異世界女根建太一

ラジオネーム:魁！河合塾

ワタシ、OL女根建太一。
いわゆるブラック企業ってとこで働いてて、平日は会社とアパートの往復。
週末はお部屋で缶ビールを飲みながらオンラインゲームを楽しむ限界OLって感じ。
そんなワタシはいつものように１週間の仕事を終えて、ビール片手にゲームをしていたんだけど…
「ゲームしながら寝ちゃってた！なぁ〜〜！！酒飲みながら寝落ちするやつ一番だらしねぇって、なぁ〜！」
自分につっこんでいるのもつかの間。
あれ？なんだか様子が違う？！
ここ、ワタシの部屋じゃない！
え、夢？さっきまでやってたゲームにそっくりな景色が広がってるんだけど！！
「いねぇって！異世界転生はマジで幼稚なのよ。ほんと幼稚。知らないじゃん。」
おどけてみせたけど内心は不安でいっぱい。
そんな中、綺麗な身なりのお爺さんが近づいてきて、
「女根建姫さま。こんなところのにいたのですか。探し回っておりましたよ。さあ、お城に戻りましょう。」
って声をかけてきた！
よくみたら執事のセバスチャンじゃん！
ゲームのシナリオと一緒だ…
じゃあワタシは亡国のお姫様ってわけ？！
いまは平和だけど、このあと隣の国に攻められてこの国は滅ぼされちゃうのよね…
「きちぃって、マジきちぃって。こういうシチュエーションあんまなくない？」
でも、ワタシがどうにかしなきゃ。
このゲームはワタシが1番詳しいんだから。
「ほっほっほ、姫様。何やら張り切っておりますなぁ。
そういえば、怪しい動きをしている隣国ですがなにやら、誰もみたことのないような装備をした戦士が現れたとか。たしか名前は…フミタ
とか言う男のようで…」
「それ公式発言？うんわ〜。やってるわ、マジでやってるわ。くぅ〜〜」
なんてこと！この世界に転生した人間はワタシだけじゃないみたい！！
でもこの世界で絶対に生き抜いてみせる！
限界OLなめんなよ！！！

〜異世界の住人と転生した女根建太一たちの人生が奇妙に絡み合うストーリー、そして戦乱の火蓋が切って落とされたのであった。〜