぼうさのような気がしています。

・あまりにも新たな一面

人生の中でも「テニプリ」と同じか、瞬間風速的にはそれ以上にハマった作品「ユーリ!!! on ICE」で、初めてかわいい諏訪部さんの声を聞いて衝撃を受けました。
ヴィクトル・ニキフォロフ役、私の最推しである主人公・勝生勇利の子供の頃からの憧れの人であり、コーチであり、特別な関係で結ばれていくキャラです。

勇利とヴィクトル(とユリオ)については無限に語りたいことがあるのでここでは省略しますが、やさぐれ感が皆無なのに跡部様っぽいこの感じは何だろう、ナルシスト感だけではないぞと、その時に思い当たったのが前述の「強者の孤独」という言葉でした。
どうも自分は諏訪部さんの声に、勝手に孤独を感じているようです…。

・時代はさらに大人に

そもそもに主人公と同年代よりも、主人公を導く役柄が増えていらした最近、「僕のヒーローアカデミア」相澤先生はやさぐれながらもものすごく強くて優しくて大人な感じ、
そして「ブラッククローバー」ヤミ団長は自分の思うやさぐれた大人の諏訪部さんの代表選手のようなイメージを持っています。
強くて孤独で横暴で、優しいんだけど優しさとしては絶対に出さない感じが…。
どちらも息の長い作品になってきているので、今後も聞けるのが楽しみです。

やさぐれ感やぶっきらぼうさとは少し違うのですが「異世界食堂」店主は優しく丁寧ながらちょっと不器用な感じがあってとても好きでした。

・まさかの再会(初対面かもしれない)

2020年「呪術廻戦」両面宿儺の声を聞いた時に「この声どこかで聞いたことある!!!」と思い、考えた結果「鋼の錬金術師」グリードでした。

「ハガレン」のアニメ自体は、原作からのストーリー変更があって後半あまり見なかったのですが、グリード役の諏訪部さんは自分のイメージとピッタリ合っていたので印象に残っていたようです。
ただ、映像としての記憶が全くないので、もしかしたらアニメを見てすらいないのに、諏訪部さんが声を当てていた気がする…という情報で、グリードの声を想像していたのかもしれません…。

・ちなみに

夫が諏訪部さんだと思ってたキャラが主人公のアニメはこちらです。

アマプラなどで初回から見られるのであれば、ぜひ公式サイトは見ないで先入観なしで見ていただきたく…!

少女スパイたちを育てる教師でもある最強のスパイ・クラウスを演じるのは梅原裕一郎さんでした。
やっぱり全然違うんだけどなぁ…どうもけっこう前のゲームに出てきた諏訪部さんのキャラに似ていたそうです。

梅原さんのぶっきらぼうなキャラも記憶にあって、それももちろん素敵だったのですがやっぱり方向が違う気がします。不思議…!

長くなってしまいましたが、自分の思う諏訪部さんについてのお話はこれで締めたいと思います。
記憶を辿りつつ、データを確認しながら書いていくのはとても楽しかったので、もしかしたら他の声優さんについても書かせていただくかもしれません。
もともと好きすぎる人は逆に書きたいことが多すぎてまとまらなくて書けない恐れがありますが…

それではおやすみなさい。

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