サキトモ
詩のようなものをまとめていきます。
全てが救われる歌なんて 流行らないよ 全てが救われた試しがないのだから 死や復讐で救われる歌は ネットの隅で共感されながら流行るよ みんな 殺したい人がいるのだから 中途半端に泣いて救われる歌は たまに映画化して流行るよ まあ なんたって中途半端だから いつかは飽きてしまうけど #詩 #現代詩 #自由詩
1 一生懸命になることを恥じることはない。 そして、どんなに自分からは ちっぽけに見えても、人の一生懸命を 馬鹿にしてはいけない。 2 悪い意見に流されすぎないで。 でも、自分にとって『面倒くさい』意見は ちゃんと最後まで、身を入れて聴きなさい。 3 季節の移ろいや、本やドラマに 何かを感じたら、 友達にそれを君の言葉で話してみて。 対等な立場で話して、 対等な立場で友達の話も聴くんだよ。 4 誰も傷つけずに生きられる人はいない。 うっかり、誰かを傷つけたこ
君の脈動の近くに 僕の鼓動を混ぜておくね 普段は忙しくて気づかないだろうけど ふいに心が緩んで 隙間が空いた時 背後で感じる視線が僕です 君の歩き回る世界に 僕の文字を置いておくね 普段は僕の声なんて 聴こえないだろうけど ふいに似たようなハンドルネームを見た時 想像してしまう笑い声の正体が僕です 君の手にある友達に 僕の存在を話させるね 普段は昨日見た映画の話とかするんだろうけど ふいに君の何かが狂い始めた時 提供される居心地の良さが僕です 君が語ることで
『遺影』 きっと僕ら、生きてる間には和解できないね。 祖母の遺影を前に、穏やかな口調で語りかける母を見て、何だか分かってしまった。 まだ話ができるのに、まだ触れ合えるのに、それでは愛せない。 失って気づくなんて言うけど、僕は失うまでどうにもならないことに気づいている。 『圧力』 赤の他人が泣き叫ぶニュース。 政治家の賄賂に話題が移り変わったところで、君が電源を切った。 指紋が付いた画面の黒に、僕の生気のない顔。 この世の不条理を
君以外は望まない 要らないなんて そんなの ただの 怠惰チックな春じゃないか 桜の後に 青葉が光るように 陽炎と打ち水が 焼き芋屋の歌に変わるように 次へ 次へと望むものが 僕にも君にも必要だよ 思い出と名付く写真だって たった一枚じゃ切ないじゃないか 次へ 次へと撮るもので アルバムを作って その真ん中に君が笑ってることだけ 約束したらいいんだ 君以外のものの寄せ集めの真ん中に 君が確かに必要なことだけ 約束したらいいんだ #詩 #自由詩 #現代詩
『消息』 ゲームの勧誘だけが、君の消息。 それ以上を望めば、簡単に切れてしまう関係である決め手となったのは、あの陰口の輪で、君が笑っていたこと。 逆の立場だったら、君は僕を許さない。 でも今、勝手に傷ついてる僕も、たぶん君を許せてないから、二人のヒトゲノムは似ているね。 『胸の内』 灯りのない配線だけで、イルミネーションを楽しめる君を、物知りと呼ぶか無知と呼ぶかで、対象物とそれを見る距離が分かるのかもね。 試されたとがっつく彼奴も、垂れるコードを雨みた
『無題』 題名があることだけが、愛ってわけじゃないよな。 名前が付くと薄っぺらくなるものだってあるし、名前があるから吸えない気体もあるし。 病的な個性に花束を。 売れない思想に異常数値の脈動を。 食わず嫌いと勿体ないが相容れないのは、夜な夜な意地を張るから。 無題の数だけ、僕は僕になっていく。 『僕等』 僕と一緒に『僕等』になってくれよ。 そこに隠る意味が、君の熱情の矛先になる資格まで育ててくれるとは、到底思えないが。 荷物を分け合って、今日の峠道を越えてい
『後味』 最初の一口と後味に、優劣を付けただけの食リポを鼻で笑う僕が、ご飯に味を感じなくなってどれくらい経っただろう。 ひとつずつ、さよならも言えずに失ってくのが人生なら、どこからを後味の範囲で享受しろと言うのだ。 酸いも甘いも、もう望まないから、諦める背中を押してよ。 『小雨』 あなたの太陽にも嵐になれぬなら、せめて私、睫毛を濡らして、絵になる涙を作るような、コンビニの折り畳み傘に阻まれないような小雨になりたかった。 1と100以上に、50の温度で人の中に遺るこ