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独り暮らしとコインランドリー

久しぶりに独りでお酒を飲んで少し酔っぱらっているのでその勢いで1つ書いてみようということで、およそ3ヶ月ぶりにログインした。おかげでパスワードを忘れていて再設定するなど手こずってしまった。さて本題に入ろう。

最近は会社も在宅と出社が半々で、以前と比べればだいぶ外界と関わる機会が多くなったがそれでも「日常」は大きく変わってしまった。とはいえ食事や洗濯など依然としてやらねばいけないことはあるわけで、独り暮らしなら尚更それらの類には気を配らないといけない。最近は雨が多いので特に洗濯のタイミングには気を遣う。梅雨明けを感じさせるような晴天が続いたかと思えば、ここ2週間ほどはずっと雨模様で洗濯物を干すこともできない。そんな時に頼れるのがコインランドリー。
﨑原が利用するコインランドリーは家から歩いて5分ほどのところにある。そこで洗濯物を乾かすのは大体30分~40分ほどかかるから、その間は自宅で待機するなりスーパーで買物をするなりして時間を潰すことになるのだが、﨑原は乾かしている間ずっとコインランドリーで待機することにしている。傍から見ればその時間が非常に不毛というか無駄なように思われるかもしれない。たしかにそうなのだが、なぜかあのコインランドリーのあの雰囲気が好きなのだ。薄暗い照明、汚れた床と壁。そして表には簡易な喫煙所があるのでいつも喫煙者が2人ほどいる。という具合に洗濯物を乾かす目的がなければ絶対来ないような場所なのだが、なぜか好きなのだ。
あまりに自分の心が馴染むので、その理由について考えてみた。そしてその答えはこうだ。たぶんそこに行くと「独り暮らしならではの雰囲気」を味わうことができるからではないか。もちろん独り暮らしなんて普段から独りなのだから「そんな雰囲気なんて毎日味わっているだろ」とか思う人もいるかもしれない。でもそれは違う。「独り」と「独り暮らし」は違うのだ。「独り」とは単に「自分しかいないこと」を指すが、「独り暮らし」は「暮らしている」。「暮らす」とはすなわち衣食住で、コインランドリーに行けばその感覚をリアルに感じることができる。しかも「最寄りの汚い(たぶんこれが重要な要素)コインランドリー」という異質な空間によってその感覚が強化される。そのコインランドリーに行くことで

独り暮らしをしているんだ俺は!!

とポジティブな想いに思う存分浸れる。だから﨑原はあのコインランドリーのあの雰囲気が好きなのだと思う。
こう考えてみると「独り暮らし」も案外悪くないと思える。もちろん寂しく感じることもあるが、独りだからこそ手に入る自由もある。でも、それでもたまに考えてしまうのは部屋で一緒にゲームをしたり映画を見たりできる彼女が欲しいということで、結局コインランドリーで長々と想いにふけっても至る結論はそれである。「独り暮らし」は悪くないが「独り」はそろそろやめたい。
(おわり)

#日記 #独り暮らし #コインランドリー

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