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永遠の新規による関口和之推し活①砂金Ⅱ編

※この記事は、Qrunchのサービス終了に伴い20207月にQrunchという技術ブログサービスに投稿した文章をほぼそのまま移行したものです。
※※記事タイトルについて簡単に説明すると、2018年のデビュー40thイヤーにサザンオールスターズにハマったあげくベーシストの関口和之さんを「推す」事に決めました自分の「後追いするには途方もないタイムラグ」を自虐する意味合いで「永遠の新規」と名乗りました(元ネタはジャニヲタ用語です。詳しくは検索して下さい)。


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前置きがめちゃくちゃ長いです。本題だけ知りたい方は、「Windows3.1~95時代の古いPCゲームを遊ぶ為の環境」以降の項目をご覧下さい。

PCゲームの思い出
私は平成初頭生まれなので、父親が入手したWindows95か98辺りが人生におけるPC初体験でした。
小学校高学年位になると学校でもPCを触る授業が登場してくる訳ですが、昔のPCなんて動作は遅いわ出来る事少ないわでかったるい。それでも昔は純粋だったので学校でパソコンを触れるという事実だけで授業時間元が取れました。

そんな私がWindows95時代最もPCで楽しんでいた事と言えば、ひとえに当時出回っていたCD-ROM形式のゲームでした。
以下が当時遊んだソフトの一覧です。
・サンリオタイニーパーク
・Panzer Dragoon(Windows95版)
・うるうる
・うるうるⅡ

……あれ?思ったより少なかった。
多分繰り返しプレイしていたのと、スーファミや64でもゲーム自体はプレイしていたからかな。
「うるうる」「うるうるⅡ」は特にひらがなモードと漢字モードに分かれていて、漢字が読めるまではひらがなモードも遊んでいたのでそれぞれ二週はしてます。
自分で遊ぶのは基本的に「マウスクリックだけで簡単に先に進める」タイプの、当時の言葉を借りると「インタラクティブソフト」或いは「エデュテインメント」と呼ばれるジャンルが中心ですね。
パンツァードラグーンは当時は父親がプレイしているのを見ていただけでしたし(XP時代に自分でも遊びました)、ギャルゲーなるジャンルが実は一大市場を形成していたなんて事も全く知りませんでしたw父親も興味が無かったのでしょう、自分のお金でゲームを買える様になって初めて実在を確認出来た位でした。
なお、私のギャルゲー知識の大半は「神のみぞ知るセカイ」が下敷きになっています←

私が小学校高学年になって暫く経った辺りでADSL&WindowsXP導入でインターネッツが快適に出来る様になったので、それ以降私の中でPCゲーム≒インターネット経由で落としたフリーゲーム(よく「ふりーむ!」のお世話になってました)orインターネットで直接遊ぶブラウザゲーム(ここではShockwave→FLASHゲーやJavascriptのブラウザゲー、JAVAで動くWWA等を指します)という風に概念が変化していき、ディスクタイプのゲームはPSXで遊ぶのがもっぱらでした(PSXは番組録画機能をメインで使用)。
かつて遊んだCD-ROMのPCゲームもミニマリスト気質の父親にいつの間にか捨てられてしまい、たまに存在を思い出す程度でした。

サザンに掘り起こされた90年代PCゲーム欲
で、いきなり時代は平成終盤まで飛びますが(飛びすぎ)デビュー40thイヤーで盛り上がっていたサザンオールスターズにどちゃくそハマります。
特にベーシストの関口和之さんを推しと言い出す始末です。
話題も飛んだな。でもちゃんとこの後PCゲーム関係してきますから!

ヲタクが新しいジャンルにハマったらまず、もっとその対象を知ろうと検索しまくるじゃないですか。
すると意外な形で、PCゲームとの接点が浮かび上がってきたのです。

サザンオールスターズは メンバーの過半数がPCゲーム制作に関係している

ちょっと意外でしょう?
以下、お名前とリリースされたタイトル・関わった内容です(いずれも1990年代リリース)
関口和之:砂金Ⅱ(原作・キャラデザ・音楽・監督・劇中映像出演等)
原由子:眠れぬ夜の小さなお話(原作・監修・音楽)
野沢秀行:ファンキーファニーエイリアンズ(音楽プロデューサー)

Q.推しが昔ゲームを作っている事が分かりました。ヲタクの次の行動は何でしょう?
A.プレイしたいに決まってるでしょう!!!

という事で、推しを知る為に私は再び90年代PCゲームをプレイする為の環境を用意する事にしました。
あわよくば昔遊んだ「うるうる」等も遊べたらな、という皮算用も狙いながら……

人生初Mac(エミュレーター)
ソフトは現物がベストですが取り敢えずデータだけでも入手出来ればいいやというスタンスで、「砂金Ⅱ」と「ファンキーファニーエイリアンズ」は某所からROMを落とせました。「眠れぬ夜の小さなお話」は今年ヤフオク!でWindows版をゲット。
先にMac用のソフトを入手したので、「BasiliskⅡ」というOldMac OSのエミュレーターをインスコしてGoogle検索とMac向け拡張子の圧縮ファイル解凍は出来るレベルまで持っていきました。
「ファンキーファニーエイリアンズ」の解凍時にCRC Checkなるもので引っかかってしまいどうしても解凍が出来ないという問題はありましたが、「砂金Ⅱ」はこれで.isoファイルを取り出す事が出来ました。
しかしどうしてもゲームを起動する事が出来ません。幸い「砂金Ⅱ」に関してはハイブリッドCD-ROMの為Windowsでもプレイ出来そうという事で、BasiliskⅡ上での起動に拘るのはやめて一旦「砂金Ⅱ」を遊べる環境を構築する方向性へとシフトしていきました。

Windows3.1~95時代の古いPCゲームを遊ぶ為の環境
技術ネタをお待ちの皆様、お待たせしました。ここからがようやく本題です。

結論から申し上げますと、「仮想マシンで90年代のPCゲームが遊べる環境を作れます」。
この辺りの検証は2019/05の連休中に拙Twitterアカウントにて「#平成考古学」というハッシュタグを付けてまとめていますが、最終的に以下の環境にて「砂金Ⅱ」及び「眠れぬ夜の小さなお話」がプレイ可能になった事を確認しました。

基盤OS:Windows10 Pro(64bit)
仮想化技術:Hyper-V
仮想マシンのOS:Windows7 Enterprise(32bit)
メモリ:2048MB
仮想プロセッサ:1個
DVDドライブ:Hyper-V起動前にソフトのディスクを投入した上でUSB接続し、Hyper-Vマネージャー>設定タブ>ハードウェア>DVDドライブで「物理CD/DVDドライブ」にチェックを入れる
ネットワークアダプター:Default Switch

また、ゲームプレイ時にちゃんと音楽を再生させる為には上記の設定とは別に、リモートデスクトップの設定を少しいじる必要があります。Hyper-V自体は元々Windows Server付属のツールだった為、業務用途以外で使うどころかサウンド再生の必要すらないという想定だったのでしょうか。とにかくHyper-V単体では音が鳴らないという特徴があります。VirtualBox等他の類似製品では試していない為、その辺どうなるかは存じ上げません。

リモートデスクトップでは下記の箇所で設定変更します。
・ローカルリソースタブ>リモートオーディオ>リモートオーディオ再生>「このコンピューターで再生する」

以上の設定が出来たら、いよいよ仮想マシンを起動します。
仮想マシンの起動自体はHyper-Vでの起動が必要ですが、デスクトップ画面が表示されたところでリモートデスクトップ経由で仮想マシンにアクセスする様にします(いざゲームを開始したら音が出ない、なんてなると悲しいじゃないですか)。

ちなみに普通にダブルクリックやEnterで起動すると、エラーメッセージが出て失敗します。
右クリックで「管理者として実行」で、ようやくゲームが起動します。
なお取扱説明書(のPDF)には動作環境として「モニタ256色」とありますが、この項目は特にいじらずとも起動出来るみたいです。

2019年のGWを費やした成果
という訳で、今回の記事に書いたやり方で無事「砂金Ⅱ」を完走しました。
うっかりQuickTimePlayerをインストールし忘れたままプレイ開始したせいで作中のおまけ要素が幾つか見られない等の大ポカをやらかしてしまった為、インストールし直して二週目突入したりなんて事もありましたね。
せっかくプレイしたので、プレイ動画はニコニコ動画にシリーズでまとめています。

https://www.nicovideo.jp/series/81793?ref=pc_watch_description_series

思いがけないきっかけでかつてのめり込んだジャンルに帰ってきましたが、その時感じた事は「1990年代のPCゲームは全体的に動画やプレイ画面、思い出語り等が殆どインターネットにアーカイブされておらず(もしくはプロバイダのサービス終了でデータが現存しないか)、インターネットの世界において情報空白地帯な側面があるのでは」という事でした。これがほんとの「#平成考古学」。
「砂金Ⅱ」は無事クリアしたものの、「眠れぬ夜の小さなお話」は途中リモデ接続不良による強制終了問題が新登場してしまいまだ殆どプレイしていませんし「ファンキーファニーエイリアンズ」は本当にどうしたら良いか迷っている最中なので「#平成考古学」はまだまだ続きます。

以上、まとまりのない記事でしたが最後までご覧頂き本当にありがとうございました。

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