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【Tier1候補】レッドパーフェクション

お久しぶりです。さきがけです。

前回のチルタリスの記事では、多くの方に閲覧いただけたようでとても嬉しいです。ありがとうございます。

さっそくですが、今回の記事は「一撃マスター/連撃マスター」環境で間違いなく使用者が増える《レッドパーフェクション》についての解説記事となります。

以下の流れに沿って解説を進めていきます。(内容にかなりのボリュームがありますので、ご理解頂いた上でお読みいただければ幸いです。)


【1】構築解説

・デッキリストとコンセプト

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今回紹介するのは上記のリストになります。

構築のコンセプトは、

①溶接工に完全依存しないこと。

②序盤の相手の事故を拾うことができるようにすること。

この2点です。

炎タイプを主軸としたデッキにおいて、特に陥りやすいのが、「溶接工」に依存しきったエネルギー加速です。

「溶接工」に依存するということは、「溶接工」にアクセスできない限り満足できる動きができないということになります。

そのため、今回は初動のエネルギー加速の安定感を重視し、あくまで「溶接工」の使用をサブプランとして考えるような構築にしました。

・採用カード解説

ミュウツー&ミュウGX ×3

このデッキのメインカードです。
基本的にこのポケモンを2体押し付ける動きを目指すので、サイド落ち考慮込みの3枚です。

レシラム&リザードンGX ×1

メインアタッカー。
「ミュウツー&ミュウGX」ミラーや、「ドラパルトVMAX」対面において優先的に立てます。

ゲンガー&ミミッキュGX ×1

主にGX技要員です。
抜くなら一番最初に抜く枠でもあります。
基本的にミラーの後手捲りか、どうしようもない事故のときにしか使いません。

ブースターGX ×1

最初はありえないと思っていましたが、採用したら世界が変わりました。
簡単に言ってしまえば、「ゲンガー&ミミッキュGX」と「ラフレシアGX」を1枚でこなすようなカードです。


このカードマジでヤバすぎるんですよ。(語彙力)
「アルセウス&ディアルガ&パルキアGX」に「大きなおまもり」を貼られて、フレアドライブGXケアをされても、ヒートステージ30ダメージで無力化しながらエネルギー加速できます。


控えめに言って神カードです。

アーゴヨンGX ×1

フィニッシャー枠です。
残りの2枚を取りたい時に「ボスの指令」や「グレートキャッチャー」を使わずにとることができるようになります。

リザードンGX ×1

このデッキの最大打点カードです。
4エネ300ダメージという破格のダメージを出すことができ、このポケモンのGX技でサイドを3枚とることを軸にゲームを組みたてます。

ラフレシアGX ×1

2エネ180ダメージというコストパフォーマンスの良さから採用しました。
進化前の超弱点ポケモンや、相手のスタートの「デデンネGX」や「クロバットV」などを倒すことでサイドレースで有利になることが出来ます。

デデンネGX ×3

このデッキのメインエンジンです。
「プレシャスボール」で持ってきたGXポケモンや、手札に抱えておきたくないカードをトラッシュしつつ新たに6枚のカードを引くことが出来る効果は言うまでもなくこのデッキのコンセプトにマッチしています。

ワタシラガV ×1

「デデンネGX」で仕方なくトラッシュしてしまったサポートや、手札にサポートがないときに使います。
クイックボールが実質サポートに変わる点でこのデッキには欠かせない1枚です。

クロバットV ×1

「デデンネGX」使用後に、どうしても山札から持ってきたいカードがある場合に使用します。
特に「ポケモンいれかえ」が引けない時に使っているような気がします。

ファイアローV ×1

「セキタンザンVMAX」と「ドラパルトVMAX」対面でワンチャンスを作り出すために採用しています。
また、逃げ0で3エネ160ダメージを出せるので、序盤から終盤まで好きなタイミングでシステムポケモンを倒しに行く動きもできます。

ヤレユータン ×1

「デデンネGX」でトラッシュできないカードや、「巨大なカマド」使用前の手札調整といった意味で大きく貢献してくれるカードであったため採用しました。
《マッドパーティ》デッキ相手にアタッカーになる点も採用に至った理由の一つです。

マーシャドー(リセットホール) ×1

デッキの性質上、「混沌のうねり」や「無人発電所」などのスタジアムを貼られてしまうと、展開や攻撃が出来なくなってしまうため、クイックボールからサーチ可能なスタジアム除去手段として採用しました。

ボルケニオン ×1

「溶接工」に頼りきったプレイをしないというコンセプトと、非GX・Vのアタッカーの2つの要素を満たす唯一のカードだったため採用しました。


ポケモンいれかえ ×4

採用エネルギー枚数が少ないため、逃げるためのエネルギーを限りなく0にするという目的で最大枚数投入しました。

クイックボール ×4

このデッキの「クイックボール」は、進化後GX以外の全てのポケモンをサーチすることが可能で使用頻度が最も高いカードであったため、安定性を考慮して最大枚数投入しました。

プレシャスボール ×4

終盤の相手からの「リセットスタンプ」の受けとして、「デデンネGX」を使うことを想定しているため、リセットスタンプ+トップ1ドローの受けを広く見れるように最大枚数投入しました。
進化後GXポケモンはこのカードでしかサーチ出来ないため、ゲームプランによってどのカードをサーチするべきかよく考えなければならない、ゲームを左右する1枚です。

ポケギア3.0 ×3

「ジラーチ(ねがいぼし)」がレギュレーション変更により使えなくなってしまったため、サポートにアクセスする手段が以前より少なくなっしまいました。
サポートに1度アクセス出来れば「ワタシラガV」で再利用することも可能なので、とりあえず1回は手札にサポートを抱えられるように採用しました。

リセットスタンプ ×2

主に使うのは、《三神ザシアン》対面です。
《三神ザシアン》側は、サイドを3-3もしくは4-2と取るプランがメインであるため、サイドを取られた次の相手のターンでゲームエンドとならないようにする必要があると感じ、採用しました。

ふうせん ×1

スタートポケモンを逃がせないときと、フレアストライクを連打するときに使うカードです。
状況に応じて、針先を考える必要があります。

グレートキャッチャー ×1

《三神ザシアン》対面で、フレアドライブGXを打つ時に「アルセウス&ディアルガ&パルキアGX」を呼び出したり、ミラーで「ミュウツー&ミュウGX」を呼び出したりするときに使います。
「溶接工」を打った後に使える「ボスの指令」といったイメージです。

炎の結晶 ×1

デッキのエネルギー総数が多くないので、仮に「デデンネGX」で多くのエネルギーをトラッシュしてしまっても戦い続けることができるように採用しました。


溶接工 ×4

このデッキのサブプラン用のカードです。
炎デッキは、「カプ・テテフGX」だけでなく、「ジラーチ(ねがいぼし)」も失ってしまったため、これから先「溶接工」に頼り切ったデッキは、「溶接工」を引けない限りゲームを続けることがほぼ不可能でしょう。
ですが、今回はこのカードをあくまでサブプランとして、他のエネルギー加速カードを用いることで安定した戦いができるような構築になっています。

ボスの指令 ×2

相手のベンチポケモンを呼び出すカードです。
育成途中のVポケモンや、TAGTEAMを序盤に倒してサイドレースで有利になれるように採用しました。

巨大なカマド ×3

以前よりは少し厚めの採用となっています。
「あくの塔」や「格闘道場」、「無人発電所」など強力なカードに加え、「混沌のうねり」を採用したデッキが増えつつあるため、マーシャドーと合わせて最低4枚は欲しいと思いました。

オーロラエネルギー ×4

「ミュウツー&ミュウGX」、「ゲンガー&ミミッキュGX」、「アーゴヨンGX」、「ラフレシアGX」、「デデンネGX」の技を使うことができるように採用しました。
「うねりの扇」の登場により、少し向かい風かと感じましたが、これらのポケモンの技は1度でも使うことが出来れば勝ちに繋がることが多かったため、今までと同じ感覚で使ってよさそうだと感じました。

基本炎エネルギー ×9

4エネTAG2体をつくることが大体のメインプランなので、オーロラエネルギー含め13枚がちょうど良い枚数配分でした。


・不採用カード解説

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エネルギーを除く7種のカードが不採用となったカードです。

ゲッコウガGX

「ミュウツー&ミュウGX」がメインのデッキにはよく入っている印象のある1枚ですが、今環境において刺さる対面がないため抜きました。

オドリドリGX

「リセットスタンプ」からの復帰を容易にするために採用されるカードですが、ベンチ枠を1つ埋めてしまうことと、ただでさえ負け筋となるポケモンが多い構築であることが重なり、メリットとデメリットを天秤にかけた結果、採用しませんでした。

大きなおまもり

単純に今環境では、《三神ザシアン》に「ガラルジグザグマ」や「くちたけん」が採用される可能性が十分にあり、2パンを狙ったりそもそも300ダメージ以上を出すことが出来るアーキタイプが増えるため、このカードを採用することに価値を見いだせませんでした。

あなぬけのヒモ

相手のベンチを倒したければ、「ボスの司令」や、「アーゴヨンGX」のベノムシュートで事足りるため採用しませんでした。

げんきのハチマキ

当初は、だいかいか180+10で190ライン、フレアストライク230+10で240ラインを見ることができるような構築を目指していましたが、そもそもそのHPラインのポケモンの採用が減っているため採用しませんでした。

博士の研究

山を雑に捲ることができて強いカードではありますが、「ボスの司令」や「溶接工」と比べて価値が低かったため採用しませんでした。

マリィ
単純に「リセットスタンプ」より価値が低いことと、自分の手札を5枚にする動きによって事故が生まれやすいため採用しませんでした。



【2】プレイ指針

このデッキは、後手を選択することを想定して構築しています。

次に、基本的な立ち回りに関しての説明です。

序盤は、「ボルケニオン」、「ブースターGX」、「溶接工」を使用し、エネルギーを加速することを重視します。エネコストの重いカードを多く採用しているため、序盤にエネルギーを加速することが出来ないとテンポで相手に負けてしまいます。

中盤では、「レシラム&リザードンGX」のフレアストライクや、「リザードンGX」のフレアドライブGX、「ラフレシアGX」のだいかいかを使って相手のポケモンを倒していきます。この際に、どのポケモンから倒すべきか、状況に応じて考えましょう。

終盤では、ダメージを与えて倒しきれなかったポケモンや、ベンチのシステムポケモンに対して「アーゴヨンGX」のベノムシュートでダメージを与えてサイドを取り切ります。


ここからは、環境に存在しているデッキに対する、大まかな立ち回りを紹介します。

基本的にどの相手に対しても3-3もしくは3-2-2のサイドプランをとりますが、一応全ての対面にサイドプランは記しておきます。


《三神ザシアン》 有利

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サイドプランは、3-2-2を目指します。

三神→ザシアン→システムポケモンの順番で倒すのが最速になります。

「ミュウツー&ミュウGX」に「ボルケニオン」や「ブースターGX」でエネルギー加速をし、「リザードンGX」のフレアドライブGXを三神に当てることを最優先にします。

ここでの裏目としては、メタルソーサー+くちたけんでザシアンを育てられることになりますが、相手の手札が多くない限りはそこまで辿り着く可能性が低いので割り切りましょう。

あとは、サイド2枚を取れるカードを順番に倒して勝つことが出来ます。


《一撃ウーラオス》有利 

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前提として、のちの《連撃ウーラオス》にも当てはまりますが、「ジラーチGX」は《レッドパーフェクション》に対して全くといっていいほど機能しません。

(対面練習していれば、誰でも気が付きそうなのに、何でみんな入れているのか、、、とかちょっと思っています。)

ベノムシュートで簡単に倒すことが出来る上に、サイド二枚のプランに計上することが可能なカードだからです。

サイドプランは、2-2-2を目指します。 
基本的には、「ウーラオスVMAX」に進化される前に「ミュウツー&ミュウGX」の技で弱点を突き、倒していきます。

仮に「ヘルガー」を二体用意されたとしても、こちらは「ウーラオスV/VMAX」をワンパンする事が容易であるためわざわざ倒す必要はありません。

準備するターンもこちらの方が少なく済むためよほどの自己がない限り負けることはありません。

《連撃ウーラオス》 有利 

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《一撃ウーラオス》とほぼ同じ立ち回りで勝つことが可能です。
また、サイドプランも同じになります。 
気を付ける必要があるポイントとして、キョダイレンゲキ後に「ミミッキュ(シャドーボックス)」を出される事には注意しなくてはなりません。
基本は進化する前に倒すことが出来ますが、採用されている可能性を考慮してむやみに「ミュウツー&ミュウGX」の二体目を準備するのは控えましょう。
《一撃ウーラオス》よりも準備ターンが短いため行動される回数は増えるかもしれませんが、弱点を突くことが出来るのもあり有利としています。

《ドラパルトVMAX》 五分~不利 

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サイドプランは3-3、もしくは3-2-2となります。

「ミュウツー&ミュウGX」が一方的に弱点を突かれてしまう対面なので、「レシラム&リザードンGX」と「ファイアローV」を優先的に育てます。

ベンチのシステムポケモンや進化前の「ドラパルトV」を倒すことを最優先にしましょう。

またこの対面では、「レシラム&リザードンGX」のげきりんを有効活用できる可能性があるので忘れないようにしましょう。

《アーマーガアVMAX》 五分 

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サイドプランは3-3、3-2-1となります。

弱点を突くことが出来る対面ではありますが、剥がすことが出来ない「コーティング鋼エネルギー」により弱点がなくなった上に、「モミ」によって回復されてしまうため、勝ちきることが難しくなります。

「アーマーガアVMAX」を一体倒すことを最優先として、そこからは相手の盤面状況に合わせてもう一体の「アーマーガアVMAX」を倒すか、「ドータクン」+システムポケモンを倒すか決めます。

《ムゲンダイナVMAX》 不利 

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TAGTEAMの宿命です。

このデッキには、「ムゲンダイナVMAX」を一体で倒しきるシステムを搭載していません。

サイドプランとしては、2-2-2もしくは3-2-2を目指しますが、速度とサイドを取られる枚数的に追いつくことが出来ません。

《ウーラオス》の登場により、今は数を減らしていますが、これから増える可能性は十分にあると思っているので、その際には、「ガラルネギガナイトV」の採用も考慮する必要が生じます。

現状はあたったら割り切るしかありません。


《(よく見る)レッドパーフェクション》 有利 

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よく見るレシピに関しては溶接工に依存しきっており、何故採用されているのかわからないようなカード(今回不採用カードに上げたものなど)が入っているため、デッキの回転率が遅いこともあり、相対的にこちらに分があると考えています。


《ビクティニVMAX》 有利 

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何でこのカードが流行っているのかよく理解出来ていません。

(少なくとも今の環境で強いカードだという評価はしていません。C落ちたら強そうだけど、、、) 

ということでサイドプランは、3-3もしくは3-2-2となります。

練習段階でも「レシラム&リザードンGX」を使われる動きガ強いと感じましたが、それだけです。

少なくとも「ビクティニVMAX」の技がこちらに刺さらないので勝つことが出来ます。


《セキタンザンVMAX》 五分 

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サイドプランは、3-2-2もしくは2-2-2です。 
この対面においては、「レシラム&リザードンGX」が強すぎます。

先殴りしておけばフレアストライク→げきりんのような流れでVMAXを簡単に一体倒すことができます。 

「モミ」や「マオ&スイレン」のような回復札が搭載されてはいますが、「マグカルゴ(じならし)」がいなくなった今、攻撃を簡単に受け流すことは難しくなっています。

そのことを加味しても、やはり「セキタンザンVMAX」のふんかだんによってシステムポケモンを倒されながら育成されると不利になってしまうため、五分としました。


今期はまだこの程度の対面練習しかしていないのでここまでにしておきます。
気が付いたことや、新たな対面と練習したら追記していきます。


【3】最後に

ここまで閲覧いただきありがとうございました。

大学生活が忙しすぎたため去年の夏から投稿するのをやめてしまっていましたが、今年はもう少し投稿頻度を上げていけたらと思います。

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みなさんも、レッドパーフェクションを使って新環境を楽しみましょう!

それでは~