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AIとの共存

みなさんこんにちは!2019年に引き続き、2020年も宜しくお願いします。

お正月休み、どのように過ごされていましたか?

私は年末年始の半月ほど実家に帰省していたのですが、母親の車が10年ぶりに新しくなっていました。その車、なんとAIを搭載していたんです。車のAIといえば、渋滞時の自動運転などが思い浮かぶと思うのですが、今回私が最もビックリしたのは、話しかけるだけで近くのおいしいレストランなどを探してくれる機能です。これなら運転しながらスマホを片手に調べるなどの危険運転を防げますね。AIのおかげで、利便性だけでなく安全も確保できるんですね。

そもそもAIとは

最近流行語のようにみなさん口を揃えて”AI”という言葉を使っていますが、そもそもAIの定義はあるのでしょうか。

AIとは人工知能のことです。これといった具体的な定義はまだ定まっていないようですが、以下のAI研究者による定義を紹介します。

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(出典)松尾豊「人工知能は人間を超えるか」(KADOKAWA)p.45


AIは特化型人工知能汎用型人工知能に分けることができます。

特化型はその名の通り一つのことに特化している人工知能です。先ほど挙げた車の自動運転音声認識もこちらにあたります。

一方、汎用型とはいわば何でもできちゃう人工知能です。人間のように考えて振る舞う人工知能ができたら、それは汎用型人工知能というわけです。ドラえもんキテレツ大百科のコロ助などがこちらにあたります。



人間ではなくAIや機械に変わったもの・変わりゆくもの

AIのおかげで私たちの生活はより一層便利になったことは間違いないです。待ち時間の長い病院や飲食店に行った際、お店で長い間ずっと待つのではなく順番が近づいたら知らせてくれるアプリや、店頭受付を済ましてくれるPepper(ペッパー)くん、LINEの自動会話など、、、挙げ尽くせないほどたくさんあります。AIが私たちの仕事を乗っ取る日が近いとも言われていますが、具体的には以下のものが挙げられています。

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(出典)週刊ダイヤモンド2015/8/22

1位の販売員に関しては、今後ペッパーくんのようなAIに移行したり、eコマースがさらに発展するでしょう。データを入力するといった事務的作業も今後は速さ・正確性ともに勝るAIに打って変わるはずです。単純作業は機械やAIになっていくので、人間はさらに複雑なものを取り扱う必要が出てきてさらなるスキルアップが必須になってくるでしょう。しかし、人類の知能をも超える汎用型人工知能が普及した暁にはその必要も無くなります。

AIの発展により様々な職が取って代わられる時代、最後まで生き残る職業は心と心で会話するキャバ嬢であったりホストなのかもしれませんね。


実際AIがどのくらい仕事をしているの?

これだけ話題の人工知能ですが、ほとんどの企業で実際には導入されいない状況です。以下のグラフは日本とアメリカにおけるAIの職場への導入状況を表しています。世界的にまだまだ導入されておらず、課題は山積みの状況です。

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(出典) 総務省 「人工知能(AI)の職場への導入状況」


第3次AIブームの現在

今はAI時代と言われていますが、実は第一次・第二次もありました。

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(出典)松尾豊「人工知能は人間を超えるか」(KADOKAWA)p.61

第二次AIブームでは、与えられた問いに対して回答を持ってくることはできましたが、「常識的に判断する」ということがAIには出来ませんでした。

ex. 熱を下げるには?という問いに対して、「解熱剤を飲ませる、殺す」と

回答

その後の冬の時代を乗り越え、現在は第三次AIブームです。ディープラーニングの発展ビッグデータの普及が要因となりました。目指すべきは、自ら学習し推測するAIです。そのうち一家に一台ドラえもんなんて日が来るかもしれません。汎用型人工知能が完成すれば、シンギュラリティが起こるとも言われています。シンギュラリティとは、人間を超える人工知能が発明された時のことを指し、未来学者のレイ・カーツワイル氏によると2045年には到達するとされています。もしシンギュラリティが起これば、生活は一変し、私たち人類は機械・AIとの共存を図っていくことになるでしょう。


AIと人間の違い

人間のように振る舞えるAIが仮にできたとしても、今現在のようにAI時代と言われている状況であっても、人間にしかないものや人間しかできないことは何でしょうか。

まず、人間にしかないものとしては遺伝子が挙げられます。祖先から受け継いできたものであり、私たち人類が長年の年月をかけて構築してきたものです。それゆえ自身でコントロールしたりしがたく、AI同様まだまだ研究されています。

また学習・経験における学びがあるという点も人間にしかありません。AIは最適な回答を最短ルートで見つけ出すことが可能ですが、人間が初めからそれをできるかというとそうではありません。何か壁にぶつかってつまずいた時、悲しみや挫折、裏切り、忍耐、自責、他者への感謝など様々な感情を経験します。ある出来事に成功しても失敗しても、得られる情報は人間の方が感情や学びという点では明らかにAIに勝っています。

AI時代と言われる中、私たちが活躍するには人間にしか出来ない点を伸ばすこと。それは人と人との心のやり取りです。結局は、幼稚園や小学校で学んだ「相手のことを思いやる気持ち」。これを持って生活すれば、AIと共に共存し、人類はいつまでも活躍し続けられるでしょう。








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