別れと出会い
この週末は、年度の切り替わり
日本では特に、別れがあり、出会いがやってくることの多い季節
何か別れるもの、出会いは、ありましたか?
小さな別れと出会いは、目を凝らしてみれば日常の中に繰り返されているけれど
人によっては、この年度の切り替わりは、とても大きな別れがあったのではないかな、と思う。
今年は、ある人の、大きな別れに少しだけ立ち会うことがあった。
数十年勤め上げた会社を、定年退職される方の送別会。
いつもは大人数の宴には出ない私だけど、その方の送別会には出たかった。
新しい部署に配属になって不慣れな状態の私は、その方の優しく簡潔でドライな暖かさに、とても助けられたから。
送別会では色んな人が口々に「とても頼りになる存在で甘えさせてもらい、同時に学ばせてもらった」と言っていて、本当に惜しまれていることがひしひしと伝わってきた。
ご本人には、辛い思い・楽しい思い出・やってやったぞ!という達成感。色んなものが詰まっている今のお仕事に誇りを持たれていて、去り難さがあることも。
好きだけど今の職場を去ること・別れることを選ばれた、というのは
なんだか側から見ていてもとても尊いものに感じられた。
こんな風に別れられるって、なんて素敵なんだろう、と思った。
何かが終わる時、後ろ髪を引かれるとすれば「心残り」だと思う。
自分が、納得できるまで、その場所でやろうとしたことができたのか。
結果は、色々ある。失敗に終わっても成功となっても、やはり、自分が納得できるあり方ができたかどうかってめちゃくちゃ大切だな、と。
そして、別れどき、というのもあるのだと思う。
だから、いつかくる、自分と何かの「別れどき」のために、自分が納得できる日々を過ごすことってとても大事なんだな、と改めて思った。
そうしたら、この上なく「出会い」を受け止められそう。
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