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公明が“仏敵”維新を返り討ち?全国注目の衆院東京29区、興味深い人口動態も...

前財務副大臣に「公明キラー」挑む

新田 哲史(報道アナリスト/株式会社ソーシャルラボ代表取締役)

  • 公明と維新の因縁で対決が注目される衆院東京29区の情勢を展望

  • 「公明側は“仏敵”として闘志」!? 都民が知らない因縁とは。

  • 維新が警戒、学会信者の動向と興味深いデータ。立民元職も地盤あり

衆院の新しい選挙区割りで誕生した東京29区(荒川区、足立区西部)は、公明の現職、岡本三成氏(前財務副大臣)が12区からの鞍替えが早々と内定。自民との亀裂が表面化した矢先、維新が元大阪市議の海老澤由紀氏の擁立を発表した。

ここ最近の政局を凝縮したような象徴的な選挙区として全国的に注目されそうだが、自公が決裂し、自民支持層を維新が取り込むとの見立てから海老澤氏有利と見る人たちも少なくない。しかし維新関係者は「ものすごい厳しい選挙戦になる」と悲壮感すら漂わせている。世間一般の見方との落差はどこにあるのだろうか。

東京29区の公認候補予定者(左から立民・木村氏、公明・岡本氏、維新・海老澤氏)

都民が知らない因縁と「仏敵」

29区の先行きを占うには選挙区の内と外それぞれの特有の事情を勘案しなければならない。

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