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2023年3月15日のLa dolce vita/甘い生活

親愛なる読者の皆さまへ、ブログ5日目。

Ben Tenuto初出演にお越しくださった皆さま、ありがとうございました。あらためて、私は私のライブに足を運んでくださる皆さまを心から愛していると思いました(歌手がファンを愛することのできる最大限の範囲で。別にファンというほどじゃないよ〜、という冷やかしでいらしてくださっている方も一括りですみません!)。

Woody Allenの最新本をプレゼントしてくださる方、最近の邦画からヴィスコンティ、チェーホフ、ピナ・バウシュまで繋げてお話しくださる方、素敵な写真を撮ってくださる方、日ノ出町のポルノグッズショップについて詳しい方(笑)、奇跡が起きないと来れないと言っていたけれど奇跡が起きていらしてくださった方、私のライブのリスナーを増やそうとお友達をお連れくださる方(ご苦労おかけします!)、お店にご紹介くださった方、ライブレポを書いてくださる方。ライブ後にマスターとお客さまとお話ししていたのですが、無人島にひとりでいたら、鼻歌くらいは歌うだろうけど、ここまで突き詰めて研ぎすせてライブをするようなことはないのだから、皆さんがお越しくださらないと成り立ちません。なので、事実として、リスナーの方おひとりおひとりが私の人生の担い手で、私はいつでもたったひとりの人の為に、書いて、歌っていると思う。

このブログ、まだ文体が統一されていないのですが(笑)まあいいか。ほんとうに日々の記録です。揺れ動きもそのままに。

昨日は、昨日も、浅川太平さんのピアノがすごくて、浅川さんはいつでも素晴らしいのだけど、あらためて人の役割というものについて考えたりする。浅川さんは明らかに音楽をやる為に生まれてきたみたいな人で、いわゆる天才…の中でも鬼才という言葉が似合う(余談ですが私はほんとうに周りに天才しかいない天才に恵まれた人生)。ソロやリーダー作の破壊力と、歌の伴奏のときの構築力の振れ幅は大きく、イマジネーションもヴィジョンも確固とした個性があって、かつ読解力も瞬発力も優れている。たぶん誰とやってもその人の潜在能力を本人が思っている以上に引き出すことができる。というかもはや美しくない演奏ができない体なのではとお見受けしております。

ボーカリストのプロデュースワークも多くどれも素晴らしいのですが、歌伴での流麗な浅川さんしか知らない方は、いますぐ「浅川太平」「至上の愛」で検索して度肝を抜かれてください。ひとりのピアニストが”A Love Supreme” 1時間40分のソロを弾き切っています。全く、至上の愛に辿り着く為には黄泉の国から始めなければならないのか?

あ、ここに埋め込みできました〜。

ベンテヌートには人生をダメにする可愛さのロボ、ベンちゃんがいるので、どうしよう、もう私ダメになっちゃう!と心配していましたが、私の3倍速(当社比)で鬼才がダメになってました。

やっぱり私はシンガーなのだと思う。次から次へとやってくる波のような事務手続きの合間に、なんとかライブに向かって練習して、いざ本番を迎える。それが本来の私のいるべき場所で、水を得た魚のように泳ぐことができる。歌わなければ、生きてる意味がわからなくなってしまう。

おかげさまで次回ベンテヌート出演は6/16(金)に決まりました!ぜひ今からご予定いただけましたら嬉しいです。

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