クラシックと性別
ヴァイオリンリサイタルに行った。
目をつぶって、どんな色や情景が各曲に合うか、イメージしながら聴いてたんだけど、ひとつ大発見をした。
楽器の前では演奏者の性別は消える。
たとえば
「ヴァイオリンは力強い音を、伴奏ピアノは繊細な音を奏でている。」
これだけの情報だと、演奏者の性別はわからない。
もし目隠しをされて客席に連れられたら、演奏者の性別はわからないまま。
だけど素晴らしい演奏は目を開けても開けなくても、劣化せずそのまま聞き手に届く。
さらに、演奏の前では聴き手側の性別も消える。
クラシックの前では、奏者も聴き手も、そこにいる全員が、性別などの「容れ物」から解放されて、平等に音だけと向き合っている。
その自由度の高さが面白いし、心地いいなって感じた。おわり
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