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ラクダ乳のチーズ

豚乳チーズ、馬乳チーズに続き、
さらにさらに、日本人には馴染みのない乳チーズについて。

ラクダのミルク、キャメルミルク。

…近年、じわじわと注目されてるみたいです。


日本には砂漠がないのでラクダさんに親しみがないですが、
もともと中東や北アフリカの砂漠地帯では、家畜化され、キャメルミルクは一般的なもの。
2000年以降、アメリカやオーストラリア、ヨーロッパでも「スーパーフード」として注目されはじめているようです。

ですが…
成分見ると

牛乳と対して変わらない気がスル。

強いて言うなら、牛乳よりも低カロリー低脂肪。
ビタミンCも牛乳の3倍!とか言われてますが、もともと牛乳にはビタミンCは少ないので(100gあたり1mg)、キャメルミルクのビタミンCもたかが知れてる。
新鮮な野菜や果物が手に入りにくい砂漠地帯なら貴重なビタミンC供給源になるのかもしれないけどさ。


牛乳と成分が似ているなら、チーズが造られても良さそう!

と思いますよね^ ^

最初、牛乳と成分が似ているからか、
仔牛レンネットを使って乳を凝固させようとしていたみたいですが上手くいかず、
近年、ラクダレンネットの遺伝子組換レンネットが実用化され、市販されている国もあるそうです。

レンネットとは、凝乳酵素のことです。
詳細を語り出すと、チーズのハナシではなく

化学のハナシ

になっちゃうので割愛しますが、
要するに、ミルクにこのレンネットと呼ばれる酵素を加えると、固形分が固まってチーズ(の素)になるのです。

このレンネット、化学名は「キモシン」と言いますが、子どもの動物の胃の中に存在する酵素。つまり、牛さん🐄のミルクで造るチーズの場合、仔牛の胃の中にある酵素を使ってチーズを造ります。

……

仔牛の命を頂いて、チーズが造られている

ということです。
だって、胃を取り出さないと酵素も入手できないんですから。
しかも、子どもの胃にしかない酵素。

近年はカビの一種からキモシンが生成できることが発見され、
最近は、動物のレンネットよりも、この微生物レンネットを使ってチーズ造りすることの方が多いですけどね。圧倒的に。

それでも、私たち人間は、
動物の命をもらって生きているし楽しい食事をしているわけです。
チーズと言えども。

だから、一欠片も無駄にしないでね。

熟成が進んじゃって香りがキツくなってしまっても塩味が強くなってしまっても、
食べ方によっては、最後まで美味しく頂けますから。

色んなチーズを食べて、味を知って、
産地を知って、思いを馳せて、
色んなお酒と合わせたり、お茶と合わせたり、
色んな料理に活用したり、合わせる食材を考えたりして、

無駄なく美味しくチーズを楽しむ方法を研究中。

だから…
ラクダのチーズも食べてみたいなぁ。


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