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好きなものを好きな時に好きなだけ。自由気ままにゆるゆると。アートと自然

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最近の記事

クラシックと性別

ヴァイオリンリサイタルに行った。 目をつぶって、どんな色や情景が各曲に合うか、イメージしながら聴いてたんだけど、ひとつ大発見をした。 楽器の前では演奏者の性別は消える。 たとえば 「ヴァイオリンは力強い音を、伴奏ピアノは繊細な音を奏でている。」 これだけの情報だと、演奏者の性別はわからない。 もし目隠しをされて客席に連れられたら、演奏者の性別はわからないまま。 だけど素晴らしい演奏は目を開けても開けなくても、劣化せずそのまま聞き手に届く。 さらに、演奏の前では聴き手

    • ゴッホ

      ゴッホといえば、明るい色彩や力強い筆致、生命力のイメージだったのだけど オランダにいた頃の初期の彼は「ハーグ派」という、落ち着いた土色ベースの粛々とした印象の絵を描く人だったことを知って、ああ紆余曲折があったんだなと思った。 画像の絵は、苦味の強いほうれん草のような、アクの強い木(まずそう)と、なぜか思い切りファンシーに振り切った空の組み合わせがアンバランスで面白かった。 今年の秋、いくつか美術展を回って気づいたことがある。 それは、絵の具体度が上がれば上が

      • 1972年のガロ

        池袋の移動式本屋さんで見つけて嬉しくて買った。店員さんの話によると、今ではなかなか入手しづらくなってきてるんだって。 同じくガロを発見してテンション上がってるご老人に、懐かしいですねと話しかけたら、当時のデビルマンのアニメの話を教えてもらえた。 共通項があれば世代の障壁を越え、純粋に対象を共有できて楽しいと気づいた。 共通項の前では年齢も、性別も、国籍も関係なくなるのがすごく心地いい。 さてガロに関しては、どの絵も話も日本特有のなんとも言えないジットリした感性が現

        • 絵画きょーしつ

          近ごろ、日々に忙殺されて順調に脳細胞が死滅してる感じがするので、文を書いてリハビリしようと思う。 今日は絵画きょーしつ(四字熟語にすると堅くて嫌、かといってアートスクールというのもむず痒くて嫌なので、ひらがな。)に行ってきた。 人間は(というか自分は)放っておくと安定を求めたがるようで、気がつくと同じルートで通勤し、同じ店で同じ飲み物と食べ物を買い、同じような仲間たちと、同じような会話を繰り返し、そうして次の日もその次の日も似たような生活を繰り返す。 安定すればするほど

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